ある神社のお話
その日は、その神社にとって特別な日。
なんでもご神託によってご神体が見つかった日らしい。神社の誕生日なのかな、多分。
いつもランチを食べに行くお店の人から、その特別な日に神社でおぜんざいを振る舞うので食べにいらっしゃい、と誘ってもらった。会社のお昼休みにお邪魔する事にした。
すごく良く晴れた秋の日で、神社には大きな木があるから木陰なんだけど、木の間から見える空が綺麗だなと思った。
そんな感じで美味しいおぜんざいを食べていると、知らないおじさんに話しかけられた。
先日のおじいさんと言い、知らないひとに積極的に話しかけてくれるのは関西特有のDNAなのかな。と思いながら話を聞いていたら、どうやら関西の人ではないらしい。
東京で働いていて、地元の島に戻ってお店を出したけどうまくいかなくて、病気になってしまって、今ここにいる、というお話を伺った。
そうか…。お気の毒に…。
しかし何故、初対面の私にそんな大変な身の上話を?
「この神社のお水は、ご利益があるみたいですよ。おぜんざいも美味しいし、お天気も良いし、きっと元気になりますよ。」
と、とても無責任な事を言って、でも本当に元気になるといいなと思って神社を後にした。
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