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最近話題のビジネス書!常識を覆せ「戦略ごっこ」のススメ

本日も「好きなことで、満ちていく。」をお読みいただきありがとうございます!
最近絶賛インプット中のZukiです!

独立した身で思うことは、自分でインプットする量が少なくなること。。笑
色々な業務に忙殺されて、ついつい自己研鑽を怠ってしまうので、今月はいつもより読書など多めにしようかと思いました。。笑

さて、3月は、引き続き
「ビジネスパーソンにとってのこだわりのモノ・サービス」
をテーマに投稿していきます!

前回は麻婆から、「TEMPURの枕」を紹介しました!

今回、zukiが紹介したいのは、ビジネスパーソンの間で話題の
「戦略ごっこ」というビジネス書です!
あの有名なマーケティングサイエンティスト芹澤さんが執筆した本なので、勝手ではあるのですが、楽しく読み進めながら紹介していきたいと思います!

1.ダブルジョパディの法則」を知っていますか?

突然ですが、みなさんは「ダブルジョパディの法則」を知っていますか?

ビジネスパーソンならわからない方はもはやいないと思いますが、
売上を因数分解する時って、例えば
売上=単価×顧客数×一人当たり購買頻度
の様な感じで算出しますよね?

そして、「売上を上げよ」という至上命題に立ち向かう際には、
「単価を上げる」「顧客数を上げる」「購買頻度を上げる」の様に各変数をどうにか高められないか試行錯誤することが一般的だと思います。


・・・実は、この中で、高められない変数があるんです。。笑


ということを論じている新たな理論が、「ダブルジョパディの法則」です。

「ダブルジョパディ」を直訳すると「二重の危機・二重の不利」となります。
この法則が言っていることを端的に要約すると、
「顧客数(浸透率)と購買頻度には正の相関関係がある」
というものです。

▲ダブルジョパディの法則(日経クロストレンド様より引用)。

つまり、
「売上の大きなブランドは、顧客数も多いし、購買頻度も高い」
「売上の小さなブランドは、顧客数も少ないし、購買頻度も低い」
という、直訳通り小さなブランドは二重の不利を背負うことになるのです。
顧客基盤を広くしないと、購買頻度も高くなりにくいということですよね。。

これまでよく考えられてきた「売上を因数分解して、購買頻度を上げる施策を考える」という理論が、実は現実的ではないということを「ダブルジョパディの法則」は教えてくれています。

2.これまでのマーケティングの常識を疑え

「ダブルジョパディの法則」は幾つもの研究と学者によって説得力高く証明されていますが、巷ではやはり「売上を因数分解して、購買頻度を高める施策を出そう」という考え方が一般化していると思います。

上記の様な「常識的な考え方」と「現実」が乖離しつつある例は他にもたくさんあるかと思います。
ここに危機感を感じ、
「マーケティング上広く知られている理論・常識を疑って考えよ」
ということを提唱している本が「戦略ごっこ」だと個人的には思います。

▲「戦略ごっこ」の帯(本書より引用)。

3.エビデンスに基づくマーケティングを!

「じゃあどう疑えばいいの?逆にどんな理論を信じればいいの?」
とみなさんも思われるかと思います。僕は思いました。笑

この質問に対する本書の答えは、

「エビデンスに即した理論を信じなさい。もしくは自分でエビデンスに基づいて考察しなさい」

だと思います。

単なる成功事例を転用するだけでは再現性がない
これまで信じてきた有名なマーケティング理論も、実は再現性が低いということもしばしば。
なので、エビデンス(観測された事実)を並べて、前提条件をきちんと整理したうえで普遍化された理論を活用せよ!ということだと。

▲常識と現実の違い(本書より引用)。

正直この「エビデンスに基づくマーケティングを」という考え方は、ビジネス上で戦略や戦術を考えていくうえで、改めて良い気づきになりました。

もちろん頭ではわかっていたのですが、「そういえばこの理論・事例て使えるんだっけ?そもそも前提が今の状況と違う?」と前提まで疑うことはせず、段々と慣れてきてしまい、個別性の高いかもしれない成功事例を応用してしまう、ということを平然とやっていた気がします。

これまでの常識とされてきた理論を内省して考える機会をつくれた、良書だと思います。

4.おわりに

最近流行りの新時代のビジネス書「戦略ごっこ」はいかがでしたか。

本書を読み進めていくにつれて、統計モデルなど少し読みづらい場面もあるかもしれませんが、データサイエンティストやマーケターの方ならかなり面白いと思ってもらえる本だと思うので、是非手に取っていただければと思います。

また、この本は、マーケター集団である刀のCEO、森岡さんが執筆している「確率思考の戦略論」にも通ずる部分があると思います。
こちらの本も合わせて読めば、新時代のマーケターになれること間違いなし(?)なので、ぜひ!

さて、次回は3/30(土)から2連続投稿です!
3月の締めとして、マックス・麻婆・zukiが「今月の行って/やってよかったコト3選」「今月のベストバイ3選」を紹介します!

それでは、次回もお楽しみに!

本日の紹介まとめ

戦略ごっこ―マーケティング以前の問題
著者:芹澤 連
出版社:日経BP
発刊日:2023/12/14
価格:2,640円
URL:Amazon


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