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やわらかく 論理的に伝えるには?

読みながらするっと入ってきて、
心でも頭でも「わかる」文章が書きたいもの。

そんなわかりやすい文章には、理由があります。
言葉遣いや口調が、
カチッとしている文も、やわらかいものでも、
流れがロジカル、つまり論理的であるということ

わたしがイギリスでの学生生活で鍛えられたのは
この「論理的」の部分。

わたしの留学先の大学には、
イギリス国内だけでなく、色々な国から学生が集まってきていました。

親友のAriと。
研究や将来について、彼女と語り合った時間は
深いところを、論理的にも感じながらも聞き、
伝えていく力を育ててくれました。

文化的な背景も、考え方もさまざまで、
日本で育った自分のなかでの常識や
互いに空気で察するような気遣いが通用しない!

英語という不自由な言語で、相手に伝えなければ!となったとき、
もう、相手が理解してくれる順序で話すことで、
多少の間違いは汲み取って、勝手に修正してくれるように
ストーリーを組み立てていくという力が
強制的にトレーニングされたのです。

でもこれは、日本語で話すとき、書くときにも、とても大切。
人は一人ひとり違う論理で生きているから。
ほんとうに伝えたければ
”自分が理解している流れ”からではなく
”相手が理解してゆく流れ”
で語ることが、大事。


前の職場で、編集のチームメンバーを誌面で紹介する際に
同僚が、わたしについてのひと言紹介を書いてくれたことがあります。
文章は理路整然、話せば癒し系
これは言い得て妙!うまく言ってくれたものだと笑ってしまいました。

わたしは、もともとのんびり過ごすことが好きで、
感性でものを書くことが多い人でした。
いまは、仕事、とくに書くときには、
自分をロジカル・モードに切り替えます。
その時の矢印は、読む人が理解してゆく流れの論理に向けます。

プロフィールを書くときも、このプロセスは必須。
その方の熱い情熱も、あふれる思いも、心を動かすストーリーも
いったんばらばらに解体して、流れを組み直します。

そこから、あらためて伝えたいお客さまに向けた言葉とトーンで、
その方の人柄をのせて、語ってゆく。

そうして伝えることで、
読む人が、ほんとうに心でも頭でも「わかる」ものになると思うのです。




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