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本を作る

 御無沙汰していたが、何のことはなく、せっせと自分の短編を集めた本を作っていた。昔サークルの関係で一度製本を経験したきりの自分であったから、編集や原稿作りで随分苦労をした。「読ませる」ことを意識すると、単に短編を並べるのは少々無粋に過ぎるのではないか。そう思えばたかが短編集とはいかないのである。熟考の末に並びは決めたが、正解かは分からない。本を作るというのは存外にエネルギーを使う。たった数冊の、趣味の物だが実感させられた。
 因みにこれを書いている現在既に入稿、入金共に終えているので後は製本され手元に届くのを待つばかりである。手探りの本作り、果たしてまともな完成品が届くのか戦々恐々としつつ、やはりわくわくと待ち侘びている。

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