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ウェリントンへ

学校を卒業した翌日、夕方の便でウェリントンへ飛び立ちました。
ウェリントンを選んだ理由は、ニュージーランドにワーホリすると決めた時に、私にとってはコンパクトなウェリントンが1番魅力的に感じたからです。
しかし語学学校はオークランドの方が豊富だったこと、大都市なので1度見ておきたいと思ったことから、最初の都市はオークランドを選びました。

しかし、サウスアイランドにも夏の間に行きたかったので、どっちがいいんだろう、と悩みましたが、結局自分の1番最初のウェリントンに行きたい!と思った気持ちを優先させることにしました。

ホストマザーがオークランド空港まで車で送ってくれました。
その車の中で、感謝の気持ち、そして、もっと上手く英語でコミュニケーションが取りたかった後悔の気持ちが溢れて、号泣してしまいました。

助手席で声も出さずにただ涙を溢す私に気付いてくれ、腕をさすってくれました。
ハンドタオルを「化粧がどれだけついてもいいから、使って」と差し出してくれました。
泣きながら、何とか「あなたとコミュニケーションが上手くとれなかった」と伝えました。
するとホストマザーは、「あなたは、目と心でわたしとコミュニケーションがちゃんととれていた」と優しく言ってくれて、さらに涙が溢れてしまいました。
結局、空港までずっと泣き止むことが出来ませんでした笑
空港に着いてハグをしてくれ、マザーとお別れしました。

オークランドからウェリントンまでは1時間で、荷物も少し追加したのですが値段は90ドルほどでした。

オークランドにいる頃にズームで内見をしてフラットを決めていたので、そこまでタクシーで移動しました。
ウェリントンは都市部は平坦ですが、その周りを囲うように山があり、そこに家がずらーっと建っている面白い地形です。
私のフラットも坂の上にあり、緑に囲まれた小さな古い白い家でした。

ニュージーランドに来て初めて知ったのですが、フラットというのは日本で言うシェアハウスのようなもので、いくつかベッドルームがあり、リビング、キッチン、トイレとお風呂は共用という形態です。
私のフラットは3つベッドルームがあり、不動産会社が管理していて、他の2人は大学生でした。
中には、家の持ち主がベッドルームが余ってるから貸し出している場合や、家族、大家さんと一緒に住む場合など、様々です。

私の前に部屋に住んでいた男の子が鍵やWi-Fiのパスワード、最寄りのバス停などを教えてくれました。
また、歩いて15分程の小さなスーパーまで案内してくれました。
帰り道分からなくなったらGoogleマップで検索できる?と、とても心配してくれました笑
彼と別れ、スーパーで買い出しをして部屋に戻ると、とたんに1人きりになった心細さを感じました。

それからの数日間は観光したり、職探しをしていましたが、心細さは変わらずでした。

そして引っ越して4日目、姉夫婦が新婚旅行を兼ねてニュージーランドに旅行に来てくれました。初日は夜ご飯だけ一緒に食べ、翌日は丸1日一緒に観光しました。

オークランドでのことや、これからのこと、たくさん話を聞いてくれました。
将来のプランについて、「選択肢がありすぎて困る」と言いました。
すると、旦那さんが「人間の1番の自由は選択することなんだよ。選択肢がありすぎて困るっていうのは、最高に自由な状態だね。すごいことだと思う」と言ってくれました。
確かに、たくさんある中から選べるのは自由で素晴らしいことなんだな、と実感し、嬉しくなりました。

姉夫婦と観光したことが良いきっかけとなり、少し気持ちを切り替えられました。

それからは、ひたすら職探しをする日々でした。

まずは、履歴書配りです。
図書館で1日に白黒10枚までなら無料で印刷できるので、それを利用して履歴書を配り歩きました。
今は募集してないから、と断られることもたくさんありました。
「マネージャーに渡しておくね」
「後で電話するね」
結局合計30枚ほど受け取ってもらえましたが、連絡は来ませんでした。
1件だけ、カフェで履歴書を配った際にトライアルをすることになり、後日トライアルを3時間やったのですが、何人かと比較された結果、不採用でした。

次に、オンラインで応募しまくりました。
私が使ったのは、以下のサイトです。
・backpackers board
・Trade me
・Seek
・Indeed
基本的に返信は来ないか、遅いです。

最初はカフェやレストランで働きたいと思っていて、それに絞って就活したのですが、途中から働ければ何でもいい、と範囲を広げることにしました。
最終的に決まった仕事は、Seekで応募したホテルハウスキーパーの仕事でした。

ネットで応募してから一週間後に、ホテルから電話がありましたが、出れず、ボイスメッセージが残っていました。
折り返すも、担当者不在のため、後でまたかけ直すと言われました。
しかし、折り返しが来なかったので、翌日直接ホテルに行きました。するとその場で面接することになり、簡単な書類を書いて面接を受けました。
メールで三日後に採用のお知らせが届き、契約書にサインして返信し、その一週間後から働き始めることが出来ました。

私は仕事ゲットまで3週間かかりましたが、すぐに仕事が見つかる人、3ヶ月間見つからない人、様々です。タイミングや運なども大事なのかなと感じました。

そしてこの期間はとにかく焦りがすさまじく、かなりメンタルに悪かったです笑
そんなに現金を持ってきていなかったため、家賃が払えなくなる!と焦りに拍車がかかってしまいました。(家賃支払いは、現地の銀行口座から銀行口座への振り込み方式のため)

これからワーホリを考えている方は、職探しが上手くいかないことも考慮して、現金もある程度持ってきた方が安心だと思います。

職探しをしつつ、息抜きで同時並行で観光もしていました。
ウェリントンの都市部は本当にコンパクトで、主要な観光スポットはこの期間で行き尽くしました。


街はオークランドより落ち着いた雰囲気で、私はとても気に入りました。
コーヒーのおいしいカフェやベーカリー、クラフトビールやワインのおいしいバーやレストランもたくさんあります。

日本人もかなり少ないです。オークランドでは毎日日本語を耳にしていましたし、そこら中で日本人を見かけていました。しかしウェリントンでは、1日1組いるかいないか。

人口自体もオークランドより少ないため、人混みが苦手な私にとってはピッタリでした!

初めて一人きりになっての生活は、こんな感じでした。


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