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ザビエル祭の苦悩

ザビエル祭。それはカトリック系である我が上智大学がザビエルの命日の12月3日の全ての授業を休講にする日。

休みになるのはとてもありがたい。しかも平日。いつもは混んでいるあの場所も、この日なら行ける!そう思って友達を誘うも立ちはだかるのはこの言葉。
「ごめん…デート…。」

そう。この日は絶好のデート日和なのだ。彼氏がいる友達に断られることは分かっていた。ならば彼氏のいない友達を誘うのみ!…しかし、最近私の周りには気になっている男子といい雰囲気を醸し出している子が多く、仲のいい友達には軒並み振られてしまった。

一緒に江ノ島行かない?
そう誘ってくれる友達もいたけれど、よく話を聞くと、A君に誘われたものの2人だと気まずいから私に来てほしい、とのこと。私は知っている。A君がその友達に淡い気持ちを抱いていて、その子もA君のことを気にしていることを。どう考えても、行って気まずい思いをするのは99%私だ。行きたくない!!

舞浜にある夢の国に行きたい。クリスマスが近いこの時期に夢の国に行くことは、小学生の頃からの願いだった。平日、しかも月曜日ならば狙い目。行きたい。しかし、友達と行くならまだしも1人で行くにはハードルが高すぎる。なんせ、私の周りだけでも、3~4組のカップルがすでに参戦表明をしているのだ。いくら夢の国といえども、私の心はズタボロになってしまうだろう。

ならば、家から一歩も出ずに一人で一日中映画鑑賞に興じようか。それも乙かもしれない。半ば諦めながら見る映画を探していると、私の心の奥底に眠っている「女子大生」が訴えかけてくる。おい、自分本当にそれでいいのか。「自宅で一人」なんて最も物思いに耽りやすい状況に陥れば確実に、「友達は誰かと楽しく過ごしているのになぜ自分は一人なのか」という思考の沼にはまるぞ。今の自分に考え事をする時間を与えるのは得策ではない。と

分かっている。自分が非常に何かをこじらせていることは十分すぎるほど理解している。でも、それでもせっかくの休日を私は楽しい気分で終わらせたいのだ…!
そんなことをずっと考えてきたけれど、ザビエル祭はもう目の前に迫って来ている。

しかし、予定はまだ入らない。

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