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バルセロナ滞在記#5 コーチの創意工夫は万国共通?

サッカーコーチをしている砂川太希です!
1/30から2/22までバルセロナに滞在します!
自分用のメモも兼ねて、滞在記として更新していきます!

バルセロナに滞在して2週間が過ぎようとしています。
寒い日もありますが、それでも気候は日本に比べて穏やかで過ごしやすいです。
食事にも順応して
ホームステイ先近辺の土地勘もついてきて、なんとなくですが現地で生活できています。
なにより、スペインの人々の温かさに助けられています。

ホームステイ先はハンバーガー店を営む家族。口内炎と引き換えにジャンキーな夕食を楽しんでいます。



コーチの創意工夫は万国共通?

UEコルネジャでの帯同も2週目に入り、
トレーニング→リーグ戦→トレーニング→リーグ戦
の流れを経験させてもらいました。

前の週のトレーニングとリーグ戦については、ぜひこちらをご覧ください。

バルセロナ滞在記#3
『リーグ戦文化の作用』

今週のチームのスケジュールはだいたい以下のような流れでした。
月曜日 トレーニング(約75分、1/3コート)
火曜日 オフ
水曜日 ビデオMTG&トレーニング(約90分、1/3コート)
木曜日 オフ
金曜日 トレーニング(約75分、フットサルコート)
土曜日 15:00kickoff(AWAY)
日曜日 オフ

短い練習時間、限られたスペースのなかで
前節のゲームの課題修正、次節に向けた準備を組み込む。
さらには月曜日の最初のセッションはリラックスしたリカバリーメニュー、
月曜日と水曜日の最後のセッションはゴール前のシンプルなシュートのトレーニングが組み込まれました。
最後のセッションを「シュート」にしている意図を第一監督のセルジに聞いたところ、
『選手に気持ちよく帰ってもらうため』とのこと。
マネジメントの一つだと思います。

課題修正、次節への準備、チームのメンタル的なマネジメント、
そしてもちろん、育成年代ですので個人の成長にもフォーカスした視点も入り込ませつつ、
限られた環境で最適なセッションを提供していく工夫やアイディアをセルジから感じました。

この辺りは日本のコーチも同じかと思いますが、
腕の見せ所ですよね。
日本にも持ち帰れる部分なのかなと思ってます。

完璧な環境ではないからこその創意工夫。日々指導者が鍛えられます。


やっぱりサッカーは難しい。

土曜日の行われたリーグ戦はAWAYゲーム。
UEコルネジャのホームグラウンドから20分程度で移動できる距離にある
UE. Sant Ildefonsとの対戦でした。
同じ地区に拠点を置くクラブ同士のダービーマッチ的な試合になりました。
ただ、順位的にも勝るUEコルネジャの方が強豪という立ち位置のようです。


言わずもがな、スタジアムの雰囲気は最高です!

試合前は両チームの選手同士でコミュニケーションを取るような場面も見られました。
学校が同じというのもありそうですが、
対戦チームが前所属先というような雰囲気。
移籍文化のあるスペインならではでした。

試合は前半に良い形で先制。
1-0リードで折り返しますが
内容的には、いまひとつといったスタッフ陣の様子でした。

4人交代して後半に臨みますが
後半5分にフリーキックのこぼれ球を押し込まれ同点。
交代選手が馴染む前にスコアが動いてしまったようなイメージです。

その後は、焦りからなのか縦に早い展開になってしまい間延びするゲーム。
ホームのUE. Sant Ildefonsのシュートの度に湧き上がるスタンド。
ヒートアップし合計でイエロー6枚、レッド2枚を食らう相手ベンチ。

嫌な流れを断ち切れず。。
アディショナルタイムのほぼラストプレーにコーナーキックから
ドンピシャヘディングで失点。
悔しい逆転負けとなりました。


負け試合の雰囲気。
勝ちたかったですが、これさえも自分にとってはある意味で貴重な経験。
ハーフタイムと試合後のMTGの内容を聞き取れなかった情けなさが残りました。


拮抗するリーグ戦の要因と効用

先週も今週も拮抗したゲーム。
対戦相手からは
UEコルネジャを相手に食らいついてくる気迫を感じます。

実は先週の相手は、
自分のなかでの序盤の見立てでは、力関係的にコルネジャが明らかに上回ってるなと感じました。
点差が開いてもおかしくないかなといったイメージでしたが、
終わってみれば、2-0の辛勝。
正直、日本だとこの力関係だともう少し点差が開くゲームになる気がします。

個人の能力で劣っているように見えても、
組織全体での戦術や個人の守備戦術のベースの高さにより
大崩れしないのかなと感じています。

スペインのコーチの指導力の高さ、
幼少期からの戦術理解の蓄積が要因と考えています。

今週の試合も
前半良くないながらもリードしましたが、
後半は相手の修正も入り?試合を持っていかれてしまいました。

各チームのコーチの創意工夫や選手の蓄積された戦術理解により拮抗するリーグ戦。
そして拮抗したリーグ戦が選手・コーチ・チームをさらに成長させる。

同じ競技力のチーム同士の熾烈な争いの日常。
理想的の循環がバルセロナにはありました。


ティビダボにあるサグラッドコール教会。ルームメイトの阿部くんと。彼は春から北海道の高校でサッカーコーチを始めるそうです。


バルセロナ滞在記#1
『CEエウロパの衝撃』


バルセロナ滞在記#2
『共に学びあう関係性』

バルセロナ滞在記#3
『リーグ戦文化の作用』

バルセロナ滞在記#4
異質な存在『FCバルセロナ』

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