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Outer Wilds宇宙プログラムのご紹介


ちょっと前にSwitch版が発売されたOuter Wilds
最初にリリースされたPC版とかは2020年のゲームですが、僕は去年の夏の終わりごろに何となくプレステで遊びました。
このゲームは結末自体は(特殊なエンディングなどを除くと)一つの結果に向かっていく形ですが、その過程がかなり人によって差が出るようなゲームであり、なおかつ描写される要素は割と解釈の幅が生まれるような見せ方がされているので、エンディングを見た後は他のプレイヤーの感想記事や動画などを探しまくったものです。

そういう他の人のプレイを探し回るゾンビになってしまうタイプのゲームですので自分もそういう感想記事的な奴は書かんといかんのだろうなと急に思い立ったので書こうと思いますが、その前にネタバレ控えめの紹介記事も書いておこうということで、この記事はそういう趣旨の奴です。

より具体的なゲーム内容については感想の方で書きたいので、この紹介記事はかなり事務的なゲーム要素のチェック項目羅列みたいな感じになります。


・ジャンルは?

主観視点でのオープンワールドアドベンチャーゲームです。
地球によく似た惑星に住む種族Hearthianの新米宇宙飛行士となり、彼らの住む惑星が属する太陽系の各惑星の各地を探索するゲームです。

・ゲームの目的は?

ゲーム内には多くの謎が存在しており、それらを解き明かしていくのが目的です。
ウォーキングシミュレーターのような要素はありますが、明確にエンディングは存在しており、探索を続けるうちに道筋が明確になっていきます。

・ゲームの主な流れは?

ゲームシステムとしては最初からどこへでも行ける状態で放り出される感じですが、Outer Wildsは実はそれほど不親切というわけではありません。

チュートリアルで訪れることになる観測所の博物館では先輩宇宙飛行士たちが持ち帰った各惑星の情報やHearthianを遥かに凌駕するテクノロジーを持っていた古代種族Nomaiに関する情報などが展示されており、それらを実際に現地へ見に行くというようなプレイも出来ますし、ゲーム開始地点にある村の人々が語る先輩宇宙飛行士たちの武勇伝から彼らを探しに行くという目的を持ってもいいでしょう。

基本的にこのゲームに登場するセリフやテキストに書かれている情報は大半が「現地に行って直接目の当たりにする」ことが可能なようになっています。

もちろん何も考えずにまだ行っていない場所を適当にうろつく、というようなプレイでもどんどん新しいものが発見できてしまいます。

・難易度は?

オープンワールドRPGなどである「マーカーを頼りに目的地に行けばストーリーが進む」感じではないので、ある程度自分で考えて移動する必要はあります。ファストトラベルの類もありません。
ですが結構色々探索を補助するような要素が仕込まれており、完全に一任されるという感じではありません。

例を挙げると
・新しい場所に到達すると「航行記録」に記録され、さらに碑文を読んだり登場人物と会話したりすることで得た情報は航行記録内で自動的に要約、整理してくれるので自分でメモを取ったりする必要はない。

・航行記録から目的地を設定することで一度行った場所へ迷わずに向かう為のマーカーを付けたり、要約された情報から関連しそうな他の目的地を選定することもできる。

・ロケーション内で見落としている情報がある場合は航行記録内で見落としがあるとズバリ表示される。また、ゲーム進行に必要な情報は航行記録内の情報の要約で大体揃うので、基本的には航行記録を埋めることを目的として進めていけば安泰。

・宇宙を自由に旅するというゲーム性だが、物語の舞台自体は気が遠くなるほど広いというわけではなく、かなりキュッとまとまっている。太陽を一番遠くで周回している惑星の周回軌道がせいぜい数十kmくらいで、このゲームに登場するロケーションはゲーム開始地点から5分程度あれば大体到着できてしまうような作りになっている。

・宇宙船の操作が独特で癖があると言われがちだが、実は最もプレイ時間が多い状態であるプレイヤーが宇宙服を着た状態と基本的な操作は同じであり、複数の操作系で混乱するといったことは発生しにくくなっている。

・こわいのか?

ゲームで蜘蛛っぽい敵が出る場合はビジュアルを変えるオプションなどがあるゲームが時々あります。そういう要素が気になって手を出しにくい人もいると思うので、あくまで主観ですが大まかな情報を羅列します。

・明確に敵との戦闘というものは発生しないがプレイヤーの死の原因は数多くある。(落下死や窒息死等)

・蜘蛛(っぽいの)は居ない。唯一の敵性キャラクターとして巨大な魚のような生物は登場し、こいつは結構こわい。だが対処法が存在しており、その情報もゲーム内で取得できる。

・不気味な要素はある。具体的には「視認していないと動く物体」などであり、シナリオにもそこそこ深く関わる。ただ、霊現象のようなものではなく、ゲーム内でもあくまで「現象」として扱われ、理解していく形になる。

・DLCコンテンツ(Echoes of the Eye)は明確に「恐怖」をテーマにしており、こわい。
DLCを導入すると「恐怖緩和オプション」が追加され、一部演出の緩和とDLCシナリオ中に登場する敵性キャラクターの追跡能力が大幅に弱体化される。

という形でそこそここわい要素はある。
そもそも宇宙探索のゲームなので、宇宙の空気感(空気はない)はかなり気合が入っており、独特の孤独感はこわい。
寂しくなったら各惑星にシグナルスコープ(無限射程の集音マイクみたいな装置)を向けて、先輩宇宙飛行士たちが探索をサボって楽器を演奏している音を聴こう。
巨大な魚や宇宙での孤独感等、Subnauticaが大丈夫だったら大丈夫ぐらいかな……という要素は存在している。

DLCは演出の文脈がホラーゲームであり、本編の作風とは毛色が違っていて苦手だったという人もいる。幸い追加コンテンツなので導入しなければ迷い込んでしまうようなことも無いかと思われる。

ただDLC自体はこのOuter Wildsに追加されたシナリオとして非常に無駄のない内容で、本編での冒険がより趣深いものになる内容なので、オススメはしたい。
内容を具体的には語りにくいが、恐怖をテーマにしつつも、その恐怖を乗り越える方法が恐怖の対象に立ち向かうことでも逃げることでもなく「理解」することであるのが非常にOuter Wilds的で素晴らしかった。

・最後に

SF的な魅力とかもすごくあるゲームなんですが、個人的に自分がどういう魅力を感じているのかをふわっと書くと、

知らない人たちが遊んだ後のマイクラのワールドにお邪魔してどんなものを作ったのかを見せてもらうゲーム

みたいなところなんですよね。しかもその人たちはものすごく几帳面で、看板に施設や拠点の概要や成果を記述してくれてあって、さらに今後の目的とかもメモしてるんですよ。そしてそのメモを参考に彼らが次に向かったであろう場所を探して見つけたら、その計画通りのもっと立派な拠点が出来ていたり、逆にたどって行ったら一番最初に作った質素な拠点があったりと。
そういうのに思いをはせたい人にすごくお勧めですよ。


https://store.steampowered.com/app/753640/Outer_Wilds/?l=japanese






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