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山口ながとクリテリウムレースレポート

山口ながとクリテリウム


会場:長門市白潟地区特設公道クリテリウムコース
コース:1.5km×35周=52.5km
出走者:吉岡直哉、西尾勇人、鈴木道也、湯浅博貴、佐藤光
 
シーズン終盤のJCL山口2連戦。今大会には日本チームのほか、オランダのクラブチーム「WPGA (Wielerploeg Groot Amsterdam)」や韓国のコンチネンタルチーム「LX CYCLING TEAM」、香港のクラブチーム「TEAM DARK ART」、台湾ナショナルチームの海外4チームも参戦。計18チームが出場した。
 


2連戦の初日は、「山口ながとクリテリウム」。サンブレイブの出走メンバーは、吉岡キャプテン、10月に佐渡ゴールデンアイビスへ転籍が発表された鈴木道也選手、さらに先月31日に今シーズン限りでの退団が発表された西尾選手、湯浅選手、佐藤光選手の5選手だ。
 
本レースは、この日のみ出場する鈴木道也選手がエースを任された。ただ、他のメンバーは明日のロードレースを控えているため、調整の意味も含まれたレースに。鈴木道也選手は少ないサポートの中での走りとなった。
 


1周の距離はわずか1.5kmで、残り約300地点にわずかな上りが登場するコースレイアウト。レースは序盤からアタック合戦の応酬で、この日初めての周回賞・11周目になっても集団は一つのままだった。
 


最初に動きが出たのは13周目。湯浅選手を含む4人の逃げが完成される。しかし、4人はスムーズに協調できず再び集団は一つとなる。また、この頃になると集団のスピードに耐え切れずドロップする選手も現れてきた。
 


集団は依然として1つのまま。18周回完了時に設定されたスプリントポイントをめがけて複数の選手が飛び出すが、それも決定的な逃げとはならなかった。
 


20周回目では、久保田悠介選手(ヴィクトワール広島)や寺田吉騎選手(シマノレーシング)、山本元喜選手、新城雄大選手(ともにキナンレーシングチーム)、さらに、最後の周回賞である25周目を過ぎたところで、阿部嵩之選手(宇都宮ブリッツェン)、山本大喜選手(JCL TEAM UKYO)が2人で先行するなど、強力な選手たちによる動きもみられたが決定的なものにはならず。終盤戦に突入する。
 

いよいよゴールまであとわずか。シマノレーシングやキナンレーシングチーム、チームブリヂストンサイクリングらがそれぞれ集まり、スプリントに備える。
 
しかし、そこでいち早くバス ファン ベル選手(Wielerploeg Groot Amsterdam)が仕掛けた。残り約300mのわずかな上りでアタックし集団を引き離すと、そのままトップでフィニッシュラインを通過した。
 

サンブレイブの最上位は鈴木道也選手。トップとタイム差なしの18位でフィニッシュした。チームとして万全のサポートがあったわけではなかったが、名だたる選手がいる中、鈴木選手は後手を踏まずに前方で走行。湯浅選手や佐藤光選手のアシストも光っていた。
 

また、鈴木真理監督は「(鈴木道也選手は)はじめてのエース。いつもはアシストで最終局面まで残れなかったが、最後までエースとして戦い、最後の位置取りなどが学べたのではないか」と思いを語った。
 
翌日は「美祢・秋吉台カルスト国際ロードレース」。
 

レースコース試走


1周31.9kmを4周、127.6kmで争われる。上りや下り、平坦も組み込まれたコースでどんなレースが展開されるか。鈴木監督は「一人ひとりに役割を与えているので、そこを観てほしい」と話す。
 
また、吉岡選手や西尾選手は翌日を考え、この日DFNとなったはず。特に西尾選手は20周目付近、前方で走っていた。脚にも刺激が入ったことだろう。
 
シーズン終盤、このメンバーで走れるのも残りわずか。爪痕を残してほしい。
 
■リザルト
1 バス ファン ベル(WPGA ・Wielerploeg Groot Amsterdam) 1時間08分25秒
18 鈴木道也 ST
41 佐藤光 +17秒
53 湯浅 博貴 1分10秒
DNF 西尾勇人
DNF 吉岡直哉
 

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