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現役ノマドが語る「リモートワークするならメキシコが熱い」その理由とは

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毎月違う国で暮らしているデジタルノマドのKOHです。

リモートワーク時代に突入してしばらく経ちましたね。「好きな場所で生きていく」という情緒的な文脈は掘り下げようが無いのですが、「都合のいい場所で生きていく」という文脈は掘り下げ甲斐があると感じております。

まあ目的は何であれ、「場所にとらわれない働き方」というものは単なる人生のわがままにとどまらず、キャリアハックの鍵とも言えるのです。

マリオカートのサーキットにショートカットルートがあったら、あなたはそのルートに向かってハンドルを切りますか?

https://onwagames.com/super-mario-kart/mario-circuit-1/

ぼくは真っ先にショートカットします。優れた結果のためのプロセスは短い方がいい。なぜならば、人生の時間には限りがあるからです。

昨年、世界を2周してきてリモートワーカーのショートカットルートを発見してきました。

結論、リモートワークするならメキシコが熱いです。 どちらかというと現リモートワーカーより、これから転職する新リモートワーカーのスタートアップ期に優位性をもたらすショートカットです。

特にカナダワーホリで消耗しているような若い人がいたら、パソコン持ってメキシコに行ってみることを積極的におすすめしますね。近いし。
カナダワーホリはあくまでも国外労働力であり、労働の過程で得られる経験の資産性が低いですから。

目の前の報酬は物質的な幸せに大きく影響しますが、精神的な幸せには影響しにくいです 資産性の高い経験は、長期的に物質的な幸せに影響しながらその長期性が精神的な幸せにも影響します。


自分の人生がどのような成長曲線を描いていくか、イメージはありますか? そのイメージにおいてリモートワーク × メキシコ は、あなたの計画を強く後押しする材料になるかもしれません。

「 なぜメキシコなのか ? 」
👇その理由はまず以下の目次がサラッとした回答になります。詳細は本編でどうぞ。

日本市場の裏の時間で稼げる

メキシコ国内には複数のタイムゾーンがありますが、メキシコシティは日本と15時間の時差があります。

ex. 東京が23時の時に、メキシコシティは朝8時
ex. 東京が朝8時の時にメキシコシティは前日17時

日本市場が眠る時間に、メキシコ市場が起きます。
日本市場が起きる時間に、メキシコ市場はもう少し起きています。

日本市場が眠っている間、つまり裏の時間で日本市場の事業を推進することができるのです。

人手不足の日本市場で夜通し作業してくれる人材の獲得は困難を極めますが、メキシコの日本人リモートワーカーに依頼すれば、彼らにとってはなんの変哲もない日中の業務です。

日本人の国民性として自らの意思で海外に拠点を移す人は少ないので、日本の国民性がひっくり返らない限り希少人材であり続けることができます。

価値というものは、置き場所によっていかようにも変わるんですよね。これは大して目新しい概念ではなく、オフショア開発としてソフトウェア開発産業ではごく一般的です。

動画編集でカットした編集データをメキシコに共有し、裏の時間でテロップ付けすると、日本の動画編集者は朝起きたら編集データにフルテロップが付いています。プレゼン資料のラフを仕上げてメキシコに共有すると、朝起きたらデザインが仕上がっているなんてことも。


ビデオ会議を多用するキャリアコーチングや栄養指導などの対人業種は、ユーザーの勤務時間と同じ時間日中に稼働していても仕方がありません。時差を活用することで、より効率的に働くとができ、供給の届きにくい飲食店勤務者など夜間の可処分時間をサポートすることも容易になります。

こんなにも事業の生産性が高まる可能性を秘めているのに、裏の時間には全然人がいないんです。リモートワーカーの個人が稼げることは明白なのですが、リモートワーカーが1万人いても拾いきれない潜在的な市場ニーズがそこにはあります。


米国市場とリアルタイムワーク可能

裏の時間だけでも手一杯な市場ニーズでありながら、米国市場とリアルタイムワークできる日本人人材は稀なので、アメリカ大陸の表の時間に潜在ニーズがあります。

外務省の「海外在留邦人数調査統計」によると米国カリフォルニア州は在外邦人数が世界一です。しかし日本人はたくさんいるものの、手が空いている人はほとんどいません。メキシコも後述する日系企業の多さからたくさんの日本人がいますが、手が空いている人がいません。

そこにいる多くは現地採用・駐在・起業家なのです。

https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/100436737.pdf

それらの企業が必要とするフレキシブルなタスクを誰が処理するのか。全てを正規雇用で賄うことは不可能で、日本市場との間の業務では現地人では役割が不足することも多々あります。

じゃあ誰がやるのか。そこでフリーランスが受注します。フリーランスは近年「自由な生き方」としてハイライトされますが、そんなことは社会にとってはどうでもよくて、フリーランサーは市場に必要なのです。

海外の日本人市場を見ていると、個人が儲かるから産業があるのではなく、産業に必要だから個人が儲かるという本質的な構造を改めて感じます。

https://ameblo.jp/selmo-sugebanba/entry-12697711655.html

商品は高いから売れるのではなく、売れるから高くなるんです。


日系企業約1300社

タイムゾーンの裏の時間も、なんなら表の時間もニーズがあるにも関わらず、さらにローカルニーズもあります。

このあたりの仕事に関わると国内就労にあたるので基本的に就労が認められるビザが必要にはなってくるものの、ビザは必要ならば必要なものを取得すればいいだけなので、さほど問題ではありません。

外務省の「海外進出日系企業拠点数調査」によるとメキシコには日系企業が1312社が進出しており、中南米地域においては2位ブラジルの682社を大きく上回ります。

しかし、日系企業の多さと日本人リモートワーカーのローカルニーズは直接因果関係があるとは言えません。

「日系企業は地域のメキシコ企業に委託したり協業すればいいし、外国企業としてそう努めるべきだ」というのは、理屈としてはその通りでしょう。

多くは語らないでおきますが、メキシコで働く日本人たちはその話になると少し表情が暗くなります。ぼくも海外で会社とお店を営んでいるので、その気持ちよく分かります。

実際ぼくはジョージア法人の代表ですが日系企業15社のジョージアですらニーズがありますよ。机上の空論ではありません。


生活コストが低い

希少人材として所得は勝手に上がるのに、日本より生活コストが低いため基本的に支出は減ります。リモートワーカーなので、あえて家賃の高い都心で暮らす必要もありません。

実際に2023年、世界遺産の街グアナファトでの1ヶ月の暮らしてみたところ家賃(Airbnb)、食費、通信費で13万円でした。

また、Numbeoによるとメキシコシティの消費者物価指数は2023年3月時点では東京に比べて42.2%安いとされています。

世界中が物価上昇していることが度々話題に上がりますが、大衆がよく反応するから見出しに上りやすいだけで、経済というものは基本的にインフレします。どっちかというと騒ぐべきタイミングは、デフレの時です。

https://incomlab.jp/%EF%BD%97ith-the-inflation-4811

経済が基本的にインフレするならば、基本的に所得も年々増加します。この視点においても、どっちかというと騒ぐべきはインフレではなくインフレ率についていかない個々の所得の増収率です。

所得を伸ばすためには様々なキャリア戦略がありますが、リモートワーク×メキシコもひとつの戦略と言えます。


ビザなし滞在180日

観光ビザでの入国をビザなしと言いますが、ビザなしで180日滞在可能です。

世界のビザなし滞在はジョージアの1年が唯一の最長で、次にイギリス、ペルー、アルメニア、オーストリアと共に約半年クラスのメキシコが2番目に長い滞可能期間です。

また、再入国後はまた0カウントなので、ビザランは可能です。

ちなみに米国経由でメキシコに入国する場合は現時点でESTA渡航認証が必要なので、その効力により滞在可能日数は90日間というのが公式なルール。

実際は入国のスタンプを押す人のサジ加減で180日になったり謎の日数にもなるので、メキシコ入国スタンプが押されるまで滞在可能日数が確定しないということが実際です。

日本は基本的にルール通りに物事が進みますが、グローバルスタンダードはこんなもんです。


長期ビザ取得が容易

メキシコという国は外国人に対してものすごく寛容です。日本人でもメキシコで出産したら子供はもうそこで国籍と永住権が取得可能で、両親も難しくない申請で永住権申請可能。

預金残高やメキシコ国内の投資運用額に基づくビザなど多様なオプションがあり、何かしらの用事で長期や就労のビザが必要になった場合もそんなに難しいような国ではありません。

ビザの要件は常に変わるので、ここに書いてあることは全部嘘だと思って必ずご自身で一次情報を調べてくださいね。


ミチェラーダ

メキシコには蛤(はまぐり)を意味するクラムと、トマトを足したクラマトという飲料があります。それをビールと合わせてカクテルにするとミチェラーダが完成します。

トマトジュースとビールを合わせたレッドアイや、トマトハイとはまるで別物で、メキシコでこれを飲むと市場や物価やビザなんてことはどうでもよくなります。


ゼロからメキシコでリモートワークを始めるなら

結論、「ノマドニア」に参加すればOKです。
メキシコのような海外を暫定的に拠点にしてリモートワークしたり、いろんな国をホッピングしながらリモートワークすることをノマドワークと言います。

「ノマドワーク可能な仕事」というものは細かく見れば何千何万とあります。選択肢はたくさんあるので夢中になれることを好きにやればいいのですが...それが分かればもうやってるって話ですよね。

夢中になれることが分からないのは、経験の絶対量が足りていないからです。生まれてから豆しか食べずに生きてきた人に、好きな食べ物を聞いても答えは出ません。

とりあえず10品食べると、肉が好きか野菜が好きか魚が好きか、新たな境地が見えてくるでしょう。

ノマドニア公式 サービス概要資料より

1ヶ月10の職種を体験する海外ワークショップ「ノマドニア」は、体系的に組まれた10の職種をやってみる「試職」と、旅行ではなくその土地の暮らしをやってみる「試住」をハイブリッドに組み合わせたプログラムです。

ノマドニア公式 サービス概要資料より

ノマドニアは世界5カ国の6都市に展開していますが、最もレアな開催地であるメキシコは1年半ぶりの開催がリリースされました。

前回のメキシコの開催回に参加したメンバーは、カナダワーホリからやってきたり、医者を退職して転職のきっかけに参加したり、SEでもリモートワークできるけど他の可能性を探りに来たり、いろんなバックグラウンドを持つ人々が世界遺産の街グアナファトに集まりました。

そこからメキシコの日系企業に就職したり、ずっと旅しながら仕事していたり、やっぱり住むところは日本でいいかなと帰国したり、体験に基づいて各々が次のステップに進んでいます。

ノマドニアinメキシコはレア開催であり、参加枠には限りがあります。


まずは、ほぼ毎日開催されているオンラインの無料相談会に参加しましょう。実際にノマドニアを卒業したノマドな人たちが担当しています。



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