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雑記|「アムンセンとスコット」どちらも真面目に気がふれている者たち

世界ではじめて南極点を目指して、片方は成功・片方は失敗にいたる記録「アムンセンとスコット」を読んだ。
生きるか死ぬかの瀬戸際で、周到な準備や計算(帰りの分の食料として犬ぞりの犬まで計算に入れる(!))をする者としないもの、イギリスの階級制度に従い有無を言わせぬものとフラットな組織で意見を吸い上げるもの、など様々な差がありアムンセンは勝利した。

さて読み終わって、すげえなあとか寒かったろうなあとか色々思ったが、二者とも一生懸命真面目に狂っているとも感じた。
誰も見たことのない世界、自分がそこにたどり着きたいという欲が、かくも命の危険というリスクをひょいと飛び越えてしまうのだ。冒険家というのは頭のネジを数十本飛ばした人種だわ。
さて我々は日々冒険のない安心安全な世界に生きている。と思っている。
けれど本当にそうだろうか?自分の未来は誰も見たことがないので、未知への旅という意味では一緒ではないか?命を失うリスクは小さいかもしれないけれど、それ以外に失っているもの、流している血があるのではないか?
なんて考え出すと止まらないし、今日は金曜日なのでもうここまでにする。ラーメンとアイス食べたい。

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