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潜在能力の開花

「はい!」か「YES!」か

 私は32歳から40歳まで(一社)久留米青年会議所に所属し、まちづくり運動を行ってまいりました。子どもがいる方はPTAの組織をイメージするとわかりやすいと思いますが、トップに理事長がいて、副理事長、様々な委員会があり委員長、副委員長、運営幹事と、ピラミッド型の完全縦社会の組織です。所属している会員は、企業の社長や跡取り息子、大企業の将来有望な若手社員などで構成されており、150名在籍しています。あくまでも仕事をしながら、夜の時間などを使って活動する団体です。
 会では様々な指導(しつけ)があるのですが、上司からの指示や頼まれたことは「はい!かYES!か」と教育されます。No!と言ってはいけないのです(笑)。断ることももちろんありますが、基本断わらないような雰囲気の中で組織が成り立っております。 中村文昭さんの有名な言葉で「頼まれごとは試されごと」と同じ考えで、いくら忙しくても、仕事が溜まっていても、依頼をされます。「越えられない試練を神様は与えない」このような言葉もよく聞きますね。青年会議所の上司は、私が会社の仕事で忙しいことを知っていても、強引に依頼をしてきます。仕事で忙しいと反論しても、睡眠時間があるよね?と返されてしまいます。ここまでの要求をされる組織でした。

限界を通り越したキャパ超えな毎日

 このように、仕事と青年会議所、そしてちょっと家庭と、超繁忙期でずっとキャパ越えをしているような毎日を過ごしました。コップに水をじゃばじゃばと注ぎ込まれて、どぼどぼ溢れているようなイメージです。日々時間に追われ、飲み会も多く、楽しいしやり甲斐もあるのですが、精神的・体力的にも、とてもキツいのです。でも、これを続けていると、知らず知らずの内にコップが少し大きくなり溢れなくなるのです。こなせる様になってくるのです。すると、次はもっと上の責任ある役職を任されます。そこでも、また毎日コップに水をじゃばじゃばと注ぎ込まれて、少し大きくなったぐらいのコップでは溢れてしまうのです。毎日100件問い合わせの電話があり対応していた時期もあり、家族で旅行に行っても私はずっと電話の応対で、奥さんは不機嫌になり家族にも迷惑をかけてしまう。このような日々でした。
 今になって思い返すと青年会議所は、短期間で潜在能力を無理やり開花させる、急激な自己成長を色んな分野でさせられる団体でした。 この私の体験談からもわかるように、もしあなたが成長したいのであれば、プラスアルファをやらなければならないのです。急激に成長したいのであれば、コップの水を溢れさせ続ける必要があります。 No!と断るのは簡単です。しかし、それで成長の機会を失うことになるかもしれません。No!と断る人は、依頼もされなくなってくるので、責任のある仕事は他の人に流れていく事になるかもしれません。 目の前には、機会というチャンスがたくさん転がっています。今のあなたにはチャンスとは見えないことも、数年後チャンスだったと気付くこともあります。でも、後から気付いても、もう過去は戻ってきません。だから、「はい!かYES!か」、「頼まれごとは試されごと」等のような言葉があるのだと思います。

チャレンジしていこう!

 私は、サンジュエリーで働く従業員全員が潜在能力を開花して自己成長できる会社にしていきたいと思っております。時には厳しいことを言うこともあるでしょう。しかしそれは、その人が嫌いで怒るのではなく、その人の成長のためになるように叱るのです。直さなければならない事を、黙認すると、直らないあなたがずっと損をするのです。 理想を言えば、私が言うのではなく、従業員皆さんがそれぞれで気付いて、言い合える環境ができれば素晴らしいと思います。
 ここで気をつけてほしいことは、叱るのはあくまでも仕事の中だけの話で、仕事以外の所では個人を尊重すべきで、叱る話をし続けてはいけません。オンとオフを切りかえなければなりません。会議中だけ真剣に議論をする等も良いですね。 本当に嫌いな人、どうでもいい人には、その人がどうなっても構わないから叱ったりしないものです。叱るということは、どうでも良くないから、大切だから叱るのです。
 人生一度っきり、縁があってその会社に勤めて仕事をしている仲間同士であるなら、働く全員で潜在能力を開花し、能力を高め合える、充実した仕事ができる関係が理想だと思います。

仕事に取り組む上で大切な事。テクニカルな内容より心の部分を重要視した文章を心がけています。皆さまのサポートよろしくお願いします。