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白雪の舞う夜に

皆様こんばんは。
昨日は夕方から夜にかけて雪が舞い、ところによってはかなり積もったところもあったようですね。
今朝がたは気温も0℃を下回り、道路や歩道が凍結していました。


昨日の雪降る夜の風景を見ていて、「寒いなぁ」と思うと同時に、ふと中原中也の詩が頭の中をよぎりました。
この詩を知ったのはあるアニメで、そのシーンでは友達から「読んでみろよ」って言われて詩集を渡されて、その後その友達は亡くなってしまい返せずじまいになった、という内容でした。

汚れっちまった悲しみに
今日も小雪の降りかかる

汚れっちまった悲しみに
今日も風さえ吹きすぎる
中原中也「汚れっちまった悲しみに」より抜粋

外は風が強く、雪が舞い、木には葉もなく、暗がりの中歩いているとなんだか物悲しく感じるのは私だけでしょうか。
理由は特にないのですが、そんな事をふと思ったのです。

冬が来ると、わけもなく悲しくなりません?

とは、これもあるアニメのラストシーンである女性が発した言葉。
その後、自分の犯した罪を背負い、涙を流しながら一人去っていく。
そんなことを思い出しながら。
また、詩の一節が思い出されます。

汚れっちまった悲しみは
なにのぞむなくねがうなく
汚れっちまった悲しみは
倦怠けだいのうちに死を夢む
中原中也「汚れっちまった悲しみに」より抜粋

今日はうってかわって、空気の震えも感じない静まり返った夜。
明日もまた寒くなりそうです。

汚れっちまった悲しみに
いたいたしくも怖気づき
汚れっちまった悲しみに
なすところもなく日は暮れる
中原中也「汚れっちまった悲しみに」より抜粋


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