見出し画像

書くときのモヤモヤがスッキリ!作家・小野美由紀さんの「5感で書くクリエイティブライティング講座」レポ

書きたいんだけど、テーマが見つからない。
なんだか、書き進められない…
そういうモヤモヤありますよね。

私は先日、作家・小野美由紀さん(最新作は『路地裏のウォンビン』、SF小説『ピュア』など)の「5感で書くクリエイティブライティング講座」に参加しました。

この講座の主旨は、次の通り。

人に伝わる文章を書こうと思っていても、いざパソコンや紙に向かうと余計なルールや思考(「うまく書けるだろうか?」「周りにどう思われるんだろう」……etc)が働いて、なかなか思っていることを上手く表現できないことってありますよね。
このワークショップではそんな方に向け、様々な感覚を用いたワークを行う中で、参加者のみなさんそれぞれの表現力の長所を発見し、引き出し、最終的に一つの文章作品(詩・エッセイ・小説・ルポ……なんでも!)を完成させてゆきます。(小野さんのnoteより

Zoomでつながり、4時間半におよぶワークショップでしたが、あっ!という間に時間が過ぎ、頭は疲れているのにテンションはとっても高いという、心地よい疲労感を感じながら終わりました。

どんな内容だったのか、ちょっとだけレポートをお届けします。

自分の感覚を確かめ、インスピレーションを受け取る

「5感」と題された講座です。身近にある物で音を立てたり、手で触れたりと、自分の感覚を再確認するところから始まりました。

その日は雨が降っていて、私がいた部屋は大きな道路に面していました。60秒、目を閉じて耳を澄ましていると、車1台1台の音が聞こえるんですね。ゆっくりとブレーキを踏む音や、バスの大きさを感じる音、それらにちょっと湿気が混ざっている。あらためて意識して聞くと、意外な発見があるものです。

「またやりたいなぁ」と思ったのは、「想像を言葉にする」ワーク。2人一組になり、互いの部屋にいる「何か」について質問し合います。

私の部屋には、ひつじと犬のハイブリッド「ひつじいぬ」がおり、関西弁で「最近どないやねん」と様子を見に来てくれる…という設定を思いつくまましゃべりました。組んだ受講者の方がとても質問上手で、「聞かれるままに適当なことをひたすら話す」いいかげんさが、気持ちを楽にしてくれました。

終わらせるって、大事だな。

続いては、文字や絵といった知覚情報、音からイメージしたことを書いていきます。「書く」といっても作品を完成させるわけではなく、短い時間で思うままにがつがつ書いていきます。この、時間を区切ってきちんと終わらせる体験が、達成感を生みます。

終わりは、マインドマップで自分の考えを引き出し、テーマを決めて、本日の締めくくりとなる執筆を行いました。エッセイでも詩でもなんでもOKです。

ワークショップでは、受講者の皆さんと書いたものを発表し、感想を言い合う機会が多いのですが、表現は本当に人それぞれなのだなと実感しました。

また、書いたものをすべて見返してみると、自分の表現の傾向が見えてくるんです。私の場合は、提示された情報にいない「他者」が出てきて、何かしらのアクションを起こし、変化が起きるパターンが見えました。確かにな〜。私は狭い世界より、誰かと関わって広い世界に出て行く話が好きですし、自分もそうありたいなと思う側面があります。

「そもそも、なぜ受講したの?」

私はライティングでご飯を食べているし、「おばあちゃんになっても書く仕事をしてたいな〜」と考えているため、自分の書けるジャンルを広げておきたいし、アンテナは張っておきたいタイプです。

得意はマーケティングまわりのビジネスライティングですが、柔らかいエッセイみたいな文章は本当に苦手だし、せっかく書いても「私が書くことじゃないな」とか「もっと最適な人が発信してくれるだろう」と思い、お蔵入りにすることがしばしば。

書いたら読んでもらいたいけど、これ本当に面白い?と自問自答して、しまいには飽きるんです。そんな、モヤモヤっとした状態を変化させたいと思って参加しました。おそらく、このnoteを書けているということは、ちょっと変化が起こせたと考えています。

「5感で書くクリエイティブライティング講座」、不定期に開催されているそうです。気になった方は、ぜひ情報を追ってみてくださいね。

いただいたサポートは、本を買ったり推しに課金したりと、ハッピーコンテンツへ投資します!!!!!