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騎射 流鏑馬(やぶさめ)神事

賀茂御祖神社(下鴨神社)で毎年5月3日に行われている流鏑馬という神事
葵祭の前儀として行われるのですが、糺の森の真ん中、全長500メートルの馬場を公家風の束帯姿や武家風の装束姿の射手たちが疾走する馬上から三箇所の的を目掛けて矢を射る姿は躍動感たっぷりで目を奪われました。

的は50cm四方の杉板で小さいんです。
しかも100メートル毎にあるものの、馬があまりに速くかけるので、矢を射ればすぐに次の矢を準備しないと間に合わないということもありました。

しかも解説によると、射手たちは疾走する馬に「踵だけ」で接しているとのこと.. バランスを崩せば、落馬もありうるという躍動感だけでなく緊張感もすごかった。

射手たちが的と的の間を疾走する時「イン、ヨー」と大きなかけ声をかけるのですが、これは「陰陽」のことだそうで、見事に矢が的中すれば、五穀は稔り、諸願は成就するという言い伝えがあるそうです。

公家風の束帯姿

最初は公家装束の華やかさ。
この重厚感ある衣装からは想像できない軽やかなスピードで駆け抜けます。

馬の尻尾の角度を見ればスピードを想像いただける?

その後、武家風へとうつります。
よく見るためにその時だけ周りや前の人が立ってしまって、私の席から的を射る瞬間が見えないこともあったのですが、杉板を貫いた時の「パシっ」という音で的を射れたかどうかがよくわかるんです。
音でも楽しめました✨

流鏑馬は544年に葵祭が始められた時の騎射の祭であり、葵祭の行粧の安全を祈って行われる祓の神事だそうです。

それから1502年から1973年までずっと中断され1973年に下鴨神社
式年遷宮の記念行事として復活され、それから今に至るまで続いているそうです。

はじめての拝観でしたが、美しい馬を全力で走らせながらの、美しく躍動感ある騎射神事にすっかりと魅了されました。

毎年5月3日の13時から15時半くらいまでの間で開催されます。
(以下、「二」が流鏑馬の式次第)

また座って拝観できる席は有料でした。
有料席に座る時、↓このような冊子をいただけるのですが、葵祭のことや流鏑馬の式次第について大変詳しくわかりやすく書かれていて、勉強になりました。

いただいた冊子

【来年、流鏑馬拝観をご検討中の方へ】
https://www.shimogamo-jinja.or.jp/request/

こちらから会員になり、拝観席を希望する 
 と選ばれると良いのだと思います。

一方、有料観覧席は自由席です。
開始時間の13時に行ってもおそらく満席だと思います。
私たちは12時半ごろ会場入りしましたが、最後列の端の方になんとか着席できたレベルでした💦

12時から入場開始だそうですので、ご興味ある方は2025年5月3日、早めに行かれることをお勧めします(自戒も込めて)

葵祭は5月15日。
なんとか時間を作ってまた下鴨神社へいきたいものです…✨

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