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日々の積み重ね

大成する為には、

 大成する為には、才能やセンスはもちろん影響すると思いますが、それよりも日々の努力の積み重ねが成功を収める上で重要だと思います。
 バンドでプロになり曲をヒットさせるためには、楽器演奏の技術がずば抜けているだけでは不可能で、作詞作曲で良い曲が作れたり、ビジュアルのかっこ良さも要求されます。それに合わせ、運やタイミングかわかりませんが、時勢を引き寄せなければならないのです。バンドでプロになり曲をヒットさせることは、雲を掴むような話ですね。
 でもバンドの世界で良くあることですが、プロになってテレビなどに出るようになり、ヒット曲を何曲も連発して人気絶好調の時に「音楽性の不一致」という理由で解散してしまいますよね。そしてボーカルがソロ活動をしますが、バンドのようにはなかなかうまく行かずに10年後とかに、またバンドの再結成をしていますよね。
 私は、当事者の状況が分からず、客観的に見て感じていることを述べていますので、見当違いだったらすみません。でも、私から見るとすごく勿体ないと感じています。

初心忘れるべからず

 バンドを結成して売れるまでは、バンドメンバー全員、同じ目標に向かって一心に突き進んできたと思います。そしてスターダムを駆け上がり、流行のヒット曲を連発してそれが世間に認められると、「そもそも彼とはあわなかったんだ。彼の音楽性が気に入らない」など、自我が出てきてしまったんだと思います。
 私も売れっ子になれば、もしかしたら同じような境遇になるのかもしれませんが、一種の自惚れに近い症状だと思います。売れていた時期を後から振り返り、あの頃の自分は若かったし甘かった、小さなことはこだわらずにあの売れていた頃に戻りたいと、再結成しているのではないでしょうか。 これがすごく勿体ないと思うのです。なぜ売れている時に、皆さまのおかげで今の状況があることに感謝して、謙虚に務めることができなかったのかと思います。
 成果が出ても「日々の積み重ね」を止めない事が大切ということだと思います。そこで思い浮かぶのは、メジャーリーガーのイチロー選手です。ヒットを打つために、日々努力を積み重ね、長い期間メジャーリーグで活躍することができました。練習についても全てのメジャーリーガーの見本となるような、並々ならぬ準備と努力をしたのです。私たちは、イチロー選手のように、とまではいきませんが、目標を逆算した日々の取組みを行うなど、学べることはあると思います。
 我々は人間ですから、具合が悪い日もありますし、やろうと思っていたことができなかった日もあると思います。それでも、最後まであきらめずに日々の積み重ねを謙虚に取り組んでいくことが大切だと思います。

軸を持つ

 私たちが働いている会社でも同じことが言えると思います。ヘッドハンティングされて転職をするのであれば、始めからあなたが望むポジションが用意され、人生のステップアップになるかもしれません。ですが、自主退職をしてから職を探して転職をした場合は、新しい会社ではほぼ0からのスタートになりますので、より多くの努力が必要になると思います。転職も良いケース、悪いケースがあるのではないでしょうか。
 私は昨今のアメリカ的な経営手法より、従来の日本的経営が良いと思っております。(あくまでも私個人の価値観です。)ですから、アメリカ的に転職を重ねている方のキャリアを評価するかというと、「それは以前の会社での話だから、当社への貢献度ではない」となると思うのです。技術職の方の場合は評価できると思いますが、経営や管理職、営業・販売職の場合は時勢も日々移り変わりますので評価しにくいと思います。
 仕事を転職するのも独立するのも、それぞれの人生ですしそれぞれの自由です。そこにきちんとした自分の考えがあっての行動であれば問題ないのですが、風潮や流行に流されたり、簡単な気持ちで決断してはいけないと思います。ほぼ0に戻るのですから、そのリスクを計算に入れておかなければならないと思うのです。
 今の仕事が嫌で変化を求めている人も多くいますが、そもそも、自分本位でできる仕事なんてそうそうないと思います。仕事ですから、ある程度の妥協や我慢、調整が必要なことがたくさんあります。やりたい仕事に出会えていない人も多くいると思います。そういう方は転職を繰り返しながら、それが遠回りだと知っていても、迷いもがきながら、自分の道を探していると思います。
 私がジュエリー業界に入りたての頃、28歳でしたが、自分の母親世代の女性に対して美しいという感覚が全く持てず「その指輪お似合いですよ。真珠を身に着けると華やかになりお美しいですよ。」と褒めたり喜ばせたりするトークを発することができませんでした。母親世代のご年齢の皆さまが当社の上顧客であるのに、私にとってはおばちゃんとしか見えず、心にもない言葉は言えませんので、ジュエリーは私に合わない仕事と感じていました。でも、おばちゃん世代のお客様といる時間が増えるにつれ、たいへん失礼なんですが、おばちゃんにも美しい場面があることがわかり始めました。やはり、職場で会う作業着の姿より、お出かけの時の服装でお化粧や髪のセットをし、そしてジュエリーを身に着けた時が断然美しいです。自分を美しく飾ることは何歳になっても楽しいですし、お洒落をあきらめていない女性は品が合って美しいです。そのようなことがわかるようになり、今ではおばあちゃん世代の女性に対して、心から「お似合いです。お美しいです。」と感じて、言葉で伝えることができるようになりました。
 私のように時間をかけながら、今の仕事を、自分の一生かけて取り組める仕事に変えていくこともできると思います。ぶれない太い軸を育てていくと、きっと仕事も大成していくのではないでしょうか。

[補足文章]隣の芝生は青く見える

 「社長は自由な時間に会社に来て、ちょこっと指示だけして、頻繁に会合に行っていて、羨ましいな。働かされているのは自分たちであり、自分たちのおかげで社長が好き勝手できているんだ。」このように思っている方、たくさんいますよね。
 従業員を働かせて実際に社長が遊んでいたら、会社は傾き倒産してしまいますよ。皆さんには見えていない社長業のお仕事があるのです。社長は楽そうで羨ましいと思われる方、社長が日頃背負って感じている責任を変わってみて下さい。「明日までに1000万円準備しないといけない。売り上げが下がってきているどうしよう。」すぐノイローゼになるでしょう。

 皆さんだって日頃体験していると思います。入社してまもない新人の頃、教え育ててくれている先輩のことを陰口言ったりしていたのが、いざ自分が指導する立場になった時、手取り足取り丁寧に優しく指導しているのに、新人君は感謝の気持ちもないし不満そうな顔している。
 自分に教えてくれていた先輩に対しても、新人の頃の私は不満そうな態度をしていたのだろうなー。振り返ると先輩に申し訳ないなー。
 このように、その立場になってみてわかることがありますよね。もし、あなたが社長や会社に不満をもっているのでしたら、あなたの立場では見えていない部分に不満を持っていることも考えられます。
 隣の芝生は本当に青く見えます。私もすごく青く見えます。ですがそこをぐっと堪えて、自分の芝生の手入れに没頭してみてください。そうすると青色が薄くなり、青色に見えなくなると思います。結局、日々の積み重ねが大切なのです。

仕事に取り組む上で大切な事。テクニカルな内容より心の部分を重要視した文章を心がけています。皆さまのサポートよろしくお願いします。