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ミュージカル豊作期がきたぞ!①

3月に次いで、またミュージカルが豊作な時期がやってきた。

4,5月はおやすみモードだった私も、オペラグラス片手にあらゆる劇場に出没している今日この頃。

まずはこちらから。


S席17000円の文字に慄きつつも、
いや…推しがこんなにまとめて観られるなら実質タダじゃないか、と冷静になって申し込んだわけですが、

いやはや、素晴らしい舞台でした。


まずは劇場に一歩入って息を呑む。

ただでさえあの佇まいの帝劇がこんなに豪華絢爛な空間にグレードアップされるとは
スタッフの皆様のご尽力に頭が下がります…

今回は劇場内も写真OKとのことなので記念に一枚。


豪華絢爛!



どうしても観たかった、井上芳雄さん✖️望海風斗さん✖️橋本さとしさん✖️伊礼彼方さん の組み合わせを選んで観劇。

いやー…スコーン!と抜けてくる歌声で殴られる舞台。
これだよこれ!!わたし飢えてた!!!

なんといっても、井上さんと望海さんの声の相性が抜群なんだな…


まずは井上さんですね。
やっぱり帝劇を1人で埋められる人、と言って思い浮かぶのはこの方なんだよな。

歌はもちろんその芝居と存在感が唯一無二。
痛いくらいにまっすぐな青年クリスチャンが、なんの違和感もなくそこにいて。
やっぱりミュージカル界を代表する俳優さんだなあと、改めて思ったのでした。

しかしまあ、人生で一度でいいからあんなにまっすぐな愛情を向けられてみたいものですね!
まっすぐすぎてまぶしい!!!


望海さんサティーンに関しては歌は言わずもがなですが、
ムーラン・ルージュのスターなんだな、と誰がみでも納得させられてしまう佇まいと、
心の揺れ動きが細やかに伝わってくる演技に心奪われてしまいました。

あと前半でちょこっと発揮されるコメディエンヌっぷりも最高。
トップ時代、抜群の悲劇率で知られた望海さん、
喜劇といえば「20世紀号に乗って」くらいしか思い当たらないのだが、これが本当に面白かったので、
こうやって卒業後に見られるのはとても嬉しい。

まあなあ、地べたに這いつくばって怒り叫ぶ姿も良かったからなあ…(え)


そして橋本さとしさんのジドラー!

飄々としているようで、狡猾にはなりきれず、
仲間たちへの隠しきれない愛情が見え隠れ。
さとしさんご自身のキャラクターとも重なって、とても魅力的でした。

こりゃ愛されるわけだ。
みんな大好きジドラー!

ちなまに事前の特集番組でお稽古の時に、
「うずらの卵とキャビアを」と言うはずが、
「ゆで卵とキャビアを」と言い間違えて大爆笑をかっさらったという話を聞き、
そのセリフが来ると思わずにまっとしてしまいます。
ミュージカル界二大「図らずもボケ」(笑)


伊礼彼方先生の伯爵は、もうね、安定の「すごくイヤなヤツ」(笑)
ほんとこういう役、うまいなあ。ほんとに上手に気持ちを逆撫でするのですよ。

サティーンに対する愛情の有無については母と意見が割れたのだけど、観た方はみなさんどう思ったんだろう?
実際どんな演技プランなのかも密かに気になるところです。


露出が多いのに不思議と品があり洗練された衣装に
歌って踊って、踊って踊りまくるパフォーマンスの華やかさとパワー。
アンサンブルさんたちも実力派揃い👏

そして忘れてはいけないスウィングのみなさま。
これだけの大がかりな舞台が歩みを止めずに進み続けている、その大きな理由の一つだと思う。
演劇界全体の働き方もそうだが、特にスウィングの方々の待遇は切実に改善されてほしい。



茹だるような暑さの夏ですが、
はるかに上回るパワーでこのだるさを吹き飛ばしてくれる、エネルギーに満ちた舞台でした❤️‍🔥

完走までがんばれ!!!


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