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チェコ記

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チェコにまつわる旅行記エッセイ。はんことイラストつき。 チェコの小さな街について紹介しています。
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2019年7月の記事一覧

チェコにも強制収容所があるーテレジーン

いわゆる「強制収容所」と聞けば、「アウシュヴィッツ」と発想する人も多いだろう。私も実際、ポーランドのアウシュヴィッツでのツアーにも参加したことがある。 小学生の頃、家族旅行で沖縄のひめゆりの塔に行って以来、戦災を経験している場所にはよく足を運ぶようになった。ヨーロッパの国には、いくつかの強制収容所があり、チェコにもテレジーンという街にテレジーン要塞がある。 テレジーンという街は、第二次世界対戦時にチェコがナチスドイツに占領された後、ユダヤ人ゲットー収容所として姿を変えさせ

チェコの小さな街へ、チャペック兄弟に会いに行く

チェコの小さな街へ行こうさて、チェコの旅行記の連載をはじめようと思います。 チェコ共和国は、日本人にとって、馴染みがあるようなないような、いや、ない人にとっては全くない。大好きな人は大好き。そんな国。 だからこそチェコの情報は、探してもなかなか出てこないことも多い。特に小さな街やマイナーな都市について日本語で書いているものは少ない。だからこそ、いざ現地に行こう!と思った人の手助けになるような詳しいお話や、そのほかにも旅先でのエピソードなど含め、イラストとはんこをまじえたエッ

チェコが最後の親子旅行になった

最近、家族でどこかお出かけしたり、旅行にいったりしましたか? …と、いきなり冒頭で暑苦しい質問ではじめてしまった。そんなことを聞いておきながら、親子関係もそれぞれで、さまざまな家族の形があることはわかっている。だから一概に「家族旅行、いいですよ〜!!」なんて、到底言うつもりはない。 だけどなんとな〜く今ならいけるな〜、と言う軽いテンションで決めたその旅が、最後の旅行になることもあるということは、覚えておいたほうがいいかもしれない。 国内でも海外でも近くても遠くても、それは

絵描き・マンガ描きは見るべし「みんなのミュシャ」展

Bunkamuraミュージアムにて開催中の「みんなのミュシャ ミュシャからマンガへー線の魔術」にいってきました。 ※特別な許可を得て館内を撮影させていただいております。 画像はクリックすると拡大して見ることができます。 昨年新美術館でスラヴ叙事詩をみた、という方には記憶に新しいミュシャ。 念のためお伝えしますが、ミュシャはチェコの人ですよー。 そしてミュシャといえば、何といっても女性の絵のイメージ。 パリを中心に、広告ポスターも数多く手がけていたミュシャ。名前を知らないと