師匠、御乱心!

 円丈さんの「御乱心」文庫版「師匠、御乱心!」を読みました。いつも聴いているポッドキャストで「落語家の通信簿」がボロクソに言われていて、円丈さんって、どんな人なんだろう、と思ってググったら、見たことある人でした。しかも、けっこうおもしろい、と思ったような遠い記憶が…(あと、メガネ男子なので、自分的に好感度高めだった。)これについては、また今度書きたいと思うのだが、私は子どもの頃からわりと最近まで上方びいきというか、そんないいモンでもなくて、全くの単なる先入観で、「関西弁じゃないやつはおもしろくない」というデフォルトのフィルター設定があって、そういう状況の上での、「けっこうおもしろい」なので、かなりハマっていたのではないかと考えられる。なんか自分のことなのに、他人事みたい。

 ここには、当時の騒動(落語協会分裂騒動)に巻き込まれた、一落語家の目を通して描かれた状況が克明に記されていて、たしかに事実を正確に知りたい、というニーズには合わないのでしょうけれども、円丈さんというその人、が表現されているという点では、良書であると思いました。初版「御乱心」出版時からタブーのように扱われているようですが、それさえもポーズというか、落語の関係者みんなで、そんな雰囲気を演出しているだけなのではないか、という疑念さえも憶えました。とはいえ、初版の出版は1986年、昭和61年なので、当時の状況は、現在からは想像もつかないほど違っていたのでしょうけれど。

 落語に限ったことではありませんが、なんらかの表現をするということは、その表現活動を行うその人を感じさせるものであれば、好ましく思えるのものなのかもしれませんね。

 

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