出口王仁三郎「神示の宇宙」現代語訳③

神示の宇宙 その三 

私は前回、太陽暗体(あんたい)であって、少しも光り輝かないと言い、地球光体であると言ったことについて、早速質問が続出したので、念のために改めて、火と水の関係を解説しておきます。
けれども、私は元々無学者で、草の深い山奥の生活を続け、かつ神界(しんかい)から明治以降の新しい学問を研究することを厳しく禁じられ、あたかも仙人のような境遇に24年間いました。
今日の学会の研究がどこまで進んでいるかということは、私には全く見当がつかない。
どんどん進歩する世の中において、24年間、読書会とも絶縁していた者の口から吐き出すのですから、時代遅れになるのは、誰が考えても当然です。
昔話にある、浦島太郎が竜宮から帰ってきたときのように、世の中の学会の進歩は急速であって、私が今日新しい天文、地文(ちもん=山・河川・湖沼などのような、大地の様子)その他の学問を見ましたなら、かなり驚くと思います。
しかし私としては、今日の科学の圏外に立ち、神示のまま実験的に語っていきます。

「神(かむ)ながら虚空(こくう)の外に身をおきて日に夜に月ぬものがたりする」
現代文明の空気に触れた学者の耳には絶対入らないだけでなく、一種の大げさな妄想狂に見えるかもしれないが、「神は賢いもの、強いものに知らせるのではなく、愚かなもの、弱いものに本当のことを知らせる」と言ったキリストの言葉を信じ、愚弱(ぐじゃく)である私に、真の神は宇宙の真理を開示されたのではないかと思います。

すべて白いものであって、光の元素である。
水の中心には、一つのゝ(ほち)があって、水を自由に流動させる。
もしこのゝ(ほち)水の中心から脱出した時は、固く凍ってとなり、少しも流動できない。
よって、水からゝ(ほち)が脱出したのを氷(こおり)と言い、または氷(ひ)と言う。
もまた、その中心に水がない時は、火は燃えたり光ったりすることができない。
要するに、水を動かすのは火であり、火を動かすのも水である
よって、少しも水気を含まない物体は、どうやっても燃えない。

太陽もその中心に、水球(すいきゅう)から水を適度に注入して、天空で燃えて光を放射する。
また、大地は、氷山や水の自然の光を地中の火球(かきゅう)から調節して、大地自体の光を適度に発射している。

次に、星たちの運行について。
地上から見ると、星たちの運行が速いか遅いかとても差があるように見えるのは、星の位置には遠近、高低の差があるから。
一方は急速に運行するように見えて、一方は遅く運行するように見えるのである。
大地に近く、低い星は速く見えて、遠くて高い星は、遅いように見える。

例えば、汽車の進行中、車窓(しゃそう)を開いて、山を眺めると、近いところにある山は急速度で汽車と反対の方向に走るように見えて、遠方にある山は、全然動かないように見えて、また、その反対の方向に走っても、とてもゆっくり見えるのと同じ理由である。

前述のように、太陰(たいいん=月)は、太陽と大地の中間に、一定の軌道上を通っていて、三角星三ツ星スバル星北斗星牽引(けんいん)力によって、中空(大空と大地の中間のこと)にその位置を保って公行(こうこう=広く行われること)している。
月とこれらの星の間には、月を中心として、あたかも交感神経系統のように、一種の絶妙な霊線(れいせん)によって維持されている。

太陽と、大空の星たちとの関係も同様に、太陽を中心として、交感神経系統のように、霊線によって保持されて、動、静、解、凝、引、緩、合、分八大神力(しんりき)の、適度な調節によって同じ位置に安定しながら、小自動傾斜大自動傾斜を永遠に続けて、太陽自体呼吸作用を営んでいる。

また、大地も、その中心の地球と多くの汐球(せききゅう)と連絡を保ち、火水の調節によって呼吸作用を営んでいることは、太陽と同じである。
地球を中心として、地中の多くの汐球は、交感神経系統のように絶妙な霊線を通じて、地球の安定を保持している。

また、地球面を大地の北極という意味は、キタとは、前述のように「火水垂る(いきたる)」ということであって、
第6図のように、太陽の水火(すいか)と大地の中心の水火と、大地上の四方の氷山の水火と、の水火の垂下(すいか)している中心、という意味である。

人間が地球の陸地に出生して活動するのを水火定(いきる)と言う。
よって地球生物の安住するところであり、活動経綸(けいりん)場である。
また水火すなわち霊体分離して死亡するのを身枯留(まかる)水枯定(まかる)と言うのは、火水の調節が破れた時の意味であります。
けれど、霊魂(れいこん)から見るときは生はなく、死もなく、老幼(ろうよう)の区別もなく、万劫末代(まんごうまつだい)生き続けるのであって、
霊魂すなわち私たちの本守護神から見れば、ただ単に、その容器をかえるだけであります。


※第六図に大陸名をつけてみました。
フラットアースの地図になります。

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神示の宇宙 その四

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