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学校に行かないという選択。「南瓜が地面を這うとは限らない。」

昨日、久々に訪れた自然教育園の様子を記録しておこうと思う。
自然教育園では、様々な野菜や果樹を育てている。


自然教育園は、市の施設なので、様々な野菜や果樹を育てて、学校の体験学習の場となっているのだ。自分で育てる経験がなければ、林檎や梨や葡萄がどう実をつけるか、胡瓜や茄子はどんな風に育つのか、知らないまま大きくなることも無いとは言えないのだろう。5年生は田植え体験と稲刈り体験をさせてもらえる。長男も5年生の時に、この農園で育てたお米を頂いたことがある。(学校に行っていないのもあるが、この時は感染症が拡大していて、稲刈り自体出来なかったと記憶している。)

自分の庭やベランダで育てるには限界があるので、こうして、様々な植物が育つ様子を見られるのは、とても貴重であり、楽しいものである。

野菜に親近感が湧くのは、私が単に食いしん坊だからかもしれないが。


畑の一番端に蔓を元気に伸ばし、黄色い花が咲いている。蔓と葉の隙間には、大きな南瓜がゴロゴロしている。

支柱とネットがある場所があり、胡瓜かな?と思って近づくと、南瓜が!

・・・蔓を上に伸ばして、上から吊り下がっている!

子どもたちと読んだ絵本、そのまんまではないか。

ぶたのぴんくさんは、食べ盛りのこぶた10ぴきのため、庭にかぼちゃの種を植えました。種は芽を出しぐんぐん伸びて、りんごの木によじ登りはじめます。秋、たくさんのかぼちゃが木の上になって、ぴんくさんたちは大喜びしますが、それも束の間。木が高すぎて、かぼちゃに手が届かないことに気づきます。さて、どうすれば?

こどものとも「ぴんくさんとかぼちゃ」


「この南瓜の実り方、おかしくない?」と絵本を読んだ夫は首をかしげていたが、おかしくはなかったのだ!

末娘が「ぴんくさんのかぼちゃとおんなじ!」と大喜び。教育園のスタッフの方に「飾り用ではなく、食べられるのですか?」とたずねると、「プッチーニっていう品種でね。食べられるよ~!今くらいの大きさなら、薄くスライスして炒めて食べるのがいいね!」とのこと。

他にも、胡瓜に茄子、ズッキーニにトマト、赤紫蘇、ピーマン、バジルにトウモロコシ。そして大きな南瓜にじゃがいも、枝豆。白菜や青梗菜もある。


私と末娘は農園を散歩しながら、「美味しそう!」を連呼していた。

「今年はバジルでバジルペーストが作れなかったねぇ・・・」

「あの胡瓜はもう食べ頃を過ぎてるけど、ぬか漬けにしたらいいねぇ・・・」

「白菜の外側の葉を外したら、まだまだ食べられるねぇ・・・」

どこまでも、食いしん坊目線である。

子どもたちは、ツチガエルを見つけたり、オニヤンマやルリボシヤンマを追いかけたり、ちょっと終わりに差し掛かっていたが、なんとか食べられるラズベリーを見つけて勝手にいただいていた。

ついでに育てている葡萄が色付いていたのを、自主的に味見させていただいたようだった。スミマセン。

この教育園のスタッフの方は、子どもたちの様子をいつも穏やかに見守ってくださる。木登りしていても、ちょっと高い場所に登っていても、注意されたことは一度もない。

「木があったら、そりゃ登るよね!」と笑ってくださる。

基本的に、私も危険がないように見守ってはいる。しかし、それでも注意されることも時にはあるから。

「危ない」と感じる度合いはひとそれぞれだ。

ルリボシヤンマを追いかけ、山に探検にいき、引っ付き虫と言われる草の実をたくさん着けて戻ってくる子どもたち。

帰宅して調べたら、引っ付き虫の正式名称は「ヌスビトハギ」だった。他にも、引っ付き虫と言われる草の実には種類が色々あることがわかった。


ベンチに座って子どもたちを眺めていたら、眠たくなってきたので、ちょっと寝転びたくなり、ベンチの上に仰向けになった。

瞬きをひとつすると、目の前には、雲ひとつない空が広がっていた。

私は、時折吹く風が心地よく、気がついたら15分ほど眠ってしまった。

「お母さん、気持ちよさそうだったねぇ~!」と子どもたちに笑われつつ、
自分のイビキで目が覚めたことは、内緒にしておこうと思うのだった。

末娘とかぼちゃ。
「プッチーニ」という品種の南瓜。
沢山吊り下がっている!
ルリボシヤンマを持たせてもらう末娘。


ツチガエル。外来種だが、この場所の生態系には影響していないのではないかと長男。
どんぐりが実をつけ始めている。葉っぱの形からするとカシワかな・・・?


草むらから戻ると大量の「引っ付き虫」と呼ばれる草の実が。
本当の名前は「ヌスビトハギ」だそうです。
引っ付き虫アート完成!
ベンチに寝転んで見た空。


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