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今この瞬間に失われては、作られているもの、それが私である。

同じものは、二度とない。だからこんな感じだったかもというような具合で私が作られているから、たとえ私がしたことでも、今となれば阿呆か!と突っ込みたくなる私がいてもなんら不思議はない。

後悔先に立たず、とはよく言ったものであるが、後悔すべきところでしているのなら、それはまさに今立っているのであり、それは先には倒れるかもしれないという、こともあると思うけれども、まあそれはそれで後の祭りである。大いにはしゃぐのが吉か。

さて、お菓子を半分残して家を出た。帰ったらお腹が空いているであろうからと、優しい私が、疲れているであろう私に粋な計らいをしてくれたのである。

帰っていざ食おう、食らおうと冷蔵庫を開けたらなかった。父親、大体このような時の犯人はいつも一人、真実はいつも一つ、親父が食ったのだろう、なかった。

まあ少し痩せてみるのもやぶさかではない、と痩せ我慢をしてみる。食べてしまえばよかったか、後の祭りである。

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