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夏の初物、届きました。


先日生協の個配で、すいかが届きました。

個配には、毎週カタログに掲載されている商品とは別に、季節の食材を予約で購入するものがあります。
予約してから届くまで1〜2ヶ月、長いもので半年ほどのものがあるので、たまに自分で頼んでおきながら品物が届いてびっくりすることも。

メモをすればいい話なのですが、なんだかサプライズを受け取ったような嬉しい気分になるので、あえてずさんな管理にしながら楽しんでいます。


今回届いたのは小玉すいか。

片腕に収まるくらいの、ちょうど良いサイズ



一足早い夏を目の前にして、色々な事がよみがえってきます。


すいか、あれこれ


■すいかの思い出

昔よく行っていたスーパーには、夏になるとクリームすいかと呼ばれる、果肉が黄色いすいかが売られていました。
子供の私は興味深々。綺麗な色で、どんな味がするんだろう。期待を込めて母に話しかけます。

私「ねぇお母さん!黄色いすいかが売ってるよ!」
母「ん?あぁ、そうねぇ」

8分の1サイズ、しかもちょっとお高めで色も変わっているすいかは母のお眼鏡に適わず、私はその一言で買ってもらえない事を悟りました。

調べてみると普通のすいかより糖度が高いそうです。最近はあまり見かけないけれど、今度見つけたら一度食べてみようかな。


■母のすいか事情

母はすいかが大好きです。昔からではなく、姉がお腹にいた頃にやたらすいかを食べたくなつて、そこからなんだとか。
その為、基本1玉でスイカを買います。姉と私が家にいる頃はそれで良かったと思いますが、2人が家を出て高齢者2人世帯になってもなお、一玉ですいかを買うのです。ここに父の意見は通りません。

■姉のすいか事情

お腹の中にいた頃から、結構な量のすいかを食べたせいか姉はすいかが好きではありません。
皮に近い、ウリっぽいのが苦手なんだとか。
家族ですいかを食べた時はいつも、上半分の甘いところだけを食べ、残りを私に渡してきていました。これはほんとにどうかと思う。

■姪のすいか事情

姉の娘(次女8歳)は小さい頃からすいかが大好き。こうなってくると味の好みは親の影響を受けない事が明確になってきます。
そして姪のすいか好きはちょっと異常。好きすぎて皮の白いところまでもかじりつき、外側の緑の皮部分に穴が開くそう。カブトムシか…。

■すいかの食べ方 

深島家(すみれ子の実家)では、すいかは1玉を8分の1カットを半分にしたビッグサイズで、ある時を境にナイフとフォークと共に出て来るようになりました。
母によると「これが一番食べやすい」から。
確かにかぶりつくよりも果汁が出ないし手も汚れない。さらに皮のギリギリで無駄なく食べれる。ナイフだとタネも取りやすい。画期的!ちなみにこの方法は、母が台所ですいかの切れ端のつまみ食いをしている時に思いついたそう。


■すいかの選び方

ある日、テレビで美味しいメロンの見分け方というものがやっていました。ヘタが枯れていて細い方が熟しているのだそう。
それを観てすいかでも応用が効くのでは…?と思った私は、母とスーパーに行った時、試しにその方法でヘタの切り口が枯れているすいかを選んでみたのです。
するととても甘いすいかに大当たり。それに味を占めた母は、すいかを買いに行くのに必ず私を連れて行きすいかを選ばせるのでした。
甘くなかったところで怒られはしないのですか、なんとなくすごいプレッシャーでした…。


さて、いただきます。

とまぁこんなにもある、すいかエピソード。
すいかに包丁を入れながら思い出し、思わず笑みがこぼれます。

サク、サク、ぱきり。といい音を立てながら切り分けていきます。
皮が薄くて切りやすい。姪っ子ではないけれど、皮のギリギリまで食べられそう。

少しタネが多めだけど、美味しそう!



歳を重ねるにつれ、どんどんと食べる事が楽しく、大切に思えてきます。
命を支えてくれるものであると言うのはもちろん、食べ物には幸せなエピソードがたくさんあるから余計に、食べる事が好きなのかもしれません。


深島家の流儀。すいかは角切り。


さて私も深島家のルールに沿って、いただきます。
じゃくじゃくといい歯ごたえがして、甘くてみずみずしい。皮に近い部分も十分美味しく味わえます。
ここ数日暑かった事もあって、水分がたっぷり含まれた冷たいすいかは、最高のデザートでした。

今年の夏はまだまだこれから。
こんな風に、旬の食べ物に助けてもらいながら元気よく過ごしたいと思っています。

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