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#08 わたし自身の生き方を歩む人が増えるとといいよね。 石原侑美さん

どうもスミゾウです。
自分が是非会いたい人、話を聞きたい人へラブコールを送り、その内容を記事にしていく100本ノック中です。
参考リンク:スミゾウnote始めます。

いつも朗らか、明るく話をしてくれる石原侑美さん(以下、石原さん)。
株式会社Live Innovationの代表取締役として、フィンランド教育文化の伝道師や、ブランド構築デザイナーとして企業支援、イベント司会などの仕事をしています。
なぜ、フィンランド。なぜブランド構築と司会など気になるところは沢山。早速インタビューさせてもらいます。

⬛︎株式会社Live Innovation が運営するフィンランド文化ベースの生き方デザイン事業 Elämäプロジェクト https://elama.be


こうあるべきに違和感を感じていた


「中学校から大学まで私立の女子高に通っていました。学校は保守的な部分が多く、こうあるべきという感覚に違和感を感じていました。何故午前11時から急に午後12時なるのかに疑問を持ち、先生のそういうものだよという回答に満足できず、もう一度質問する様な子供でした。探究心や、自分の事は自分が決めたいという想いが強かったと思います。」

石原さんは、日本社会的なこうあるべき感に子供時代から違和感を感じていました。今振り返ると、対等な人と対話がしたかったから、探究する事を止められたくなかったからと石原さんは語ります。このあたりが石原さんの原点だとスミゾウは感じました。


国際関係学からブランド構築デザイナーへ

「世界に興味があり、大学では国際関係学で韓国と台湾の若者の対日感情の研究をしました。当時から学会で海外へ行き、色々な国の方と交流する事が増えてきました。その後、企業に就職するイメージがわきませんでした。直ぐには就職はせずに数年たってからフリーランスとして独立し株式会社Live Innovationをスタートしました。」

石原さんは自分の人生を自分で決めていきたい、その思いから企業への就職はせずに、一時期、大阪の難波でギャルをするという経験も。その後ブランディングと出会い、その仕事が自分に合っていると感じ起業されました。

「2014年に企業してからの3年はとてもハードでした。駆け出しのブランド構築デザイナーなので、やれることは何でも、泣きながらでもやりました。ただ、こういった働き方を続けることに違和感を感じはじめました。働く為に暮らしているんではなく、暮しの中の一部が働く事だよなと。」

企業してからのハードな日々の中で、石原さん自身がどうしたいかの部分が曖昧になり、生活もバランス感を欠いてったそうです。このまま走り続けるの事への違和感が思いがおおきくなってきたと語ります。

フィンランドとの出会い

「2017年にクライアントからフィンランドの教育取材依頼が入りました。初めてフィンランドに行きました。そこでの考え方や生き方がとても自分に合うと感じたんです。」
フィンランドは日照時間が短く冬は寒い、歴史的にも長く植民地となっていた国です。現在は幸福度ランキング1位などで有名ですが、人口は550万人程度。ただ、フィンランド全体にある厳しい環境下でも幸せになっていこうとする雰囲気が好きだと石原さんは語ります。

フィンランドイメージ

「対等な対話をすることを目指している感や、あなたにとって豊かさとは?という質問に全員が即答できるところがとても魅力的に感じました。フィンランド語のElämä(
以下エラマ)という言葉にもとても共感しました。」

エラマとは英語のLIFEのような意味の幅が広い言葉です。日本語だと人生、生き方、命の意味が近いイメージです。フィンランドの人達はこの言葉をとても大事にしているそうです。

フィンランドのこの考えに触れてから石原さんはブランド構築の仕方にもエラマをとりいれていきました。そもそもブランディングとは、“わたし”が何を大事にしているかを明確にして、自分にも外部にもわかるようにする事だと石原さんは語ります。

エラマ=“わたし”の人生を生きる為には以下の3つのステップをブランド構築にも取り入れられています。
Step1 : 自分の幸せを知る
Step2: 自分の幸せの道を見つける
Step3: 自分の幸せの道を歩む


「移り変わりの早い今の時代、“わたしは”という主語をしっかり意識した方がいいと思います。日本語は主語をあえて言わない美しい言葉。ただ、“わたし”を真ん中において、家族や地域に考えを広げていくのがいいと感じてます。他人に押し付けない自己中心的な心地いい空間を私はつくっていきたいんです。」

他人に押し付けない自己中心的な心地いい空間、ふっと出てきたこの言葉に石原さんの考えが良く表れているとスミゾウは感じました。まずは自分がどうしたいかからスタートし、対話を重ね他人も尊重しながら心地いい空間を作り上げていく人だと感じました。
また、もし私は何をしたかったんだっけと違和感をもっている人がいるんであれば、その人のエラマ=“わたし”の人生を歩むことを応援したいとも思われている事が良くわかります。

エラマの思想を取り入れ、飛騨へ移住

飛騨の風景

「フィンランドのエラマの考えを仕事に取り入れてから、自分の生き方も見直す必要があると感じました。エラマがいいと言っていいる人が幸せそうでなかったら説得力ないですもんね。そう考えていくと、仕事も落ち着いてできるようになってきました。今は、コロナの影響もあり夫の実家である飛騨に移住し、2世帯暮しをしています。もっと仕事に影響があるかと思っていたのですが、全く影響がないです(笑)。畑で野菜をとったり、散歩をしたりという生活スタイルが気に入っています。」

2020年に東京から飛騨へ移住し、夫の両親と同居を石原さんは始めました。両親とも対話をしながら、お互いによりいい関係をつくっていく現在進行形のようです。筋肉痛に早くなるようになったという言葉に、身も心もエラマに近づいているんであろうと感じます。写真はご自宅の囲炉裏を復活させたものです。

いろり

これから

「“わたし”の生き方を歩む人が増える事、エラマという言葉が普通に日本で使われるようになることを目指しています。その為に具体的には、北欧のフォルクフォルスコーレ(18歳以上が学べる学校)を飛騨につくりたいです。そこから知事が出てくると最高です。」

フォルクフォルコーレは北欧にある18歳以上が学びながら共同生活をする場所です。大人になっても継続的に学べ、わたしの人生を歩む人をふやしていく事を目指しているんですね。
フィンランドの人口はおよそ550万人、兵庫県くらいです。県単位ぐらいの行政がちょうどいいと石原さんは考えており、そのトップが学校からでてくることを期待されています。最初は10人ぐらいから無理なく実行するようにしていく予定との事。

その思想ステキです。スミゾウも応援します!
インタビューありがとうございました。

スミゾウ’ズS アイ

自分の心からの言葉を話す人は、とても心地いいんだと再認識しました。
私はこれがやりたい、でも人は否定しない、少しづつ仲間が増えたら嬉しい。そんんなマインドを石原さんから感じ共感しました。
私が石原さんからスミゾウが学んだのはエラマへの3つの道
Step1 : 自分の幸せを知る
Step2: 自分の幸せの道を見つける
Step3: 自分の幸せの道を歩む

あたりまえだけど、とても難しい事だと思います。法人も個人も同じ、エラマを考えながら生きていきたと思いました。
そして高山印刷も心地いい場にしていきたい。会社の思想に共感してくれる仲間とともに歩んでいきたいなと。そんな仲間大募集中です(笑)


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