スウィープフィート(3)チューリップ賞~桜花賞回顧

※当記事は敬称略となっています。

チューリップ賞

 こちらはここをメイチで仕上げてきて、内目の偶数枠という一番良い枠を取ることができました。しかも、唯一明らかに強いのが分かっているタガノエルピーダが大外枠、勿論他に有望な馬もいましたが重賞なら当然といった感じで、ここで結果を残せないなら素直にクラシックを諦められると思いながらレースを見ました。
 スタートが得意な騎手であわよくばと期待していましたが、スタートは悪くなかったものの大跳びな分だけ行き脚がつかず後方からになりました。コーナーで無駄に加速せず、後方で直線に入って「さあ、ここからどうなる。」と思ったら僅か15秒ほどで2番手まで浮上してこの瞬間勝ったと思いました。
 勿論嬉しかったのですが、それと同じくらい感じたのは競馬の魔力です。(一口でない馬主なら)少なくとも数千万円・数年かけたものが1分半・15秒・0.1秒で判断され、億という額が変わってくる。富豪たちが(少なくとも短期的には)利益度外視でお金をつぎ込むのが理解できました。

チューリップ賞後

 チューリップ賞後「おめでとう」と言ってくれる友人達に対して「ありがとう。でも桜花賞は来ないと思うから馬券を買わない方が良いよ。」と言って返しました。有力馬が桜花賞を目標に仕上げて来るのに対して、こちらはチューリップ賞目標でその後短期放牧(優駿牝馬考えれば当然と思いますが)なので状態面は叶わない。故障さえしなければ春シーズンはもう十分と思っていました。しかし、ドバイでルメールが落馬負傷。単純に馬が1つ余りますし、ルメールと武豊は同じエージェント。桜花賞で見捨てられないように掲示板前後まで行けたら嬉しいと欲が出てきました。

桜花賞

 騎手のコメントがあまり芳しくなく、偶数枠なら何番でも良いと思っていた枠順も奇数ということで、ここで勝てるくらいなら三冠取れると思いながらレースを見ました。
 スタートは非常に良かったです。大出遅れは覚悟していましたが、こんなに良いスタートは想像すらしていませんでした。そこからはライトバックの位置が気になると思いながらも、想像通りの位置で直線まで行きました。
 直線でもライトバックに蓋をされてしまいました。進路を何回も変更することになりましたし、もしかしたら仕掛けのタイミングも少し変わったかもしれません。ただ、あと50mあれば勝てたという感じではなかったです。スタートが良くチューリップ賞の時に気になった斜行もなく比較的優等生な競馬ができたので、優駿牝馬が楽しみになるレースでした。

優駿牝馬に向けて

 追い切りが思ったより動くタイプでチューリップ賞の時は一瞬の加速に特化していましたが、出資時は血統的に芝中長距離に適性があると思っていましたし桜花賞の走りを見ても直線の長い東京2400mという舞台は桜花賞より可能性があると思います。ただ、問題は昨年のコナコーストと同じ年明け4戦目という過程です。コナコーストより心配な点はエルフィンS前も2ヶ月しか空いていないことで、コナコーストより良い点はエルフィンSを叩きとして使っていること。武豊は距離を持たせるのが上手い騎手ですし、桜花賞前に一旦放牧を挟んでいて桜花賞より状態は良くなる可能性もあるので、ライトバックに勝てるイメージはまだ湧きますが、ステレンボッシュはどうかな…というのが正直なところ。
優駿牝馬当日は現地に向かう予定ですが、秋華賞ではレガレイラにもステレンボッシュにも勝てるかもしれないと思っているので故障なくできる範囲で走ってくれれば。

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