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話し言葉は「メロディ」が決め手🎵

皆さんは、ブログなどの「書き言葉」と
口に出すときの「話し言葉」の違いを、意識したことがありますか?
それぞれの特徴を知って、使い分けていますか?

スーパー派遣の大前春子は
歌うような声で呼び込みをしていた。

篠原涼子さん主演で2007年に放映された
「ハケンの品格」

第6話で、篠原さん演じる主人公・大前春子が、カブリモノをしてバレンタインチョコの販売をするシーンがあります。

ほかの人が必死で呼び込みをしても売れなかったのに、春子が独特の節回しで、まるで歌うように声をかけると、どんどん人が集まってくるではありませんか。

ドラマのように、うまくはいかないよ。
ただの演出でしょ!

と思う人が多いでしょう。
でも、100%つくり話でもないよね~ と私は考えています。

実際に、自分が買い物をするとき
販売員さんがしつこくアプローチしてくる店よりも、
「いらっしゃいませ」「ゆっくりご覧ください」くらいの声掛けはあっても、あとはディスプレイ直したり、そうじしたりしながら放置してくれて、店内に心地いいBGMがゆる~く流れている・・・
みたいな店で、買ってしまう確率のほうが高いからです。

私自身、2週間ほどまえに、中小企業向けの展示会でブース当番をするチャンスがあったのですが、
「おはようございま~す」「よかったら、お近くで展示みてください」
を、ハイトーン(わざと)ボイスで繰り返し、
自らブースに入ってきて、ある程度の時間を過ごしておられる方にだけ
「何か、気になる展示がございましたでしょうか?」
と、問いを投げかける作戦を展開しました。

人数は少なくても、しっかりヒアリングできる確率が高かったですよ。

リスナーさんが教えてくれた
語尾が”くるん”とする節回し

そして、毎朝やっている音声配信で、
「すきめしさんの声は、”くるん”としている」
と言われたことの意味というか、続けているうつに私が無意識に身につけたしゃべり方が、大前春子が故意に仕掛けていた話し方に、近いのではないかと思い至ったのです。

デフォルメして書くと
「今日も元気で・・・おすごしですくわぁあ💓」
という感じで呼びかけています(書き言葉で再現するには限界が)。

さきほども書きましたが、これが

「節回し」

ってやつでしょう。
ブログやTwitterなどのテキストでは使えない技法ですが、Youtubeで実践しているDr.ヒロさんの話があるので、こちらの動画もあわせてどうぞ。

ニュースなどの
「淡々と」読むのも、正確に情報を伝えたいときの節回しと言えるでしょう。感情としてはフラットです。選挙報道のようなものでさえ、(ゲストコメンテーターは激しているとしても)アナウンサーは平坦なメロディーを貫くのがセオリーだと思います。

これが、Youtubeなりポッドキャストなり、自分を覚えてもらったり、聞いた相手に何かしら変化を起こしたい場合は、話す側がそれにあったメロディーを奏でる必要があります。

音声を研究しておられる堀内進ノ介さんの新刊

こちらにも、店舗によって適したBGMが違うという事例が載っていました。たとえば、牛丼屋とコンビニ。
前者はテンポの速い曲で回転数をあげようとしているし、後者はのんびりした曲で滞在時間を伸ばして店内を回遊させることで1回の売上げを伸ばそうとしている、というわけです。

「話し言葉」、その局面に合った「メロディ」にして使いこなすことができたら、視覚に訴えるのとは違う、音声ならではのアプローチができそうです。


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