最近見たアニメの感想


新アニポケ

「10歳」の「大ベテラン」だったサトシと違い
いい意味で「年齢通りのルーキー」な新主人公達。

・今年の4月から、これまで26年間主役を務めてきたサトシ&ピカチュウが引退し、新主人公としてリコとニャオハ、ロイとホゲータを据えた新シリーズが始まった。
○個人的には、サトシ期のアニポケの時代錯誤感があまり好きで無かったのもあるが、それを置いといても1つのアニメ作品としてかなり好感触で視聴することが出来ている。
○ストーリーが1話完結型から、地続きなものに切り替わった所が大きな変更点。次回を積極的に見ようというモチベーションに繋がっている。
○主人公が、アニメが26年も続いたことにより「10歳の大ベテラン」という違和感の強い設定だったサトシから、「素質十分な年相応のルーキー」になったこともよき。
特にメイン側の主人公なリコは、現行ゲーム最新作のSVと比べると大変良好なキャラデザイン(特に服飾センスは雲泥の差)で、キャラ本人もかなり濃くてよい。
サブ側のロイは、見た目の印象とは裏腹に一行でもかなり常識人寄りなバランス感覚が面白い。ピンチの時に妙な歌を歌って打開するのは少々こっぱずかしいが、ホゲータの未来の姿を知っていると納得の設定。
○OP曲も変わった歌い方の曲ではあるが、本編とのリンクもしっかりしていて、アニソンとしていい曲。
△一応、子ども番組ということもあり、ED曲でのポケモン数え歌路線は続行しているが、子ども番組特有の慣れない文化でこちらはあまり好きでは無いかも。
せっかく歌の上手い声優を起用している(特にリコの人は今をときめく音ゲーアプリのメインキャラ担当)のだから、もっとまともな歌が聴きたいかな…?という気持ちも。
・ともかく、今後も視聴を続けていきたい。

新るろ剣

近年のジャンプ完結済作品アニメの中では
「少々気になる所があるが、全体的には無難な出来」といった印象。

・ジャンプの完結済作品アニメといえば、「ジョジョ」「BLEACH千年血戦篇」「ダイの大冒険」といったように、原作のストック不足による無理矢理なアニオリから解放されて、作り込みバッチリな作品の多い印象。
△なのだが、本作「るろうに剣心」については、むしろちょっと気になる点の方が多いかな?といった印象を受けている。
○作画は原作後期のトゲトゲしている絵柄を再現している感じ。止め絵で見る分には違和感は少ないし、薫どのみたいに旧アニメ版とは比べものにならない位にヒロイン力を盛り盛りにされている事があるのはよい。
△が、動画だとどうにも違和感が。このご時世において、往年のガンダムSEED並に止め絵が多いのである。そのため、アクションシーンの迫力ははっきり言ってイマイチと言わざるを得ない。
この「るろうに剣心」はアクション中心の作品なので、そこが微妙なのは割と致命的かと。一応、刃衛戦の作画は悪くなかったが。
○声優については、基本的にはあまり文句はない。剣心は実写版を思わせる男声声優だし、薫どのや弥彦は旧キャストにかなり似ている。弥彦側のヒロインの燕が、弥彦同様に令サムからの選出を思わせるのも、原作者の好みを反映している感じがあってよき。
主題歌は正直、どれも微妙。先に言うと、EDは2曲とも無難な感じで、特別嫌になる感じもないが、逆に言えば印象に残りづらい。
OPはどちらも作品のイメージとかなり離れていて、あまり好きではない。前期の方はガッツリラップ入りまくり、後期の方は歌手と演奏とるろ剣という作品とが見事に化学反応どころか空中分解を起こしている印象。
一応、どちらのOP曲も歌詞には原作の要素を入れている感じではあるが、これもイマイチ伝わりにくさを感じる。特に後期OPはオシャレな曲調に原作のワードを割と直球にぶっ込んできているからか、そこも上手く噛み合っていないように思えてならなかった。
・ただ、この後ライバルかつ人気キャラの一人である「斎藤一」との戦いや、色んな意味で人気のある「京都編」に続くと思うと、もう少し見届けてみたい気持ちはある。

キャプ翼2期

実はジョジョの所が作っていた前期と違い、今回はウマ娘や風都探偵を担当していた
「スタジオKAI」製。なので所々に違いを感じる。

・まだ始まって数話なので、そこまで感想は多くない。
○迫力のある試合シーンは健在。今回は制作会社が変わった都合なのか、インパクトのあるシーンでは意図的に(?)線を粗く描いているように見えた。
○2020年ゲーム版からの声優が続投しているが、いずれも問題なし。
○主題歌は前回同様、ジャニーズWEST(今週から「WEST」に変更されてた)が担当していたが、前回の時点で作品のカラーにしっかり合った歌だったので今回もよき。特にOPは実際のスポーツ番組で使われていてもまるで違和感のない曲調なのが好きなポイント。
・今後も勿論、視聴を続けていきたい。

ビルドメタバース

ビルドシリーズ「夢の共演」
全3話と言わず、少なくとも1クールは欲しかった。

・ガンダムビルドシリーズのクロスオーバーアニメ。「ビルドメタバース」上で、歴代キャラと新主人公「リオ」と新ヒロイン「セリア」の物語。
○なんと言っても「夢の共演」。元々クロスオーバーアニメの側面が強かったガンダムビルドシリーズが、それ単体でクロスオーバー作品を作られたことがまず感慨深い。
「スパロボ」に対する「スパロボOG」のようなポジションの作品と感じた。
特にダイバーズシリーズは、ファイターズシリーズよりも後日談アニメに恵まれなかったので、こういう場を設けてもらえたのは大変ありがたかった。
○各作品のキャラとの再会が嬉しい。
ビルドダイバーズ:リクがかつてマギーさんにやってもらえたように、今回は新人のリオの手を引いて導いてあげるようになっててよき。
そのうえでサラとのイチャイチャや、他のダイバーズメンバーの再登場もあって素晴らしい。
ビルドダイバーズリライズ:ヒロトと一緒にエルドラを思わせるミッションで、かつて凸凹ながらどんどん結束力を高めていったフォースの経験を生かして仲間の大切さを伝えるシーンがよかった。
新アーマーの換装バンクももらえていて満足。
ビルドファイターズトライ:シリーズ唯一の問題作な本作だが、それだけにかなり局所的な扱いを受けていた印象だし、それでいいと思った。
主人公であるはずのセカイよりも、ヒロイン兼マスコット的存在な「あばたーふみな」の方が出番が多かった。※最初サカイミナトのバ美肉を予想していたが、本人なようで一安心。
ビルドファイターズ:なんと言ってもセイとレイジ、2度目の再会。原作で劇的な別れを遂げただけに、その彼らの再会シーンは何度見ても涙腺が緩む。
○ファンが待ち望んでいた「クロスオーバーバトル」も見られて嬉しい。
メイジンVSチャンプのような頂上決戦や、サザキ家VS百鬼のようなライバル同士の意外な激突もあったのが楽しかった。
○OPをファイターズシリーズの代表アーティスト的存在「BACK-ON」が担当してくれていた。EDはガンプラアイドルが担当していたが、サビの映像が激エモでよい。
欲を言うならば、どこかでダイバーズシリーズの代表アーティスト的存在な「スピラ・スピカ」に担当して貰いたかったところではあった。
全3話という制約や、制作時の状況などによって所々に感じざるを得ない「大人の事情」。
特に新主人公と新ヒロイン、新ライバルとのドラマはあまりにも駆け足すぎた。和解の決め手となった「主人公の成長」も、描写が少なすぎて唐突感が否めず
正直言って、こうなるのであれば彼らのドラマはなくてもいいと思った。なぜならば、前述した「夢の共演」も、見たかったものの半分も見れていないといっていいくらい足りなかったから。
作画がかなり不安定に感じた。特にキャラクターの顔は全体的にかなりへにゃへにゃだった。恐らく、境界戦機の外伝にスタッフが奪われていたことが原因と推測。
一方で、最終話のセイVSメイジン戦だけは圧倒的に気合の入った作画だった印象。
企画そのものはとても素晴らしく、もっともっとこの世界や、そこでやり取りするキャラクター達を詳しく描いて欲しかった。全3話(しかも後半は2話一気に解放)で終わらせるのはたいへん勿体ないし、個人的にはもっとダイバーズシリーズの本編外アニメを見ていたかったから、またこういった機会が訪れることを切に望む。


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