長谷部ベネディクトこたろう

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最近の記事

たしかに周回軌道上にいた〜BUMP OF CHICKENホームシック衛星2024ライブレポート〜

ホームシック衛星の乗車権を手に入れるまでBUMPメンバー28歳時のツアーを結成28年にリバイバルしたツアーの開催が発表された時、「28歳の僕が行かなくて誰が行くんだ!」と思った。 現実は厳しい。というよりBUMPファンの熱量がすごい。チケットが全然取れない。最近の曲を追いきれていない自分に行く権利は無いのかなぁ。でも自分が行くべきだという予感のようなものもある。 全てのチケットが売り切れ、リセールにも申し込みまくり広島公演1日目の前日にリセールのチケットが当たった。ラッキーと

    • 美しき週初サイクル

      3月はまだまだ寒く、やっぱりたこ焼きが欠かせない。あつあつのたこ焼きにソースとマヨネーズをかけ、手をかざして暖を取る。ヒーターやエアコンやこたつも試したが、香りを考慮したらたこ焼きが一番に躍り出た。1月や2月は8個にしていたが、3月は基本6個にしている。今日は寒かったので7個にした。奇数は邪道だが今日だけは特別だ。体が暖まってきたので顔を洗って朝ごはんの準備をする。朝ごはんはサラダチキンと決めている。たこ焼きが7個だったので今日のサラダチキンは5切れになる。 10年前、会った

      • 社会人生活5年間の振り返り

        5年も経ってしまった。 振り返ってみるので、お仕事できない人はこれを読んで傷を舐め合いましょう。 【1年目・4月1週目】 就活くらいから、というか物心ついた時からなんとなく思っていたことではあったが、同年代と比べて自分は能力が遅れているなという感覚がある。 入社直後の研修のグループワークにて、喋れないのはもちろんのこと、喋ってみたら的外れで、他の人が熱心に議論していることが重要に思えなくてとても落ち込んだ。 これで我が強いとかエキセントリックだったりしたら人間的にバランス取

        • 雑感どすえ

          京都でぶらぶらしただけのお話。 昼、美容院に行った。 最近はほぼ毎回美容院を変えている。仕上がりがお店ごとに違うのを楽しんでいる節もあるし、2回目になると喋ることがなくなるのが不安でリセットしたくなってしまうのもある。 とはいえ初めて行く美容院も不安で、美容師さんが赤髪坊主だったり、前のお客さんがモヒカンで出てきたり、女体モチーフの謎の絵が掛かっていたりすると、僕の髪はどうなってしまうんだろうとドキドキする。 今日も切ってくれたのは男性だった。ここ5年くらいは男性の美容師

        たしかに周回軌道上にいた〜BUMP OF CHICKENホームシック衛星2024ライブレポート〜

          シュークリーム活動

          いつものように、知らないマンションのエントランスでサムギョプサル女子会をしていたところ、桜子が「実は私、、、先月彼氏できました!」と絶叫した。不倫したことがある政治家縛りのしりとりが盛り上がってきたところだったのに邪魔しやがって、と思ったが私以外のみんなが「おめでとう〜!」と呼応した。これで女子会メンバー5人のうち、彼氏がいないのは私だけになってしまった。 家に帰ってすぐにマッチングアプリに登録した。職場や大学の友達の繋がりで出会いはあったのでいつかは彼氏ができると思ってい

          ほぐれつ

          2019年6月、日本中が東京オリンピック直前で賑わっている。一年前、世界中の占い師が「2020年は世界的なウイルスの流行によってオリンピックが開催されない。」と予言。占い師とスポーツファンによる大規模な署名活動の末、一年早くオリンピックが開かれることになった。 街中に五輪マークが溢れていて、それを見た僕は少しイライラしていた。僕は物心ついた時から五輪マークを見ると、解(ほど)きたくなってイライラするのだ。 アテネ大会の時、まだ僕は小学校低学年で、初めて五輪を解(ほど)きた

          ずらかる

          盆休み、僕はいつものようにあみだくじをひたすらに嗜んでいた。 盆と正月には親戚一同が祖父母の家に集まることになっている。叔母は口数が多く、いつも僕の3歳下の従兄妹の莉奈を褒めていて、僕の両親、祖父母、叔父はその聴衆だった。僕が小学校1年生の時に新しく建てられた祖父母の家の床はフローリングだった。退屈だった僕はいつも床を眺めることしかできず、盆と正月はフローリングの溝を目で追ってあみだくじをする時間だと思っていた。 社会人2年目、24歳になった今でもそれは変わらない。話の中

          卓球ミックス団体マニュアル(初級編)

          この画像をご覧ください。 ミックス団体という楽しい場所に来たにもかかわらず、目の前の試合だけでなく人生の全てが詰んだと思って塞ぎ込む27歳成人男性(僕)です。 なぜこうなったのか、そしてこんな人間を二度と生まないためにこのマニュアルを作成しました。(ここでいうミックス団体はミックスダブルス主体の試合を想定しています。) ミックス団体のここが難しい!1.異性と卒なくコミュニケーションを取れる人だらけの空間にいなくてはいけない ミックス団体の試合に出ると、男女間でコミュニケ

          卓球ミックス団体マニュアル(初級編)

          びてぺろ

          来年で勤続25年になる。新卒で入社した時にこの会社で生きて行くことを決め、入社5年目で同じ部署の同期である今の妻と結婚し、以来着実に出世街道を闊歩してきた。いや、闊歩してきたというには少し慎重すぎたかもしれない。石橋を叩いた上で闊歩してきた。そうして今、この従業員1万人規模の会社で役員にまで登り詰めた。どうしても果たしたい目的のためにそうせざるを得なかった。勤続25年、結婚して20年。そろそろ目的を果たす時だ。 私はどうしても大勢の前で「尾てい骨ぺろぺろ」と言いたい。実際に

          マイペースな家族の話

          母はマイペース。 寝坊するでもなく家を出るのが遅くて、車で送ってもらう習い事に間に合ったことが半分くらいしかない(僕がマイペースなのも一因ではある)。 親戚の結婚式に滑り込みセーフで到着したこともある。 先日、母方の祖父が亡くなった。 僕は急いで岡山に帰省し、通夜に出席。 通夜が終わって、僕は母を遅刻させまいと翌朝のスケジュールを立てた。 ここからは葬儀当日の朝のお話。 7:30。マイペースの血を受け継ぐ僕、起床。リビングに行くとパジャマの母が小皿を見せてきて、「アーモ

          マイペースな家族の話

          ドゲザ・バイジャン・フォレストキャット

          白い雲が眩しいくらいに積み重なった夏の日。いつものように公園の砂場で土下座の練習をしていると、1匹の猫が近寄ってきて「Salam」と言った。会社の上司に大きな声で「おはようございます」と言えないくせに各国の「こんにちは」に詳しい僕は、猫がアゼルバイジャン語を話していることがすぐに分かった。 「人が真剣に土下座の練習してるときに邪魔するんじゃねぇ」とイライラした僕は精細を欠いてしまったようで、滑り台の上にいるコーチから「あの時の美しい土下座を忘れたのか!」という怒声をもらう羽

          ドゲザ・バイジャン・フォレストキャット

          コンサルティング業務のすべて

          僕はコンサルティング会社に勤めている。 従業員4700人の割と大きな会社で、日本だけでなく中国とコスタリカにも支社がある。 業務内容は松ぼっくりに色をつけて売っているメーカーに対して松ぼっくりの色を提案するコンサルティング業務である。月に一回全社員のコンペがあるので、僕たちは必死に松ぼっくりを何色に塗るか考えている。ちなみにここ3回のコンペの優勝は青、コーラルブルー、ターコイズブルーだった。社長が青色好きなので、僕が提案する辛子色や山吹色は全くもって採用されない。自分を貫くか

          コンサルティング業務のすべて

          お城みたいなホテル、あれなんなの?

          幼き頃、車で頻繁に通る場所からお城みたいな建物が見えた。派手なお城の外装なのに何故かひっそりとしている。「わぁ、お城だ!」みたいなことを言ったこともあったが、あまりにも親の反応が悪いのでそれからは触れないようにしていた。きっとあのお城には楽しいおもちゃやきらびやかな服がたくさんあるだろうな、なんて思っていた。 26歳になった僕は大阪の繁華街徒歩圏内に住んでいる。歩いているとお城みたいな建物が密集している地帯がある。あの頃憧れたお城がこんなにたくさんあるなんて!しかしこのお城

          お城みたいなホテル、あれなんなの?

          卓球のクラブチームを創って3年経って思うこと

          大学4年の春、別の大学卓球部の同期が偶然同じ会社に就職することがわかり、どこで卓球するのか聞いてみると「チームを創る」と言っていたので入ることにした。そう、チームを創って、などというタイトルにしたが僕は創ってない。創立以来3年近く所属しているだけ。チーム名決めたりTwitterアカウント作ったりして、運営してる気分になっている勘違い野郎です。 初年度は6人のチームだった、、、みたいな出だしで実績でも紹介しようと思ったが、これといって実績はないので省略。あるとすれば他のチーム

          卓球のクラブチームを創って3年経って思うこと

          おしゃれなカフェがもたらす分断のお話

          僕は今、おしゃれなカフェでこれを書いている。 何回も1人で通っているが、人と一緒にいくきっかけがなければ絶対に1人では来ることのない、少し場違い感もある、そんなカフェ。 そういうおしゃれなカフェにはおしゃれな服を着て、希望に溢れたお話をする若い人しかいない、ように見える。あと、おしゃれをしているだけあって、お客さんも店員さんも見た目が整っている。僕は生まれてこの方、自分よりブスな人を見たことがないレベルの容姿と内面なので、いつか「お客さまほどのブスは当店のイメージに関わりま

          おしゃれなカフェがもたらす分断のお話

          白馬の王子様がネギを背負ってくるその日まで

          僕はもう少しで26歳になるところですが、周りは第一次結婚ブームになっています。結婚する人、結婚しようとしている人、恋人がいなくて焦っている人、結婚観の違いから恋人と別れた人・・・ そんなわけで自分の結婚のことなんかを考えてみてふと思うのです。「自分に結婚なんてできるのか?」と。自分たちの親世代と違って女性も男性も一人で生きていくことを選びやすくなった時代、恋愛や結婚が当然のように経験するイベントから「贅沢なイベント」へと変わりつつある今、僕はその贅沢を享受できるほどの人間な

          白馬の王子様がネギを背負ってくるその日まで