回廊とデコイ

観たのは去年ですが、まだまだ劇場で公開されたり延長されたりして見られる所があると思うので、外は寒いけど頑張って家出て観に行ってください。
ネタバレなしだと思います。ネタバレの境界ムズイだろこの映画。

正統を分解すれば異端の集合かもしれない。

いわゆる、短編集です。実際に劇場で行われたコントや、ショートムービーが一つになったという感じです。
ラーメンズの小林賢太郎が監督、脚本を務めていますが本人は出てないんですよね。芸能活動引退しちゃってるんでしょうがないんですけど。

薄い男

なので彼の芸風が好きな人はとことんハマると思います。
やっぱりベースはコントなので「映画を見に行く」という気持ちでいくよりは「お笑いを見に行く」くらいの気持ちで行くといいと思います。

映画的な雰囲気も醸し出しつつ、お笑いのエッセンスもある。
だから映画を享受するつもりで行くと肩透かしを食らってしまうかもしれない。
これは見る側の問題になってしまうので、楽しんでほしい自分としてはどうしても「お笑い」という側面をおススメしてしまう。

彼はなぜ回廊を回り続けるのか。

映画じゃなくてもいいじゃん。という指摘は正直ごもっともだと思う。
ただ昨今の映画、というか映画館はテレビアニメを特別上映したり、ライブビューイングしたりと
スクリーンを目の前にする高揚感はそのままにエンターテインメントの新しい形を模索している。いわば可能性の塊。

スマホで映像が見れるんだからディズニーに行かなくてもいいじゃん。
家にベッドがあるんだからホテルに行かなくもいいじゃん。
そうはならない。場所に行ってこそ意味がある。

映画館で声をだして笑ったっていいじゃないか。
この映画もまた可能性の一部なのだから。

映画、劇場の詳細はこちら
https://note.com/contronica/n/nb8f7c716d7ab

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