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京都のお店を閉めることにしました

2016年3月30日にオープンしてから早5年。

先日、5周年を迎え、お客様や友人から嬉しいお祝いのお言葉をいただき、ありがたい気持ちでいっぱいの嬉しい3月を過ごすことができました。
誠にありがとうございました!!

そして、ご報告があります。

この度、京都のお店を2021年5月で閉店することにしました。

コロナで緊急事態宣言が発令された2020年4月。

会社経営している友人達と

「全部事業をゼロベースで見直す時期だね」

という話をしていました。

一方で、私の考えはまだ甘くて、

・店舗
・オンライン販売
・卸販売
・催事販売

の比率を意識的に変えれば、なんとか乗り切れるのではないかと思っていました。。

でも甘かった。

毎年赤字ながらも徐々に売上も伸び、
固定費率も下がってきていたので、

「損益分岐点超えまでもう少し。ようやく夢の黒字経営だー! 」

という淡い期待も、
2021年2月決算月の予想数値で吹っ飛びました。

決算の数字を目の当たりにすることで

「全部事業をゼロベースで見直す時期だね」

という友人との会話を思い出し真剣に向き合うことにしました。

では、どうしたら良いのか。

赤字の蛇口を閉めることが重要。
でも、一つだけしかない京都の店を閉める勇気がでませんでした。

飲食店として2016年に誕生したMISO POTA KYOTO。
名前にも入っている京都(KYOTO)の店を閉めるということはその根っこをなくすような思いだったから、です。

やらなきゃいけないことは十分わかっていても、未練たらたらです。

そこで、すぐに閉店を決めることは避け、まずは周りの経営者の友人達に、相談してみるところから始めることにしました。

相談といっても、友人に会うたびに「店を閉めようかなぁと思ってさ」と伝えてみるだけです。消極的な相談です...

そうしたら、意外にも反対者や驚く人はゼロ。

むしろ

「正しい判断じゃない?」
「今、とこちゃんのリソースを集中させるならオンラインでしょ」

と相談すればするほど、店を閉めることに対し、肯定的な人ばかりでした。


「やっぱり閉めた方がいいんだろうなぁ」

という考えが湧き上がっても、
それでもまだ、決意できませんでした。

そんな中、ある女性経営者との会話が決定打となります。

彼女は東京のとてもオシャレな街に素敵なオフィスを構えています。
その彼女がオフィスのお話をしていた時のことです。

「私、気づいちゃったの。
私がこの素敵な街にあるオフィスに執着してただけだったって。
だってコロナでスタッフはほぼテレワーク。
クライアントとのミーティングは、ほぼオンライン。
スタッフがたまにオフィスに来るなら、もっと電車で来やすいターミナル駅にオフィスをもった方がみんなハッピーだって。」

カラダに電流が流れた瞬間でした。
彼女のセリフは全て私にバッチリ当てはまるものだったから...

「そうか。そうか。
私自身が京都のお店に執着していただけだってことか...。

実店舗がないとオンライン販売の信頼性が..とか、
卸販売も実店舗があることに価値を感じてくださっているのでは?とか、
閉めると何かに負けた気がするとか...

これは全部、私の執着でした。

その彼女の言葉を吸収し、ようやく決断できました。

「店を閉めよう」

店を閉めることで「みそポタ」を残そう。


決めたら行動派の私です。

すぐに大家さんに連絡し5月までの契約で退去させていただくことにしました。

原状回復工事の費用の心配もありましたが、なんと!
ほぼ、そのままの姿で居抜きで使っていただける借主もすぐに見つかりました。

あのお店の姿が残ること、本当に嬉しく、このご時世で大変ラッキーです!!

そして6月からの新たな展開をようやく考えられるモードにもなって、前向きな気持ちになってきた今日このごろ。

幸い、私の周りにはオンライン販売で大成功されていらっしゃる皆さんも多く、ご相談させていただきながら、オンラインメインの事業の作り直しに集中して、がんばります。

今は、春。
何かを始めるのに最高の季節です。

良いリ・スタートに出来るよう、違うコツコツでがんばります!

最後まで長文にお付き合いいただきまして、誠にありがとうございました!

今日も最後までお読みいただきありがとうございます。 気に入っていただければスキ&フォロー& サポートいただければ嬉しいです。