9月に入って雨の日が多い
先日も仕事を終えて帰ろうと思った矢先
雷を伴って大粒の雨が降ってきた

流石にこのまま職場を出たらずぶ濡れ必至
少し小降りになるまで出るのを待つことにする
いつまでも止まない雨
時間を潰すため普段はしない話を同僚としていた

プライベートな事を話す機会は意外と少ない
そんな中での珍しい会話
ふと昔にも同じようなことがあった
そう思った刹那・・・時間が巻き戻っていく

その時も雷が鳴り響く大雨
文化祭の準備で遅くなった日の夕方
小降りになるのを待つためクラスメイトと教室で雨宿り

高校生の頃ってなんであんなにテンション高かったんだろ？
いま思い出してもちょっと不思議
他愛無い話で盛り上がってはバカみたい笑っていたなぁ
そんな中

どどーん！⚡️

突然の閃光と共に轟音
あまりの音にビックリして声を上げてしまった
「怖かったね・・・近くに落ちたかも💦」
なんて話をしながら止まない雨に溜息が出る

普段はあまり話をしない子たちとも
そんなときには何故か話しが弾む
不思議だなぁ

他愛ない話で盛り上がっていたら
クラスメイトの一人が「雨止んだみたい」と声をかける
外を見ると先ほどまでの土砂降りが嘘のよう
東の空には大きな虹が

「あんな綺麗な虹は久しぶりに見たな・・・」

そう思いながら空を眺め
ついさっきまで盛り上がっていたクラスメイトに
「雨止んだからもう帰るよ！また明日ね！」
と声を掛けて教室を出る

そんな事を思い出しながら
すっかり雨の止んだ空を見上げ
職場を出た秋の日の夕刻