見出し画像

やなぎだ けいこの店 #02「絵本 もこ もこ もこ」

★「やなぎだ けいこの店」では、日々、我が家で選び楽しんでいる絵本や私が読んだ本・最近おもしろいと思ったもの・こと・美味しいもの・やなぎだけいこレシピ、暮らしの中の発見・・・などなど、をマガジンにまとめ、紹介していけたらと思っています。★

今日のご紹介は・・・

「もこ もこ もこ」

もう、言わずとしれた、絵本のロングセラーです。

「もこ もこ もこ」 たにかわ しゅんたろう・さく もとなが さだまさ・え

改めて調べてみたところ、この本の初版出版日は、なんと!1977年!44年前です。

私は、保育士として働き初めた20年以上前、この本と出逢いました。その当時、担当していたのは、4ヶ月からの子どもたちのいる0歳児クラスと言われるクラスでした。0才児といっても、実際には、小さい子は4ヶ月から、大きい子ではすでに1歳を迎える子どもたちでした。主に乳児と言われる0歳児から2歳児クラスの保育室にこの絵本が置かれていることが多かったように記憶しています。

絵本や本には「対象年齢」なるものが、書かれていることがありますが、対象年齢が、絵本に出逢う機会を狭めてしまっていないだろうか、もったいなのではないかなぁ、と思うことがあります。本は、何かに制限されることなく、「読みたい人が選ぶ」ものであってほしいと思うのです。

「もこもこもこ」は、ことばの意味や、絵の意味をすでに越えたところにある、「あらゆる意味を越えた楽しさ」を味わえる本ではないでしょうか。

絵本をめくる感触、音、そして谷川俊太郎さんのことばの音。元永さんの絵の曲線と色。この絵本を読むと、その時々の「たのしさ」を味わい、人が奥深くに記憶している「何か」をふと思い出させてくれる本だと思います。

ステイホーム中に、谷川俊太郎さんの「もこもこもこ」読み聞かせの動画が公開され、我が家の子どもたちは大いに盛り上がりました。


谷川俊太郎さんの発する、ことばの抑揚や、表情に親近感を覚えたのか、ぎらぎらの部分が印象的だったようで、「ぎらぎらおじいちゃん」と呼び、まるで自分たちのおじいちゃんに絵本を読んでもらっているかのように、嬉しそうなのです。

対象年齢などにとらわれすぎず、手にとってみる。そこには、その時々の新しい発見があるかもしれません。

みなさんの暮らしの色が増えますように。 店主・やなぎだ けいこ

学校に行かない選択をしたこどもたちのさらなる選択肢のため&サポートしてくれた方も私たちも、めぐりめぐって、お互いが幸せになる遣い方したいと思います!