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2023年8月 中欧に行ってきました【④オーストリア・チロル地方からスイスとリヒテンシュタインへ】

中欧旅行からわずか二カ月弱。すでに記憶が切り取り静止画の集まりになりつつあります……怖い怖い。

さて、前回のハルシュタットから、アルプスの景色が楽しめるダハシュタイン・クリッペンシュタイン・ケーブルカーの発着所までは車で10分くらい。ここは一番上まで行かなくても高山の絶景を堪能できるので楽しみにしていたのですが、さすがに大雨だったので断念。でもここは本当におススメですよ! 日本ではこの景観は本気で山登りしないと味わえません。

しょうがないので、早々に西へ西へと車を走らせました。
1976年に冬季オリンピックが開催されたインスブルックを通過した辺りから、どんどん標高が上がって行きます。
(ちなみに今回は立ち寄りませんでしたが、インスブルックはとても可愛い街です。お時間がある方はぜひ! 宮廷教会など名所も見応えがあります)

高速道路沿いのお城その1


とにかくドイツやフランスも含めて中欧はお城が多い! 高速道路を通りながら次々と写真を撮っていたのですが、そのうちに飽きてやめました。それぞれが違う時代に建てられ、違う風情を醸しだしていて、妄想尽きません。

高速道路沿いのお城2


時間があったらお城のリストを片手に全部回りたいほどですが、そういうガイドブックをあまり見たことがありません。どこまでがお城かという定義上の問題や、個人の所有だとプライバシーがあったりするのでしょうね。

高速道路からの風景・オーストリア

大雨のハルシュタットから一転、チロル地方が晴れていたのはいいのですが、寒い!!!
この日はウィーンでも30度前後あったようですが、この辺りは昼間でも13度くらいでした。

高速道路からの風景・オーストリア
高速道路からの風景・オーストリア
高速道路からの風景・オーストリア
すぐに上まで登れそうな錯覚に陥ります

この日はザンクト・アントン・アム・アールベルク Sankt Anton am Arlbergというスキー名所として名の知られた小さな村に一泊。山荘風の可愛いホテルでした。景色がいいので外を歩きたかったのですが、早朝は何と氷点下!!! 8月にこの気温? 冬の早朝は一体何度になるの⁉

サンクト・アントン・アム・アールベルク - Google マップ

ザンクト・アントンの宿で

スイスとの国境が近くなると、フェルトキルヒという小さな町を通ります。昔好きだった小説原作漫画で、主人公が濡れ衣で魔女裁判にかけられ、火あぶりにされる時、恋人がフェルトキルヒの伯爵さまに助命の一筆を書いてもらうようお願いしに走る下りがありました。結局手紙は間に合わず主人公は火あぶりになってしまうのですが、優しい伯爵さまが住むフェルトキルヒという町の名前を妙によく記憶しています。

フェルトキルヒ - Google マップ

工事中のファドーツ城

フェルトキルヒから小国リヒテンシュタインの首都ファドーツまでは、車で20分くらいです。

リヒテンシュタイン公国は人口3万9000人、南北に縦長ですがそれでも車で30分もあれば通過できます。1806年独立、公用語はドイツ語。隣国スイスとの繋がりが深く、通貨もスイス・フラン。治安はとてもいいです。タックス・ヘイブンなので経済は悪くなく、労働者の半数はスイスやオーストリアから毎日通勤しているそうです。

ファドーツ城は普段は見学できるのですが、今は改修工事中。残念!
首都ファドーツはとても静かで落ち着いた町でした。

ファドゥーツ - Google マップ

ファドーツの街並み

さて、ファドーツから45分ほど北上するとザンクト・ガレンという町に着きます。ここはスイスです。

ザンクト・ガレンの見どころは、何といっても7世紀に起源を持つ修道院。ユネスコの世界遺産ですから観光客も多く、周辺にはホテルやカフェがたくさんあります。

ザンクト・ガレン修道院


図書館は18世紀の建造ですが、落ち着いた木の風味、そして上を見上げると別世界のような天井の豪華さが美しい。

ザンクト・ガレン修道院図書館


有名な図書館も良かったのですが、バロック様式の大聖堂の淡い緑と白の色合いがとても素敵でした。こちらも18世紀のもの。

ザンクト・ガレン修道院大聖堂

ザンクト・ガレン | スイス政府観光局 (myswitzerland.com)

ザンクト・ガレン修道院 - Google マップ


ドライブばかりの二日間で、オーストリア・リヒテンシュタイン・スイスを一気に通り過ぎました。このルートは、山の景色が好きな人には最高の空間かも。もっと時間をかけてのんびりと沿道を泊まり歩く贅沢もいいでしょうね。

次はフランス・アルザス地方についてお話します!


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