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出版業界は時代遅れ?

今週も書店員さんの待遇とか六本木青山ブックセンター閉店とかいろんなニュースがありました。

定期的に出版社が—編集が—印税が—原稿料が—とかの話題も上がります。

それなりに自分が関わってる業界でもあるんでいろいろ言いたいこともあるんですけど、言っていいこと悪いこと、拡散していいものしてほしくないもの、また一部分を切り取られるとやだなーということもありおいそれと話題に参加できない、しないようにしてるのも事実です。

ただ作家側から見た世界があるように相手の立場から見た世界が違うのもあるので、一概に有能無能・正解間違いで切り分けるものではないとは思ってます。先方がこちらの月給ではない仕事と報酬の関係を感覚的に理解してないであろうと思うことは結構日ごろから分かるんですが、自分も相手を理解しようとしないで断罪するのもまた同じような行為であるなと。

例えばなんですが、印税率5%しか認めない編集長がいたとして、それは時代遅れの出版業界人かと言われると、そうとも言えません。

正確に言えば「雑誌の方針として5%でも何も言わないくらい売れてて数字を気にしない作家か、何も言えないくらい選択肢のない作家しか取引しない」というのは、単純に規模の縮小上作家や作品の多様性を絞らざるを得ない、厳しい状況だからとも言えます。

ただ問題ない発言かと言われれば、この場合の問題は5%という数字の低さではなく、そこに口出しすることすら認めないという対話の拒絶、ハッキリ言えば蔑視があれば普通に考えればアウトですがこれも落とし穴があって、聞いた作家側の意訳である可能性もあります。

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