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マレーシアで外国人メイドを雇う際の「ビザ」観点の注意点とゴーストエンプロイヤーの話(2019年6月にブログに書いた話の転載です)

マレーシアでのメイド事情についてあれこれ発信しているからかと思いますが、フィリピン人メイドにまつわるトラブルをチラホラ耳にしたり相談を受けるようになりました。

話を聞いてみると、ビザ的にちょっとグレーなメイドを雇っているばかりに「どこかに訴えたくても云々。。。」という四面楚歌な状況。

というわけで、このエントリではその「グレーなケース」についてご紹介したいと思います。


「こういうケースもあるよ」というお話を書きますが、グレーなメイドを雇っている人についてどうのこうのと言うつもりはなく、ただ、こういうことを知らなくてあとで後悔する人がこれから出ないように、「知らないよりは知っといた方がいいかも」というのを伝えるのが趣旨です。

※ここでご紹介するのは「メイドビザで働いている外国人メイド」についてのお話なので、掃除代行の会社に人を派遣してもらうケースや、近所のマレーシア人のおばちゃんにお金を払って掃除してもらう、みたいなケースは該当しません。
また、稀だと思いますが「マレーシア人と結婚して永住権がある外国人」のようなケースも該当しません。



外国人メイドのビザについて

「グレーなケースのメイド」というのは、ヨウはそのメイドのビザが怪しくない?というお話なんですけれども、そのお話をするためにまずは外国人メイドのビザについてご説明します。


マレーシアで働く外国人メイドのビザは、ホワイトカラーの就労ビザとは違うというか、「メイド」向けの専用ビザです。一部の国の人にしか発行されません。
就労ビザとは、記載内容がやや違います。


我が家のメイドの、ビザの写真を撮らせてもらいました。



夫のビザに紐づけたので、夫の名前と我が家の住所、そして

「Employed as : Maid」

という記載があります。
(メイドとして雇用されている、という意味)

ちなみに、

Employed as: Maid

の下に、employerの名前も書いてあるんですけれども、
つまりその人がメイドの雇い主ということです。


なので、「メイドビザで働いている人」というのは、誰かしらがビザサポートしているということになります。
マレーシアで就労ビザで働いている人は、その人が勤める会社がビザサポートしてますよね、それと同じロジックです。

裏を返すと、メイドビザの人はビザサポートしている人の指示でしか働くことができません。
これも就労ビザで働いている人と同じで、例えば就労ビザでマレーシアで働いている人が、バイト感覚でレストランで働くのもNGですよね。そういうことです。
(まぁ個別の小さな事案に、イミグレもいちいち目くじらたてないと思います)
(給料が手渡しだったらバレないし)
(たまにタレコミとかはあるみたいですけどね。その業務をするにふさわいいビザを持っていない人が例えば家庭教師をしたり料理教室みたいなのをしていると、それをよく思わない人がイミグレにタレコミして、ガサ入れされる、みたいな)


じゃぁ「◯◯さんがパートタイムで雇ってるフィリピン人メイドは?」

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