2023年11月16日「女性・女系天皇を認めるかどうか」



記事

https://president.jp/articles/-/75518?page=1
プレジデントオンライン「国民は『愛子天皇』誕生に期待しているが…たとえ女系天皇を認めても『皇室の継承問題』が解決しないワケ」、2023年11月8日

【内容】
皇室の継承問題について、「女系天皇」を認めても解決しない理由を解説している。現在の皇室典範では、皇位は男系男子にしか継承されない。悠仁親王が結婚して男児をもうけなければ、皇室の男系男子は途絶えてしまう。そこで、「女系天皇」を認めるという選択肢が浮上している。しかし、女系天皇を認めたとしても、皇室の継承問題は完全に解決しない。また、女系天皇を認めると、旧宮家の男系男子も皇位継承権を主張する可能性がある。旧宮家は明治維新で皇族から除籍されたが、皇族復帰を求める声もある。このように、女系天皇を認めたとしても、皇室の継承問題は簡単に解決しない。岸田総理は、女系天皇以外の方法で解決する方針を示しており、今後の議論が注目される。筆者が女系天皇以外で考えられる方法として、「皇室の男系男子の可能性を残すために、側室制度を復活させる」、「皇室の男系男子の可能性を残すために、皇族の養子縁組を認める」を挙げているが、いずれの方法も、賛否両論があるため、国民の理解を得ることが重要となる。

【定義】
女性天皇とは、天皇(男性)から皇位継承した女性の天皇。皇族(男性)と結婚し、皇位が配偶者に移るため、男系を維持するための臨時・中継ぎである。←「神武天皇」以来の血筋を維持するための中継ぎ
女系天皇とは、「母方にのみ天皇の血筋をもつ人物が天皇になること」を指す、つまり「皇族の女性」と「一般男性」の子ども。

愛子さまやは「男系女子」(ご結婚されれば皇室を離脱、皇室典範の改正次第では即位が可能となる)、悠仁さまは「男系男子」

そこで私は、「女性・女性天皇」の両方を認めない反対の立場を取るので、皆さんは「女性・女系天皇」を認める賛成の立場で議論をお願い致します。当問題の解決方法はあまりにも難しいので、それらが認められていない背景について議論をしたいと思います。

【前提質問】
Q.どちらに対しての議論?中継ぎの形で女性の天皇もいたはず(推古天皇等)。小室氏の息子が即位する可能性もあるが?
A.どちらの選択肢も排除しない。

意見・論点

なぜいけないのかとする理由
Q.未来をどうするかについての質問:性染色体のYがなくなると遺伝情報が伝わらない。現在の科学技術で遺伝の情報ではあまり意味がないと判明。そのため遺伝情報にはそこまでかかわっていない。だから女性天皇を認めるべきだ。
A.男性を正当化するための根拠である。どんな方が天皇になるかが重要であり、2600年の歴史を継ぐ者は男系男子という原則を維持すべきだ。海外の血筋が入る。能力よりも伝統。

1.皇室典範第1条「皇位は皇統に属する男系男子がこれを継承する」
→皇室典範は、憲法第14条「法の下の平等(=男女平等)」の例外原則として解釈される

Q.男系男子の部分を改正すべきだ?
A.法律を改正すれば愛子様は天皇に即位できる。

2.「2600年」の万世一系
→過去の「女性天皇」も「男系」、皇位継承の危機の際にも、遠縁でも父方の血筋に繋がる継承で選び、「男系」を維持してきた

3.憲法第2条の「世襲規定」
→皇室典範は憲法の下部法だが、「国会で議決した皇室典範の定めるところにより」とあるため、法解釈としては、皇室典範が優位となる

4.根本的解決には「旧宮家」の皆さまからふさわしい方に男性皇族としてなって頂くことではないか
→天皇の親戚関係に、11宮家が関係しており、現在も交流されている。天皇を近くで支えることにより、将来的な即位を含めて国民に認知させることも可能だ。

Q.誰が判断するのか?政治的な判断ではないか?
A.皇室会議が判断。 メンバー:衆参議長、総理、最高裁裁判長

予想される反論・再反論

1. 男系継承は女性蔑視だ
→歴史的に天皇は民間から幾多の嫁を迎え、明治・大正・平成・今上の后は民間出身だが、皇室が民間の男性を皇族にしたことは、かつて只の一度の例もない。民間の女性は皇族との結婚で皇族となる可能性があるが、民間の男性が皇族になる可能性はない。(結婚された女性皇族は男性に「正統性」がないため離脱する)

Q.民間から天皇になった人は3人いる 継体天皇 嵯峨天皇⇒天皇の後継者として適格と主張 光孝天皇 内閣法制局も判断する? 苗字を貰った場合民間である。
A.民間ではない 遠縁の男系ではないのか?→質問者:列記としてた民間人 宇多天皇
 遠縁であろうとも神武天皇の血を継ぐ者が継いで来た。皇統である。

2. 愛子さまが天皇になれないのは可哀そう
→「女性天皇」は法整備や公文書の制度が整った「近代」以前の話であり、現在、女性として皇后だけでも大変な役割であって、女性だけが「天皇」と「皇后」の両方の役割を担われることは困難だ

3.「女性宮家」の創設
→「○○宮」は、皇位継承権を持つ男子皇族を当主として創設されてきたものであり、宮家制度を設けた本来の趣旨とは逸脱する

4.欧州の王室は長子相続(男女問わず第1子)が王位継承で、日本の皇室は遅れているのではないか
→デンマーク・イギリス・スペインは女系による継承だが、日本は世界で唯一、男系による126代の継承で国柄が違うため、文化の早い遅いは関係がない

Q.天皇が人間宣言を行った。人権を認めるべきであり、宮家の人たちは天皇になるのを断れたり、一度手にした自由を離すことができるのか?天皇になった時の制約が大きすぎる
A.その家に生まれた人の宿命、天皇制について人々の経験と英知に基づいて成長してきたものは、理屈ではない。
Q.天皇制度は3世紀ぐらいしか実質的にない 

参考文献・URL

第3回 なぜ男系継承でなくてはならないか
竹田恒泰(慶應義塾大学講師)「なぜ男系継承でなくてはならないか」
https://www.yamadahiroshi.com/news/1231/
山田宏(日本の国益と尊厳を守る会)「皇位継承の安定への提言」
https://www.sasagawa-hiroyoshi.com/images/common/pdf/20200303-00.pdf
三好達(皇室の伝統を守る国民の会)「なぜ皇室は男系で継承されなければならないか」
https://houritsu.tac-school.co.jp/blog/gyosei/1708300107.html
小池昌三(TAC行政書士講座・講師)「憲法第2条男系男子主義」
https://facta.co.jp/article/202212024.html
大塚耕平(国民民主党代表代行)「『天皇制・皇統系譜』は日本文化の真髄」


【先生からのコメント】

近代社会・現代社会発展すると共和国になる 人権が制限される→お嫁に行く人なかなか見つからない
基本的な人権の問題がある 日本は戦争で負けて天皇をより象徴とする文化となった。 3人しか結婚相手を選べない。
宮家の復活が正しく、家の復活はおかしい。
ビクトリア女王の娘は各国にいる。個人に王位継承性を与えているのが合理的。
近代国家ではこういうものは滅びていく。個人にだけ徹すれば数千人は継承者がいるはずだ。


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