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私の仕事は、子どもの生み出したものをちょっといい額縁に入れること。

アトリエというのは
自由に何かを生み出そうという時間。

アトリエには
いろんな木
いろんな布や糸
いろんな紙
いろんな紐
いろんなぺん
いろんな貼り付けるもの
いろんな工具
あらゆるものがあります。

どんな材料を使ってもいいし
どんな道具を使ってもいい

使い方はスタッフにきいたり
できないところを手伝ってもらったりするですが、やりたいことは自分で決めます。

アトリエの時間になると
木工で木を切り出す人もいるし
布を縫い始める人もいるし
羊毛をちくちくする人もいるし

あちこちで作業が始まります。

私はあちこち眺めながら
やりたいことを手伝ったり。
でも、しばらくして形になると
タイトルをつけたくなるのです。

服ができたときには
「あぁ、これはすごい!
 ファッションショーができるね。」
とか
お菓子ができてくると
「カフェやね!」
とか。

そうして少しだけプラスする。
「ファッションショーには音楽が必要だから
 あっちの子たちにお願いしたら?」
「カフェにはメニューがいるね。
 これに書く?」
「お料理これに入れてみる?」
それは子どもたちの作ったものを
額縁に入れるような作業だと思っています。

そうすると
自分が作ったものが
なんだか特別素敵に見えてくる。

そして俄然
そのタイトルにグッと入っていきます。
そこに一つのエネルギーが生まれる感じ。
そうすると
そのエネルギーに近くにいた子どもたちが
やってきて
私もやる!僕もやる!みたいになるのです。

このときに
バラバラの方向を向いていた人たちが
同じものに向かって動き出します。

そうしてコラボレーションと
アイデアがまた生まれて
私の予想を遥かに超えた形ができています。



タイトルも私がつけたのは
カフェ
だったけど
子どもはアレンジして
アトリエカフェにしてました。

できたらみんなとても嬉しそう。

やっぱり自分の仕事は
子どもが生み出したものを
ちょっといい額縁に入れること。

それは
子どもが生み出したもののようであり
子ども自身でもある。

あなたはそのままで素晴らしいってことを
こうして表現していくことなのだと
改めて感じています。

ありがとう子どものみなさん
また素敵なものを見せてもらいました。

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