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バチェラー5を観て、やっぱ小柳津林太郎と福田萌子が最強なのよ、となっている話

久しぶりの投稿です。書きたいトピックスはいくつもあるのですが、夏休みで旅に出たり夏風邪を引いたりしており、時間が経ってしまっていました。

さて、バチェラーシリーズファンの方いらっしゃいますか?私は「恋愛バラエティ・ドキュメンタリーなんて」って言いながら、結構しっかり観てしまうミーハー人間です。そしてバチェラーシリーズはなんだかんだシーズン1からリアルタイムで毎年見続けています。友達とのバチェ用LINEグループがあり、文句言ったりローズ予想したり推しメンを言い合ったり、そんなことができるのも面白さです。
絶賛バチェラー5の放送中ですが、思うところがありすぎて、それが過去の好きなシーズンを見返すきっかけにもなり、ちょっと言葉にしておこうと思ったので、書きます。

※放送中のバチェラー5、エピソード7&最終回直前スタジオトークまで観ての感想です。本筋ではないけれどネタバレを含みます。そしてバチェラーの長谷川さんをそこそここき下ろす内容になる気がします(ゴメン)。まだ最新話まで観ていない方・長谷川さん大好きな方は読まずでお願いします。


バチェラー5に感じる残念ポイント


今回のバチェラーが発表されたときは、「ああもうバチェラー観るの辞めようかな」と思ってしまいました。世間でも騒ぎになっていましたが、多くの意見の通りで「これはバチェラーではない」という感想でした。運営も本当大変だよな、人材不足だよなとは思いつつ、ロレッテからの復活が許されたのは別格の黄さんだけであって、超レアケースだよと。黄さんはロレッテ放送時から、肩書きも風格も頭の良さも、バチェラークラスじゃない?と囁かれてましたよね。長谷川さんはちょっと違うよなーと思って、ぶっちゃけ全く楽しみにしておらず、放送スケジュールも気にしていませんでした。
けど実際に放送が始まり、私はまわりのバチェラー友達の強いお誘いをもらって、文句を言いつつ観始めました。”バチェラーの成長物語”らしいので、それ期待して観てみるかぁというのと、観始めたら女性陣が魅力に感じられたので、ここまで観続けています。まあバチェラーに成長なんて求めてないんだけど。

バチェロレッテ2の中で、長谷川さんに覚えた違和感

長谷川さんを叩きたいわけではないのです、いちバチェファンこじらせ独身女のぼやきと思ってください。シリーズが好きすぎて、期待が高いし求めるものがありすぎるんだと思います。だから文句が出ちゃうのです(笑)。

去年のバチェロレッテ2でラスト2人に残った長谷川さん。世間の評判はそこそこ高かったと思うんですが(マクファーが強烈な映し方をされていた対比も強いですよね)、私は最後2話くらいで違和感が強まってきて、愛せずにいました。ロレッテ尾崎さん自体にあまり共感できなかったし、シリーズの満足度も低かった前提なのですが、そんな中で尾崎さんの最高にナイスな判断が、長谷川さんを最後に選ばなかったことだと思っていました。

当時気になった違和感というか、ハマらなかったのは、
・もじもじキャラなわけないだろ
・うすら亭主関白感
・女の子をいじってたいお兄ちゃん感
でした。

一点目のキャラクターの部分は番組の台本もあるのかもしれないのですが、思いを伝えられない・行動を起こせない不器用男みたいな立ち位置を、最初からとっても疑ってました。私バスケ男子大好きなのですが、勝手な偏見ですがバスケ男子ってちゃんとモテてきてる人が多い印象。スクールカーストの中のトップをさわやかに牛耳ってるイメージがあります。それでビジュアルも決して悪くなく、そこそこの年齢になっている長谷川さんは、ちゃんとモテて恋愛してきただろって思ってました。

後者二点については、記憶曖昧なのですが最終話とかその前くらいでの尾崎さんとのコミュニケーションの中でビビビと察知してしまったポイント。先述の番組の編集によるキャラとのギャップでより敏感にキャッチしたように思うのですが、経営者でバチェロレッテである尾崎さんを、いじって可愛い女の子扱いしてちょっと下に見たい感じを受け取って、モヤっとしてしまいました。あとはナチュラル昭和男児の雰囲気を感じて、良くない意味で危険な香りを感じました。

そんな記憶があったので、今回のバチェラーが長谷川さんという発表を見て、収入とか見た目とかそういうステータス的な部分ももちろんなのですが、そこだけではない中身・内面の成熟性みたいな意味で、バチェラーの器なのかなあーーー?と思ってしまっている部分がありました(むっちゃくちゃ偉そうに)。

会話の薄さ

ここからは、実際に今シーズンが始まってからの話です。

今シーズンやっぱり会話がうっっっすくて、申し訳ないけれどおもんないなーと思ってしまいます。私の好みもあると思うんですが、私がバチェラーシリーズを好きな理由のひとつが、回を追うごとに少しずつバチェラー・ロレッテの判断基準およびその背景にあるこれまでの人生と、参加者側のそれらが見えてくるところなのです。共感できるかとか自分の好みかはさておき、各シリーズの主人公が、もちろん見た目の好みなども絶対入ってくるけれど、それぞれの軸をもって会話・コミュニケーションの中から相手を選んでいく。それが徐々に見えてくるところが魅力だと思っています。
(そういう意味では前回のロレッテ2も、ハマれなかったんですけどね)

長谷川さん、会話の中で全く深堀りをしないんですよね。だから女性陣の人柄はもちろん、長谷川さん自身の人柄・生き様すら見えてこなくて、ジャッジ基準もよくわからないままです。せっかく長い時間を過ごして旅をしているのに、時間の経過とともにじわじわわかる人間としての深みが伝わらないのです!

何よりめちゃくちゃ気になるのが、女性陣が発した言葉に対する一辺倒な返しの「俺もだよ」「一緒だよ」「わかる」という言葉です。これ個人的にすごく嫌で、私も深い会話の中であまり使わないようにしているワードです。相手のことなんて簡単にわかるもんじゃない、人と人は違う、という精神がたぶん私自身とても強いので、よほど深堀りをして通じ合っている実感がない限り、薄い共感に伝わってしまうと思っています。実際、初対面の男性との会話の中で簡単に「わかるわ~」と言われると、「わかんないだろ」って思ってしまう天邪鬼です。
長谷川さんは、本当に共感して言っているのか、共感を武器にしているつもりで言っているのか、深堀りが怖いのかしないのか興味がないのか、よくわからないのですが、本当に全員に対し色々なテーマに対し、一辺倒な反応をするので、「いや薄っ」と思ってしまいます。本当はもっともっと会話してるのかもしれないですが、あんな会話の中で自分が選ばれたとしても嬉しくないというか納得感があまりないように思うのです。

貫禄のなさ・表情管理の甘さ

表情管理なんて、K-POPアイドルに対し言ってるようなワードが出てしまいました(笑)。が、私の中のバチェラー像ってやっぱり、社会的地位が高くて色々な経験をしてきた貫禄とか余裕が滲んでいて欲しい。1の久保さん、2の小柳津さんは雰囲気や話し方から、ビジネスの世界でしっかりと経験を積んできた自信を感じられたし、3の真也さんはちょっともはや笑っちゃうけれど、圧倒的なセレブ家庭で育った異次元の余裕みたいなものはあった気がします。4の黄さんも、競争を勝ち抜いてきたプライドと自信があって、自分軸が強くて考えがしっかりした人。そして皆さん個性の強すぎる女性からアプローチを受けてもうまいこと捌けていたりとか、タイプだろう女性との会話の中でも貫禄は失ってなかった気がするんです(真也は違うか)。

そんな余裕とか自信があの男性たちをバチェラーたらしめているものであって、「すごい」「さすが」と思ったり「こういう人なのね」という理解に繋がっていました。でも長谷川さんは(スポーツ選手とかトレーナーという職業の否定じゃない)、ビジネスばちばちの世界で勝ち抜いてきた男性ではないですよね。そういう意味では、色んな人相手に折衝をしてきた百戦錬磨の余裕みたいなものが感じられなくて、タイプの子と喋っているとデレデレのアラフォーおじさんになってしまって、顔が見てられない見てられない。表情がわかりやすすぎて読めてしまって、「あいの里」見てるの?って気持ちにすらなる。一般男性の婚活ドキュメンタリーを見てるような気持ちになってしまうんですよねえ。それが残念。別に面白いんだけど、バチェラーではないんですよねえ。

シスターフッド強めの展開・ドロドロの無さ

今シーズンの魅力・見ていられるポイントが、女性参加者の魅力と絆の強さだと思います。これはこれで好きだし魅力的なんですが、やっぱバチェラーって女性陣がひとりの男性を奪い合う必死さが面白さのひとつなんですよね。

今回の女性陣が成熟していて大人なのかな、とかこれが令和スタイルか、とかって最初は思ってたんですが、じわじわと考えが変わりました。これバチェラーを必死に奪い合っている状態になってないだけなんじゃないかと。本当に手に入れたい・落としたい男性を大人数の女性で取り合う構図になっていたら、もう少しは必死さとかドロドロの戦いって生まれるものじゃないか?とやっぱり思ってしまいます。私が大好きな友達と出たとしたって、女性陣との人間関係構築が目的じゃないから、多少嘘ついたりマウント取ったりしちゃうと思う。まあバチェラー呼ばれてないんだけど。

シスターフッド展開はもう一度言いますが、素敵なんです。それの中核になってそうな大内さん・周さん・尾崎さん・愛シャさん・西山さんとか大好きだし、人間力高そうだなーと思って魅力に感じています。あとスタジオトーク見て、竹下さんも女性陣との関係構築ちゃんとしてたんだなと好きになりました。今回のいちばんの見どころと言っていいだろうシーンが今のところ、ストールンローズをめぐる話し合いとその後の無音プール。これ全部女性陣が盛り上げて作ってくれた展開なんですよね。すっごく魅力的なんですが、長谷川さんほぼ何も知らないのよこれ、と思うと、バチェラーの存在感ちょっと薄いよなあと思ってしまいます。

思わず過去シーズンを観返しちゃった結果


恋愛・婚活ドキュメンタリーって色々な種類のものがある今でも、やっぱりバチェラーはその現実離れした世界観が好きで、私の中ではちょっと特別なものでした。そして年1でのテンポ良い放送なので、瞬間的にぶわーっと楽しんで夏の終わりと共に去っていく(笑)。そんな貴重な番組です。というバチェラーが今回どうしても個人的にはやっぱりハマらなかったので、「バチェラーってこれじゃない」「どんなんだっけ」となってしまい、過去シーズンを観返す結果になってしまいました。と言っても私の愛する2シーズンだけですが。それがバチェラーシーズン2の小柳津さん回と、バチェロレッテシーズン1の福田萌子さん回です。揺るぎません!!!大好き!

小柳津さんシーズンの魅力

シーズン1でこの番組の知名度・注目度が上がった中でのシーズン2ということで、もしかしていっちばんいい人材が集まってたのかなあ、とか今になると思ってしまいました。シーズン1の久保さんもかっこよくて、ザ・バチェラーとしては揺るがない強さを持っているのですが、シーズン2という高いハードルをしっかりと超えてきた小柳津さんが私は大好きなのです。単純にバチェシリーズの中でいちばん顔がタイプかつ共感ポイントが多かったという私の好みもあるのですが、本気でバチェラーというものに、そして結婚の相手選びに向き合っていた気がして、そして小柳津林太郎という人間味があふれまくっていた気がして、大好きな回です。

小柳津さん、ちょっとチャラい感じはあるかもだしスキンシップ多くて話題になったりもしましたが、人への向き合い方がとても真摯でまっすぐな印象です。もちろん恋してちょっとブレちゃったりもしつつ、自分の軸があって、そこにマッチするかどうかをちゃんと会話の中で見極めている感じがしました。なのでローズを渡す結果も納得感があったし、小柳津さんの人間性だとか求めるパートナー像というものがクリアになっていくんですよね。それが素敵でした。

あとはシーズン2は女性陣が好きでした!ラスト2人の茉美さん・那奈子さんライバルコンビを中心に(特にずーっと那奈子さん推しでした)、キャラ強くてバチバチしているにぎやかで美しい女性の皆さんがとっても魅力的です。ほどよくドロドロしながら、蹴落とし合おうとしている感じもいい。今回改めて久しぶりに観てみて、右手さんが好きだったことを思い出しました。福良さんも安定して好き。

そしてシーズン5との違い。3とも4とも違うと言えるかもな。1とかこの2は、ちゃんと女性陣が(ほぼ)みんなちゃんとバチェラーに恋してるんですよね。奪い合ってるのでバチバチしてるし、ガチな会話が生まれて双方の人間性が見えてくる。これだよこれだよ、となりました。ここはスペックだけではない、人間としての魅力ですよね。これがバチェラー・ロレッテには欲しいなあ。

この小柳津さんは、最後には愛と恋と迷いながら、愛のお相手を選ぶのがしびれました。破局してしまっているので残念ではあるのですが。
総括して、先述の通りで、バチェラーとしての貫禄とかかっこよさはもちろんありつつ、人間味があって葛藤が見えてきて、小柳津さんというバチェラーを見ながら人間ドラマが味わえるんですよね。これがとても魅力的なシーズンでした。

萌子さんシーズンの魅力

萌子さん。圧倒的です。あのシーズンの結末とか、スタジオトークでの尖り方とか、最近の子育ての様子とか、いろいろ賛否両論を巻き起こす方ではありますし、私もえーっと思うことはあったりします。でも圧倒的。日本におけるバチェロレッテの高い基準を作ってくれた萌子さん、大感謝です。

萌子さんはなんといっても、あの激詰め面接スタイルが大好きでした。これ皮肉ってるのではなく、本当に短期間で人間性を見極めようと必死になると、ああなるんだろうと思います。そしてたぶん萌子さんは、人と人の価値観・考え方の違いを面白く感じる方。そこを見出して、楽しみ苦しみながら判断をしていたと思います。その中で、地頭とボキャブラリーの豊富さをフルに生かして、人を見極めるということをしていたのがひしひしと伝わってきました。ちょっと引っかかったことをほったらかしにしないで、そして詰めたら男性から引かれたり怖がられたりするかもしれない中で怖気づかずに、自分のストーリーを自分で切り拓いている感は圧巻でした。萌子さんを前にして、最初はかっこつけてたり余裕ぶってる男性陣が、どんどん仮面をはがされていく。素が出てボロが出たり涙が出たりする。これが本当にみどころで、萌子さんはもちろん、男性陣のことも理解ができて好きになっていく。ああ人間を見ているな~って感じが、とても面白かったです。

好きなシーンがふたつあります。
①マラカイを落とす直前のソファでの会話。初対面で「外見で人を判断しないで」ってメッセージを書いた本を渡したマラカイに、萌子さんが「人のことを外見で判断する人だと判断しないで」って書いて返したシーン。当時うお~萌子さんだなあとしびれた記憶があります。
②最終話、黄さんとの横並びでのごはんシーン。萌子さんとの会話の中で、黄さんが泣き出して語る場面です。黄さん当時は全然推してなかったんですが、ここでぐっと心を掴まれました。あと有名な「今日だけはリスクマネジメントするな」って萌子さんのセリフが生まれるシーンですが、あとから萌子さんは「あのセリフ(ピンポイントでこれのことじゃないかも、曖昧ですみません)は自分に向けても言っている言葉だった」みたいなことを言ってるんですよね。これもセットで、二人の苦しさのようなものが味わえる、名場面だと思っています。

本シーズンのあの結末は、当時は瞬間的にはえーーーーーっと思ったし、ルール守ってくれよとも思ったんですが、萌子さんだな~と納得をしてしまった記憶です。何より、ラスト2人の杉ちゃんと黄さんが「途方もなく萌子さんって感じ」と言っていて、当事者に怒りではなくその納得感のようなものを与えられるの、すごいなと感じました。

このシーズンの推しは圧倒的に杉ちゃん。大好き。結婚したい。アーティスティックなのを、押し付けではなくて、人への理解とか愛情の表現として謙虚にまっすぐにアピールしていたところが素敵でした。ローズもいい奴。脱落まではマラカイも推しメンだったのですが、スタジオトークでただの若い陽キャひな壇芸人みたいに映っていたのが残念でした(笑)。

やっぱり好きだよバチェラーシリーズ


今シーズンへの不満と過去シリーズへの懐古を並べていたら、すごい文字数になっていました。今シーズン、バチェラー自身は愛せないんだけれど素敵な女性たちを見られたはとてもよかったです。そしてちゃんと毎話見て考察しちゃうしなんだかんだ楽しんでいる。さらに過去シリーズを観返すという時間泥棒までされちゃってる。つまり私はバチェラーシリーズが大好きです。

来週のファイナル、いい結末だといいな。そして運営さん、来年のバチェラーorロレッテは新しい方をちゃんと見つけてきてくださいね。ここまで読んでくださった方、ありがとうございました!


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