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色解き:249シアン

 小学館「色の手帖」P147:シアン
 いまでこそ、服飾のカラーリングで見かける「シアン」だが、簡単な言葉で言うと「青緑」と称して良いと思われる。ただ、実際に衣料店に行った際に「シアンのレパートリーをお探しですか?」と言われるのと「青緑色のレパートリーをお探しですか?」と問われるのとでは、だいぶん品の意味合いでシアンに優劣の差で軍配が上がるような心持がするのは、筆者の偏向であろうか。
 幼いころ遊んだ手のひらサイズのミニチュアカーのセダンタイプの車の色がまさにこの色だったようで、筆者にとっては懐かしい色でもあるが、このシアンたるもの、古の昭和日本男児には「男子は青、女子は赤」の固定概念の典型例の色だったとも言えそうである。トイレマークの色ではまだ現代でも許されるが、小学校の上靴(正式にはバレエシューズだったか)では昔は男子はこのシアン色しか選べず、多様化の現代ではおおよそ有り得ない2者択一の選択肢の色だったなあと昭和世代の筆者は回顧してしまう。
 パソコンが発達した現代では、シアンというとプリンタの1色として日々お世話になっている人も多いのでは笑。

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