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子宮筋腫がでかすぎる

さて事件です。

前回の記事、「また事件があったら」と締めてみたんですがまあそうそう事件なんてないだろな、と高をくくっておりました。なのに事件です。

子宮筋腫の手術をすることになりそうです。

いや私、オーストラリア関連の話をしようとnoteを始めて、全然医療系の記事を書くつもりなんてないんですが、何だか医療的な事件ばかり起きます。

今回は、子宮筋腫が大きくなりすぎたので手術することになりそうです。

事の起こりはもういつだったか、3~4年前か。人間ドックで子宮筋腫がありますと言われ、まあそういうの3~4人にひとりあるっていうし、そんな珍しいもんでもないだろうな、とそんなにシリアスに捉えずに毎年の婦人科検診を続けておりました。

それが今年になって、お腹が張って張って、もともと太っているのを考慮しても妊婦かな?というレベルぽっこーんとしています。仰向けになるともっとわかりやすく腹が膨れております。それも、押すと絶対に脂肪じゃないとわかる堅さ。

こりゃだいぶ進化したな…?と思い、近所にできた新しい婦人科を予約しました。なんで行きつけではなく新しいところに行ったのかって、今まで行っていた婦人科はいつ診せても「こんなの誰にでもあるわよ、これくらいで来られてもできることないからも困るんですけどぉ」みたいなことを言われてしまい、行くのが嫌になっちゃったんです。(で、1年飛ばしてしまった…ら、育った。反省。)

秒で手術が決まった

そしたらですね、新しい病院が当たりだったのか、初診の日にMRIを撮って、大病院に紹介状をいただき、あ~こりゃ手術が必要だね、と手術することだけは決定した次第です。

その大きな病院の先生、つまり私の手術を担当することになる先生のお話によると、
・筋腫(最大20センチ&複数ある)は確実にキル
・手術の難易度は上がるけど、子宮を残すことは可能
・残すとなったら出産タイムリミットぎりぎり
とのことでした。

妊娠が可能だと…?

出産~~~~???というかこの筋腫がどんなに巨大かは自覚していたので、子宮を残せる手があるとも思っていなかったから、残せるんだ?と逆に慌ててしまいました。というのも、前回の記事でも書いたけれども私には国際遠距離5?6?年目のパートナーがオーストラリアにおります。来年には結婚して、オーストラリアに移住する話も出ております。結婚するとなると、出産の話は私だけの問題ではありません。もちろん私の身体のことなので、最終的には私の意志で私が決断するのですけれども。

うちのヒゲは涙もろい

というわけで、手術することになりそうです。私たちが望むのであれば今話題の卵子凍結して、子供を持てる可能性はまだ多少あるそうです。でも私はいま43歳です。卵子を凍結しても無事に出産までたどり着ける可能性は高くはありません。お金も相当かかるでしょう。私たちの子供のこととなると、あなたの人生のことでもあります。最終的に決めるのは私だけど、どう思う?というような話をオーストラリアのヒゲ彼氏としてみました。

やさしいヒゲのことです。まずは私の身体の健康が一番だから、筋腫を切っても再発する可能性があることを心配してくれました。子供のことについては、もしこの話がなければ子供ができなくてもそういう結果だったんだ、自分たちの年齢を考えても、できなくて仕方ないで済んだだろうと。それは私もそう思ってました。なんか、筋腫あるしできにくいよね、って。
それから、もし自然な流れで子供ができればとても喜んで育てる。でも、自分は父親が40を超えてからできた子なので、今から卵子凍結して選択的意志で子を持つとして、産まれた時の自分の年齢を考えると年老いた親を持つ子供にしてしまうことが自分の子供時代を思い出すと寂しい思いをさせるかもしれない。親戚も少ないから将来的にも寂しいかもしれない。そのようなことを気にしていました。

でもね、もしコロナがなければ3年間も離れて暮らすこともなくて、今頃もう一緒になっていて、そしたらタイムリミット前の3年を無駄にせず、もしかしたら子供ができていたかもねぇ、なんてことを軽い気持ちで言ってしまいました。ちょっと泣いてました。ごめんね。それはあり得た事実なのだけれども、もしもこうだったら、って話は何の役にも立たねぇな。

心強い心の友たちと、孫をあきらめた両親

ところで私には毎年3人で集まって泊まりで遊ぶ友達が地方におります。一人は名古屋、一人は神戸。この2人が、それぞれの事情でもう子宮を取ってるんです。もちろん病気で全摘しているわけなので、良いことではないのですが、それでも明るく相談に乗ってくれます。腹腔鏡での手術や、開腹での手術、卵巣を取るか残すか、そんなことについて経験談を教えてくれます。ひとりでこの問題に直面していたら、いろいろ悩んでいたかもしれないのに、この2人の存在がなんと敷居を下げてくれていることか。
むやみに全摘を勧めるわけでもなくメリットやデメリット、その後の体調なんかも教えてくれます。心強すぎる。考えすぎないで済む。下がる敷居とハードル。一生ともだちでいてほしい。います。というかもう20年以上ともだち。

そして両親。結構、かなりな孫ほしい熱の高い部類の親でした。特に4姉妹の末っ子である母の姉妹の中で、孫が居ないのがうちだけだったのも効いていたのかもしれません。でもさすがに私の年齢的にももう孫欲しいとか言われなくなってきていたし、4歳年下の妹に至っては一生結婚しません、相手が居ないほうが自分は幸せです宣言までしています。
今回、私まで子供を持てる可能性を捨てることで悲しませるかな、と少し心配していたのですが、やはりそこは親、健康を優先しなさいと言ってくれました。ありがとう。めちゃくちゃかわいがってる従妹の子供たちを孫だと思って、居たかもしれない私の子供の分までかわいがってほしい。

また、彼のお父さん(お母さんは早くに逝去されています)には、もう孫ができないということを伝えるかは彼にお任せしました。私たちの年齢も考えて、多分もう期待もしていないと思うから、わざわざ伝えて悲しませなくていいと彼が判断すればそれはそれ。家族になる相手のことなので、隠さず伝えたほうがいいと思うなら私は言ってくれて構わない、とだけ言って、お任せしています。日本だと後者になるかな、でもお父さんの性格や文化的にどう伝えるのが良いことなのか、彼のほうがわかると思ったので。

決断しました

ということで、子宮を全摘出、卵巣を温存する。 という決断を下しました。先生も、親も、彼も、友達も、誰も私にこっちがおすすめだよとか、そうしなさいとは言いませんでした。いろいろな選択肢があって、その中から自分で思った方法を決断したのは自分だということを強く自覚しています。

手術は、去年父親が大腸がんで腹腔鏡してるし、友達もいろいろ教えてくれてるし怖いという気持ちはまだありません。オーストラリアに移住する前に解決できてよかったなとも思っています。

この後、子宮筋腫を小さくする経過を見て、春ごろに手術になるかな。来年はパートナービザ申請のプロセスが始まります(またしても事件の予感…)ビザ発給は申請してから半年から年単位でかかるようです。そもそも準備がものすごく大変。で、ビザ降りたら移住。そこからの新生活。子宮のない私が。生理がなくなるのはうれしいな。来年は色々ありそうだなぁ、楽しみです。

ではまた、次回は手術レポになるかもしれないし、ビザ申請の過程の話かもしれませんね。どちらにせよ、確実に事件の予感です。ではまた、その時に。


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