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環境。

これが
数年前にこどもたちと過ごしていた場所


そしてこれが
今こどもたちと過ごす場所


どちらもこどもたちの顔を思い出すと
愛おしい。

だけど
そこにいる人も含め
環境というものは
大きな影響力をもっていると思っています。

こどもたちはどんな場所で
どんな影響を受けて育つのか。

大人はちゃんと考えなくちゃなぁと思うのです。

数年前の黒板には
「昨日は楽しくすごしたかな?
 今日はきりかえて、きちんとさん。」
と書いていました。

なんとも
気分の上がらないメッセージだ。
我ながら笑ってしまう。

そこにいた先生としての私は
きちんとすることを
求めていました。

机もきれいに揃えて
前を向いて
きっちり話を聞いてほしかったのです。
そうしないと日々をこなせないから。



今は
机は丸く
椅子がどこにあってもよくて。

ふにゃっとしたかわいい
丸い字を書くようになり。

先日は波打った画用紙の上に
貝を好きなように並べてにんまりしました。

午前中には
鬼ごっこをして
山へ行って
土の中に粘土を見つけてみんなで集め
持って帰りました。

味噌汁をみんなが作り
一年生の女の子がもやしを炒めてくれた。

ウッドデッキで食べて
また鬼ごっこをして

午後はありとあらゆる材料で
それぞれがお気に入りのものをつくる。
夢中でつくる。

そして50分歩いて駅まで。


「勉強をしていないのであれば、出席認定は出せないです。」

ある校長先生はそう言いました。
だけど、子どもにとって必要な学びは
子どもにしかわからないのではないかと
思うのです。

机に向かうのが必要な子もいれば
人のやりとりに向かう子もいたり
画用紙に向かう子もいたり
木や、土や、虫だったり

それぞれの子が
それぞれのタイミングで
必要なものに向かうのでは。

それを少し先に生まれたからといって
大人が勝手に考えた正しさを
押し付けてはいけないなぁと。


10年以上やってきたことの反省も含め
これからできることを
少しずつ
最高の環境で。

これが今
とてつもなく幸せ。


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