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たしかに周回軌道上にいた〜BUMP OF CHICKENホームシック衛星2024ライブレポート〜

ホームシック衛星の乗車権を手に入れるまで

BUMPメンバー28歳時のツアーを結成28年にリバイバルしたツアーの開催が発表された時、「28歳の僕が行かなくて誰が行くんだ!」と思った。
現実は厳しい。というよりBUMPファンの熱量がすごい。チケットが全然取れない。最近の曲を追いきれていない自分に行く権利は無いのかなぁ。でも自分が行くべきだという予感のようなものもある。
全てのチケットが売り切れ、リセールにも申し込みまくり広島公演1日目の前日にリセールのチケットが当たった。ラッキーというよりは執念だった。ライブに行くことを認めてもらえたような誇らしい気持ちだった。

いざ大阪から広島へ〜僕の体は止まったままで時速200kmを超えている〜


この章はタイトルに歌詞を盛り込みたかっただけの章です。突然の日帰り旅行、「天体観測」と「プラネタリウム」がごっちゃになるくらいBUMP初心者の彼女も一緒に来てくれて、牡蠣やお好み焼き食べながらライブ開始を待つ。

ホームシック衛星スタート

全曲語ると長くなるので個人的ハイライト。

「星の鳥」「メーデー」
一曲目の「星の鳥」が流れると、BUMPを聴き始めた中学生の頃の気持ちや今までのことを色々と思い出した。自分の人生はしょうもない人生だと日々悲観することが多いけど、BUMPを聴いてきてBUMPのライブにいる自分のことは精一杯肯定したい。僕が沈めた僕を引き上げられた。

「才悩人応援歌」
今のBUMPが20代の頃の焦燥感とか妬みを表現するのって難しいよな、と思っていた。この曲が出た頃のBUMPは当然すでに売れていたが、そこからミュージックステーションや紅白歌合戦に出場し、ドラえもん、ポケモン、コナンなどとコラボして老若男女に愛されまくっていて、より明るく伝わりやすくなっていったBUMPが20代の頃の焦燥感とか妬みを表現できてしまう方が異常である。
藤原基央は異常だった。音源以上の負の感情を声に乗せていた。思い返せば藤くんは、得意だった鉄棒が一回の失敗のせいで苦手になった悔しさやピアノをおもちゃの剣で傷つけてしまった後悔という大人になったら忘れてしまいそうな気持ちを表現できる人である。改めてBUMP OF CHICKENというバンド、藤原基央というボーカリストの凄さを知った。

「ハンマーソングと痛みの塔」「かさぶたぶたぶ」
このツアーだからこそ聴けるアルバム曲。これから先それほど頻繁にライブでやってくれるわけではないと思ったので、耳に目に焼き付けた。

「アリア」
完全に「orbital period」の時代に入り込んでいたので、ライブ中盤でアリアが聴こえた瞬間「あ、未来の曲だ!」と思った。最新のアルバム「aurora arc」を全く聴き込んでいなかったが、アンコールの「Spica」も良かったので帰ったら「aurora arc」を絶対に聴こう。

「voyager」「flyby」
改めてBUMPの曲はいつでもすぐそばにあったんだな、と気付いた。いろんな音楽を聴いても結局BUMPに帰ってきている。きっとこれからも。

後日談〜明日はとうとう出発する日だ〜

ライブから1週間後、引っ越しの荷作りをしていたが、計画性が無さすぎて徹夜することになった。(なので正しくは「今日はとうとう出発する日だ」になってしまった。)耳は空いていたので、今までしっかり聴けてなかった「aurora arc」「Butterflies」「RAY」を通しで聴いた。めちゃくちゃいい。特に「aurora arc」は一枚のアルバムなのに何回始まって何回終わるんだっていうくらい一曲ずつが強くて、タイアップ曲が多くて聴きやすいのにアルバムとしての一貫性もあるという恐ろしいアルバムだった。
新しいアルバムとツアーも楽しみだ。次は早めにチケット確保したい。チケット当選させてください!応答願ウ。

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