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心とカラダ喜ぶ、春の味、幸せな記憶味

いつもお読みいただき誠にありがとうございます。

京都にある「草喰なかひがし」さんは、その名の通り、季節毎に異なる摘み草をメインに「医食同源」を美味しく素直に表現されている素敵なお店。

先日、貸切イベントがあり久しぶりにお邪魔できました。
そのイベントとはいつものコースと違って、お肉がメイン。
イベント名は「にくひがし」と名付けられ、中東大将のご長男、克之さんが全て調理されるという特別な1日でした。

大将のお役目は乾杯のドリンクをお注ぎになることだけでした。

今回のイベントのお肉を手当てされたサカエヤの新保さんから「"おくどはん" に火が入ったので、後15分ほどでお食事が始まります!」というご説明を受け、最初にいただくのがこのお膳です↓

にえばな・鯉・白味噌汁のお膳からスタート。
ジビーフのミノと椎茸の白和え。トッピングの焼いたつくしの香ばしい!

ジビーフは北海道の様似(サマニ)駒谷牧場の完全放牧野生牛。
自然に生えている四季折々の野草(笹やヨモギ等)や山菜、牧草等の草のみで育っているので、なかひがしさんのお料理とピッタリ。

走るブタと春の摘み草満載

次に出てきたのは"走る豚"の味噌漬け。
通常、豚を走らせると心臓発作のリスクが上がるので走らせないのだそう(確かに…)
ただこの豚たちはめっちゃくちゃ走り回っているので”走る豚”と名付けられているそうです。

野山の摘み草が美しい。ジビーフのピュアな味にピッタリ

春の再度ジビーフの登場。
目には麗しく、ほろ苦い味わいの春草たちとの相性抜群です

手打ちのお蕎麦をジビーフの牛骨出汁で。濃厚な蕎麦湯も味わった後の楽しみ。

手打ちのお蕎麦の蕎麦つゆは、ジビーフの牛骨出汁から作られたもので、最後の蕎麦湯がこれまた❤️

摘み草のかき揚げ

こんなに軽いかき揚げがあるのかしら..
周りの料理上手女性陣が「すごい!!」とざわめくほど"カラリ"とした春草のかき揚げ。ほろ苦い春を満喫。

レバーの燻製がお口直しに!?
滋味深いお出汁に包まれたジビーフのソーセージ・筍・摘み草のお皿

これも驚きの味。
本当に優しい優しい塩だけの味付けのお出汁と筍とジビーフのソーセージ。
筍とお肉がこんなに合うとは!!

ブロック肉の表面を焼いて焼けた部分を削ぎ切り。ふきみそソースの苦味と旨みが絶品!!

そして、↑この料理の時に、近くで準備されていた克之シェフが子供の時のお話をポツリとしてくれはったのです。

子供の時は、大将も女将さんもお忙しかったので殆ど遊んでもらえなかったとのこと。
ただ、たまに学校から帰ると家の前に車がある時があり、兄弟で「いるぞー❣️(つまり遊んでもらえるぞーの意)」と喜んだのだそうです。
そんな日は川に行って焼肉をしたそうですが、その時の手法がやはりプロ。
スライスされた焼肉用のお肉を焼くのではなく、ブロックのままお肉を焼いて、焼けた面から削ぎ切って食べ、削いだ面(つまり赤身)をまた焼く…という方式。美味しそー!!

そのお話をされている克之さんの表情が優しくて(コースも終盤になっていたからかもしれないですが..)、幸せな思い出の味なんだなぁと勝手に和んでおりました。

そんなわけで、そぎ焼きされたお肉と摘み草のお料理は克之さんの幸せな記憶とともに美味しくお相伴させていただきました。

ブロック肉は、中まで火を通すために、表面を焼いて、休ませて..と時間がかかるものを思っていたので、常に焼き立てを少しずつ食べられるこの手法は、美味しく・合理的な調理法ですよね。
私も一度チャレンジしてみようかと思ってます🎵

ジビーフと玉ねぎだけのカレー。素材の美味しさが引き立つ味

こちらもシンプルで優しいお味わいのビーフカレー。
満腹なはずでもしっかりと美味しく食べられました。
左上にチラリと見えているたっぷりの摘み草サラダをカレーの上に乗っけていただくのも克之さんおすすめの食べ方で、やってみたら更に爽やかに美味しく食べられました✨ 

わらび餅ときなこアイスと果物と

ということで..これだけいただいたので、かなり満腹にはなりましたが、爽やかな気持ちで失礼させていただきました。

草喰なかひがしさんは、今や、相当な予約困難店になってしまっていますので次回までにこの感動を忘れぬよう..にと記録させていただきました。

最後のコーヒーは緊張感がとれ柔和な表情で✨

克之さん、特別な1日の「にくひがし」の御大役、お疲れ様でした。そしてごちそうさまでした。

いつかまた「にくひがし」が開催されますように..と心から願っております。

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