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実家が割と裕福であるが、私自身の金銭感覚は江戸っ子然としているため、宵越しの銭は持たない主義である、というのは泣きつく先があるからであろう。
バイトが早く終わったので、帰りに、缶チューハイを買ってそれで終いにしようと思ったら、家に常備されている焼酎を飲んでいる。
朝昼夜の3食保証されていて、学費も、携帯代も払わないのに関わらず、自由にできるお金がないのは、いざとなれば親に泣きつけばいいという甘えがあるからに違いない。
月々の給料は、各種支払いに消え、毎月の憂鬱になるバイトの給料日、月末。実家暮らしの恩恵を120%フル活用している放蕩息子の行き着く先は、破滅である。
一人っ子であるから、両親の寵愛を一気に引き受けている。親父は金銭に関しては殊に、うるさくいうから、3社から借受ていることがバレたら勘当に違いない。
早めに支払いを終えたい。そう思いつつ、返すためだけに行くバイトがきついというのは、身から出た錆である。
家でゲームするだけで節約生活であるから、ポケモンのプレイ時間がひたすらに増える。将来に向けた勉強をするべきであるのに、しないのは、参考書代すら節約しなければいけない、自ら招いた苦境である。
明日から図書館に行こうと思う。税金を払っている人達に、おんぶに抱っこよろしく、波に乗るフリーライダーは酔った脳みそで静かに決意した。
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