「シン・EVERYTHING POINT 2/2」を見て

本当は発売当時(2022年3月)、既に見ていましたが、2023年の今まで放置しておりました、7thアルバム「私立恵比寿中学」期間生産限定盤BのDISC2、「シン・EVERYTHING POINT 2/2」を見ておりましたということで。
今回は発売日からだいぶ日数が経っていますが、ネタバレを回避したい方は以下の内容は読まないようにしていただければと思います。何卒よろしくお願い申し上げます。

前作「シン・EVERYTHING POINT 1/2」では、6人体制最後のツアー(安本さんはまだ復帰前でした)から、新メンバー(ココユノノカ)がデビューする予定で2019年以来2年ぶりの開催となるファミえんに向けたリハーサル風景の映像が中心になっていて(最終的には2021年のファミえんも中止、ココユノノカのデビューステージは@JAMになりました)、そしてちゅうおん2021の開催が発表されたところまででしたが、今作はそのちゅうおん2021のリハの風景から。

ちゅうおん2021は、夏にファミえんが中止になり、ココユノノカの初ステージになった@JAMではりこちゃんが体調不良で休演になった為、9人の新生エビ中が初めてステージに立つことになりました。9人で初めてのライブに向かうエビ中、しかしこのライブを最後に柏木さんが一旦お休み(この時点では期限を切っておらず、年末の大学芸会で復帰できればという感じでした)に入るという微妙な空気感。そういう意味でも全体的には柏木さんへのインタビューや映像が多めの構成(柏木さんがいない秋田分校は結果的に柚乃ちゃんがメイン)になっています。

映像はリハスタジオで青い顔してイヤフォン探す柚乃ちゃん。藤井さん、他スタッフが一緒にスタジオ中を巻き込んでの捜索をするが見つからず、大騒ぎした後リュックに入っていたことが分かって謝るところからスタート。安本さんは@JAMでは緑だった髪を「ちゅうおんの頃に良い色になるように」とピンクに染めていたり、教育係の歌穂ちゃんが柚乃ちゃんに発音、リズムの取り方をアドバイスしたり。リハで歌う莉子ちゃんはマスクが辛そう。これが2021年秋を象徴しているような気がします。

真山さんが7年ぶりにエビ中現場についたローディさんが昔のスタッフ用の服を出してきてくれていたこと、歌がうまくなったと褒めてくれたことを喜んでいましたが「そりゃね7年も経てばうまくなってないとね」と。

ちゅうおんが終わったら柏木さんが(無期)休養に入るからでしょうか、新メンバー達とじゃれあう場面も多い。休養を目前にした柏木さん本人は、9人でできるライブを大事と感じていること、コロナの後遺症で声が出にくかったが、喉の調子は戻ってきていることを話します。

ステージでのリハで「なないろ」を聴くココユノノカから、柚乃ちゃんのちゅうおんの見どころは「なないろ」ボイトレの時に歌わないという風にいったけど、藤井さんが9人のスタートだからとオールの部分だけだけど歌うことになった、それを受けて真山さんは「3人が歌うのは難しい、オール大事だよ、(ココユノノカと6人は)同じではない、でも別の意味を3人が持たせてくれてもいい、色を重ねてくれもいいと思う」というような事を。
今作登場機会があまり多くない星名さんですが、柚乃ちゃんのためにリズムをとってあげているといういい話をインタビューで答えています。前述のかほちゃんのアドバイスの件、この星名さんの話など、エビ中が柚乃ちゃんをどうにか育てようとしている感じがあり、それが秋田で爆発するという結果になったんだろうかと思いました。

本番の安本さんのピンクの髪は程よい発色。恒例の中山タイムから円陣。1曲目の演奏が始まるステージ裏では和香ちゃんの表情が緊張を隠せない。

初日が終わってココユノノカの加入に対するインタビュー。安本さんは3人を引っ張ってあげるという感覚ではなく、自分たちが今まで通りにやっていくことで3人がついてきてくれるのが良いと思っている、前を向いて戦闘モードで行くことで横や後ろを気にするのではなく進んでいく、歌穂ちゃんは加入してから妹的な感じだったけど、いざ新メンバーが加入してきたら大人になってた、ありのまま良いところを伸ばそう、意識的に変わるのではなく自然に変わっていく。莉子ちゃんは自身がお休みしていた@JAMを配信で見て今の子凄い。時代替わったんだなと思います、私も二十歳で全然若いですけど。
新メンバーも公演終了後に三者三様のコメント。心菜ちゃんは「なないろ」について(自分たちが)邪難になるんじゃないかという不安があった、でも校長に入りなさいと言われたので一度歌うことにした同じ気持ちにはなれないけど分かろうとすることを考えていた、調和できていればいいなと、和香ちゃんは「サマーデジャヴ」での表現について、柚乃ちゃんはukkaの新メンバー発表が気になっている。(リハの当日がオーディションの結果発表だった)

2日目は和香ちゃんが寝坊(起きる時間が遅れただけ)、開演前に柚乃ちゃんは星名さんに筋トレを勧められる、以前真山さんも柚乃ちゃんに筋トレさせる話をしていた様子。このままでは大学芸会で持たない。和香ちゃんは柏木さんと休養前に一緒にできる最後だから目を合わせに行きたい。「美怜ちゃんとは目が合う、美怜ちゃんはそういう人だから」開演直前に柚乃ちゃんの奇行(床を触り床を叩く)を見て、星名さんが衣装が黒くなるからやめなさいと注意。本人は床と仲良くなりたいと答えます。

ちゅうおん終演後ステージ残った柏木さんが声を震わせて休養に入る挨拶「(この日発表されました)大学芸会に向けて心身ともに休んで戻ってこられれば」。ステージ袖で待つ星名さんと和香ちゃん、迎えてハグ。

公演後、柏木さんは自分にとって(今回のちゅうおんが)特別なものになってるから、ステージ中みんなの顔を見た、「なないろ」の最初でリットしていくところで彩花と目を合わせていた、新メンバーを感じているのは、ユニゾンの声が明るくなった、明るい声は気持ちも明るくなる。
ココユノノカは、始まったらすぐ終わった、「フユコイ」(本編8曲目、フユコイ~イエローライトからソロコーナーに入っていく)あたりでもう終わる!と思った、忘れないで、歌詞忘れないでと「忘れないで」いじりをされる柚乃ちゃん。ソロまでは緊張、柚乃ちゃんは最初だから終わってみんなのソロを落ち着いて聴けた、カラオケ行きたい、コロナ明けたらねと和香ちゃん。

秋田に向かう電車の中で寝ている和香ちゃんを撮影する柚乃ちゃん。みんな白目で寝てたと歌穂ちゃん。

前日リハの「大人はわかってくれない」は小久保カメラ。ステージ上で柚乃ちゃんが藤井さんに(たぶん)怒られて、ココユノノカがエミコ先生といくえ先生に怒られる、真山さんに「レベルが低すぎる、みんなが優しく言ってくれてるうちにできるようにならないと」と怒られる。そして安本さんに柚乃ちゃんが「時間が無駄になる、一回でできるようにする、できない人はクビになる」と怒られる。
秋田分校のこの場面は、この作品のハイライト、壁に向かって一人確認をする柚乃ちゃんでこの場面は終わります。

秋田分校当日、真山さんが顔に携帯を落として怪我している。眠くて覚えてない、せっかくなのでエピソードトークにできるようにしないと。前日の夜和香ちゃんと心菜ちゃんはホテルで夜練習した。昨日に続いていくえ先生に「笑ってるだけなら赤ちゃんでもできる、今は何もできてない、秋田のお客さんを東京に連れて行かないお客さんは増えない」と怒られる柚乃ちゃん。和香ちゃんは練習の成果か褒められる。

昨日の説教の話をする真山さん「ライブの機会も少ないからクオリティ上げてやりたい、あんなこと言ったの初めて、然るべきタイミングで叱らせていただきました」。

ココユノノカは3人でひたすら練習、控室からステージまでの移動?廊下階段を「イヤフォンライオット」を歌いながら一列で移動。そしてステージ袖で柚乃ちゃんの奇行、これが奇行自体を初めて捉えた映像かもしれない。

秋田分校のライブダイジェストは結構たっぷり目にあった感じがします。
本番終わってリンゴを食べる、小久保。やり切った感が凄い。

今作はココユノノカ初めて、そして柏木さん復活の大学芸会で幕を閉じます。

柏木さんが戻ってきた大学芸会のリハ。
莉子ちゃんは「Anytime, Anywhere」を気に入ってずっと聴いている話、歌っているときは皆さんに向けて歌っている、聴いているときはメンバーを歌詞に重ねている、歌詞は思い出せない。莉子ちゃん流石です。
和香ちゃんはリハ中に秋田分校の反省を生かして客席の高いところ、遠いところにいる人を意識してリハーサルしている、莉子ちゃんに褒められて喜んでいる。

リハ期間中に誕生日を迎えた真山さんにサプライズケーキをしようとロウソクに火をつけたら真山さんが来なくて一度ロウソクを消す。早く来いと呼ばれて来た真山さんが状況を見て「そういうことかー」。

件の奇行についてインタビューされて説明をする柚乃ちゃん。最高。

大学芸会初日。柏木さんが戻ってきた大学芸会からは、また柏木さんを中心に「新メンバーは初めての大学芸会、私も3か月ぶりなんですよ、ドキドキ」、莉子ちゃんはフィルムカメラでバックステージの撮影をしていましたが、途中でカメラが壊れる。気を取り直して中山タイム、真山さんが円陣の前に怪我だけしないようにと声掛け。

柏木さんが和香ちゃんの肩を抱いて「楽しもうね、あんだけやってきたんだからできるよ」初日の本編はダンストラックの数秒だけ。

初日が終わって柚乃ちゃんは「早く終わった、思ったよりも(体力的には)大丈夫だった」心菜ちゃんは「明日はもっと落ち着いて、今日駄目だったところは明日までに練習」のりを食べる柚乃ちゃんで初日は終了。

大学芸会2日目、柏木さん「フルでやったの久々でこんなだっけって、ちゅうおんはあったけど歌って踊っては@JAMぶり、でも楽しかった」心菜ちゃんがカメラを見つけて「みんなここなのことすきになーれ」といって恥ずかしくなって逃げようとする、メイキングを撮っているスタッフから、エビ中でやれる人が他にいないと言われて「柚乃とかにやらせたい」和香ちゃん「ちゅうおんは2公演目に慣れが出た、今日は緊張感をもってやる」莉子ちゃん「フィルムカメラが壊れたからこれ(写ルンです)買ってきた」。

円陣前に真山さんが今日も怪我に気を付けて、ヤバかったらはけても大丈夫、ステージ上で倒れたら事故だから(星名さんが調子悪かった様子)と声掛け。この日の円陣の雰囲気がこんな感じなのは未来から来た私には理由が分かります。

本編は「HOT UP!!!」の柏木・安本。袖からステージを見つめる柚乃ちゃん。

公演終わりにあれだけ怪我に気つけろと言っていた真山さんが2015年のさいたまスーパーアリーナ時と同様にマイクをぶつけて鼻を怪我をするということに。対応は冷静。鼻が高いから。

最後は「Anytime, Anywhere」に載せて期間中のステージ(TIFのキョンシー)やリハなどのメイキング映像。最後の最後に大学芸会の「響」の時にオフマイクで言った柏木さんの一言の謎に迫ります。(この詳細は是非「シン・EVERYTHING POINT 2/2」を見てください)

ということで、内容をざっくりと端折りながら抜き出したので、振り返りますが思えばこの時点(2021年大学芸会)で柏木さんは転校する旨をメンバーには伝えていて(この辺りに関しては「ANNIVERSARY POINT」に収録されています)、自身は3か月ぶりの復帰戦。そしてココユノノカは柏木さんの転校を胸に秘めての初大学芸会という激ムズモードの中での公演でした。このメイキングではその話もできないですし。

しかし、私たちはこの映像を2022年の1月以降に見ているわけで、「シン・EVERYTHING POINT 2/2」の最中、そして後の出来事を知っていいます。この後柏木さんが去り、エマユナが加入することも知っているという不思議な感覚ですね。ということは、2023年の小久保柚乃が2021年の秋田分校の小久保柚乃の何倍凄いかも分かっているわけです。

さて、今度は「ANNIVERSARY POINT」ということなんですが、これもまたすでに1年前の発売で実際に見たのも1年前なんですよね。
正直2021年のエビ中はもういないし、2022年のエビ中ももういないという感覚が凄いあります、完全にパラダイムシフトが起こっているので。これは2023年の春ツアーの前にやるべきだったな……と、今ら言ってももう遅いんですけれども。

次はもしかしたら「ANNIVERSARY POINT」でまたお会いしましょう。

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