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美祢・秋吉台カルストロードレース

■美祢・秋吉台カルストロードレース
会場:Mine秋吉台ジオパークセンターKarster 前スタート・ゴール
コース:31.1km×4周=124.4km
出走者:吉岡直哉、西尾勇人、佐藤大志、湯浅博貴、佐藤光
 
山口2連戦の2日目は、「美祢・秋吉台カルストロードレース」。1周31.9kmを4周するコースで、上りや下りはもちろん平坦も含まれたコースとなっている。
 
サンブレイブは前日からメンバーを一人入れ替え、吉岡直哉選手、西尾勇人選手、佐藤大志選手、湯浅博貴選手、佐藤光選手の5人でレースに臨んだ。


 
この日のエースは吉岡選手。チームとしては、コンディションが良い吉岡選手が力で勝負できる展開を望んでいた。一方、湯浅選手や佐藤光選手らが逃げに乗り、逃げ切り展開となった場合は佐藤光選手で勝負するプランも持ち合わせていた。
 

スタートラインに並ぶ


レースはスタート直後から各選手が飛び出し、1周目を終える頃に16人の逃げができあがった。メンバーは、岡本隼人選手、草場啓吾選手、石上優大選手、渡邊翔太郎選手(すべて愛三工業レーシングチーム)、阿部嵩之選手(宇都宮ブリッツェン)、山本大喜選手(キナンレーシングチーム)など力のある選手ばかり。その中でサンブレイブからは湯浅選手が加わった。


 
一方、後方では逃げに選手を送り込んでいなかったJCL TEAM UKYOが動く。増田成幸選手を中心にスピードアップし、追走集団が完成される。メンバーは、谷順正選手(宇都宮ブリッツェン)、プラデス・ベンジャミン選手、ネイサン・アール選手(ともにJCL TEAM UKYO)、ベンジャミン・ダイボール(ヴィクトワール広島)、トマ・ルバ(キナンレーシングチーム)など逃げと同等、もしくはそれ以上の有力選手ばかりとなった。だが、コンディションの良い吉岡選手は、この追走に難なく加わる。吉岡選手は、この時のことを「ダイボール選手など強い選手の動きにも対応できた。また、湯浅が先頭に入ったことで、安心してレースを進められた」と振り返る。
 
レースが進むにつれ、徐々にそれぞれの集団に変化が訪れる。先頭からは脚を使い切った選手がドロップ、一方、追走集団はペースアップし、先頭集団を吸収しにかかる。
 
最終周回となる4周目、ついに追走集団が先頭集団と合流。10人の集団ができあがる。この集団に残れたのは、吉岡選手のほか、ベンジャミン選手、石上選手、トマ・ルバ選手、ネイサン・アール選手など、名だたる選手ばかり。優勝者は10人の中から生まれることが濃厚となった。
 
その後、レースが動いたのは意外にも平坦だった。プラデス選手、石上選手、ネイサン・アール選手、トマ・ルバ、谷順成選手、ダイボール選手の6人が抜け出しに成功。さらに、そこからプラデス選手、トマ・ルバ選手、ダイボール選手の三つ巴になり、最終的にはプラデス選手が優勝を手にした。
 
サンブレイブの最上位は、吉岡選手の12位。だが、力で負けたわけではない。鈴木真理監督も「吉岡選手は、外国籍選手と同じくらいの力を発揮していた。成績としては悔しいかもしれないが、周囲の選手から『やっぱり吉岡は強いな』というところは見せられたと思う」と振り返る。

ゴール前150m地点の激坂を走る吉岡選手


 
また、吉岡選手も「勝ち逃げとなった6人のグループが抜け出したのは平坦区間。そこに加われなかったのは自分の判断ミス」と悔しさをにじませると同時に、「上りで外国籍選手についていけたのは自信になった。こういった展開になった時、今年は遅れることが多かったが、ようやくここにきて調子があがってきた。怪我をして以降で、一番調子が良い。これが思い描いてたコンディションだし、やっとここまでに仕上げられたとかと思うと嬉しい」と手ごたえを口にした。
 
いよいよ今週末はこのメンバーで走る最後のレース、「ツール・ド・おきなわ」だ。
 
「ここまでチームとして目立った結果は残せていない。だからこそUCIレースであるツール・ド・おきなわで、チームとして結果を残すことには大きな意味がある。最後の最後やけど、(チームメンバーに)このチームでよかったと思ってもらえるような走りをしたい」(吉岡)
 
今シーズンのクライマックス。最高の走りを期待しよう。

■リザルト
1 ベンジャミン・プラデス(JCL TEAM UKYO)3時間02分28秒
12 吉岡直哉 +6分22秒
DFN 佐藤大志
DFN 佐藤光
DFN 湯浅博貴
DNF 西尾勇人


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