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高速回転仕事術スタートの頃の話など

何せ、現状に不満足なのです。

いつも言われるんです。「何を生き急いでいるのだ、お前は。」と。

自分でも思います。「何を生き急いでいるのだろう、自分は、、、( ̄  ̄)」

頑張って頑張って、わーっと達成感を味わっても、すぐにまた走り始める。居心地が良い、ここが良いと言ってもらっても、どんどん次に次にと変えてしまう。

自分には成長でも、周りからしたら「変わった」ことだけになったりもする。ここにいるんじゃなかったの?と言われたりもする。

一言で言えば、現状に不満足なのです。

一度見てしまった夢というものは恐ろしいものです。恩師が「英語教育とはこうあらねばならん!」と怒っている姿に震えるほど感動し、感銘を受けてしまい、その時に心から「そうだ!!」と思った時に、その描いた漠然とした理想の教育像を「見てしまった」のです。

景色と表現して良いのか分からないけれど、あの景色が見たい、と、その思いが消えなくて、そのために毎日の仕事にひたすら打ち込んでいるわけなのです。

考えてみれば、自分で教室を立ち上げて14年も経ってしまった。先生が亡くなられてから、18年も経ってしまった。まさに今日の昼間も、一人でゆっくりと自由に思いを巡らせながら仕事をしていたら、先生が亡くなったことが悲しくて絶望的な気持ちになって、しばし思考停止で泣いてしまった。18年泣き続けている自分もどうなのかと思う。でも、こうして変わらぬところが、明らかな自分の短所でもあるけれど、一番の長所でもあることは間違いない、と思うのです。

さてそんな私の追いかけ続けている景色は、「子どもたちが楽しく英語を学び、誰もが当然のごとく英語を話せる世の中にすること」です。

子育てしながら、人生楽しみながら、でもいつでも仕事しまくっている毎日。仕事術というテーマがnote募集にあったので、仕事術というと大層だけど、仕事の取り組みについて、今思っていることを思うがままに書き出してみます。

1、最初の気付き

仕事の方法について一番大きな改革が起きたのが2011年。何もかもが最悪の年。来年まで生きていられたら良い方だ、と思っていたみたいなどん底。

そこで当然のことに気づく。

まず自活できるようにならないと、何も始まらない

何もかもがうまく回らなくなって、結局言われるのは「英語教室なんてやっている場合か」ということ。英語教室をやってる場合じゃない場合など、私にはないのに。
そうか、裕福でなくても良いから、きちんとしたお家で、きちんとした食事を娘に食べさせて、娘と笑っていられる生活費を自分で稼がなければ、私は誰かの賛成がなければ、自分の夢を追っていける保証はないのだ!と気づいたのです。

2、最初にしたこと

不自由なく親に育ててもらうことが出来たから、いつまでも自分は好きなことができるのだと思っていた。でも、自活できない限り、「誰かの保護」がなければ好きなことは続けられないと、シンプルな事実に気付いたわけです。

そこで始めたのが、ビジネス書を読むこと。

実は、元々、毛嫌いしていたビジネス書。お金の亡者!みたいな?イメージでした。それが、背に腹は変えられん!!という感じで読み始めてみたのです。恥を偲んで買う!という気持ちで。

で、読み始めたら、これが面白くて仕方なかった。というか、読んだらこれがまたものすごく感動し、そして反省しました。眼から鱗がボロボロ落ちました。
100冊を超えたあたりからでしょうか、ビジネスとは人と、社会を繋いで行く、まさに人生そのものなのだ、と思うようになりました。

あの時期、カンブリア宮殿を欠かさず観るようになって、しかも観る度に感動して泣いてた。自分の見識の狭さを毎回、痛感。仕事の世界は、こんなにも広くて奥深かったのか。。。。。。

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3、仕事が回り始めた「仕事術」必殺の高速回転

専門書ばかりだけど、本を読むのは好きなので、たいていのビジネス書は読みやすくてザクザク読みました。今まで毛嫌いしてきたものにすごい発見があったので、もはやリミッターが外れて何でも読むようになったのは、本当に貴重な財産となりました。

それで分かってきたというか、私に響いたのは、とにかくスピードなのだということ。

試してみようと思ったのが、とにかく最速で判断し、失敗したら間髪入れずに軌道修正してまた再トライするということを高速で繰り返す、という方法。

結果これがどハマりして、もう9年?その高速で判断→転びながら進む という仕事術を続けています。

私は大学生の頃、合氣道部に所属していて、そこで基本の稽古としてひたすら受け身を取るということを毎日やらされていたんですね。あの後方受け身を永久にさせられるイメージ。苦しい部活の経験ほど、後になると嬉しい思い出になるもので、合気道の後方受け身と前方受け身を高速でバシバシやらされるイメージがよく頭に浮かぶんです。そして、それが懐かしくて、思い出すとなんだか楽しい。

この画像の左の人がやってるのが後方受け身。バターン!て倒れる。そしてすぐ立ち上がる。

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ぐああ、苦しい、もうダメだーと思うのだけど、先輩が「気合いを入れろ!」って叫んで、まだまだやらされる。それが、今は楽しかった思い出として心の支えになっていることには感謝しかないです。拓大の合気道部は本当に入って良かった。

この高速回転をスタートしてから、3年で英語教室SUNNY BUNNYは法人化。目指していた生徒さん100名を突破し、英語教授法を教える子ども英語講師養成講座には全国から先生方が駆けつけてくださるようになり、私も全国で講演会をして回ったり、海外ツアーを企画して生徒や認定講師の先生方と一緒にグアムやシンガポールに通うようになりました。去年はNPO法人まで立ち上げて、日本の英語教育を変えるべく毎日虎視淡々とチャンスを狙っています。

もちろん、まだまだ小さな会社ですが、自分なりに短期間で急成長した仕事術としては、この高速回転が何よりもキーでした。

ちなみに「高速回転」と書いちゃいましたけど(書いた後になんかタイトルにしちゃいましたけど)、回転してる訳じゃないんですけどね。まっすぐ進めているか分からないことの方がむしろ多いので、もはやグルグル回っているかのような気にもなるのだけどそんなことは気にせずとにかくスピードだオラアアアアァ!!!状態のことを思いながら書いていたら、なんか高速回転って書いていました。

自分の仕事の方法としては「スピードが全てを解決する」とよく思っています。逆に言えば、スピードがない仕事は本当に何をしてもうまくいかない。


4、最近の気付き「高速だけでは次の壁は越えられない」

自分に合ったスタイルは見つけられて、多分私は高速回転式で働いていくことと思います。これが自分に合った仕事スタイルだと思える形が見つかったのは嬉しいことです。

しかし、最近ぶち当たった壁としては、このままでは多分「それ以上行けない」ってやつです。

娘と一緒に楽しく安全に暮らしていくだけの収入は、気付けばしっかりと確保できて、さらに他の社員さんと一緒に生計を立てることが出来るようになりました。

しかし。そこ止まり。

元々が私は小さな人間ですから、よくやった、と、自分としては十分言えるんですよ。

が。ここで、今回の記事のトップに戻るわけです。そう、夢見たあの景色が浮かぶわけです。

「ここじゃない。」

書いている今この時も、常にそう思っています。「ここじゃない。」

やっと山の麓くらいまでは辿り着けたのだろうか、それとも、少しは登れているのだろうか、はたまた、山にほとんど近づけてすらいないのだろうか??

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常に五里霧中、暗中模索な気持ちが晴れません。でもハッキリわかるのは、ここではないということ。

だって、テキストを見れば、それが私たちの最新テキストでも、そのもっと良い形が見えてしまうんです。必ず。それで作業するのですが、到底追いつかない。

教室を見れば、もっと良い教室が見えてしまう。レッスンを見れば、もっと良い形がはっきりと見えてしまう。私は仕事中、改善のことばかり言い続けている、うるさい社長だと思います。でも、起きている時間を精一杯使っても、いくら伝えても、いくら頑張っても、見えているところに、手が、頭が、体が、追いつかないんです。こんなに悔しくてもどかしいことはありません。それが、あの夢を描いた日からずっと続いています。

より良い案の映像は常にワクワクするし、それに少しでも近づいていると思える時は何よりも胸がドキドキします。だから、もっともっとスピードを上げたいのです。1秒でも無駄にしてはいけない。1年があっという間に終わってしまう。10年が終わってしまう。20年、30年が終わって、人生が終わってしまう。恩師が見せてくれた夢の映像に、どこまで行けるか、私の人生をかけたゲームの期限が来てしまう。そう思うと、いつも焦ってしまうのです。ワクワクするけど、やっぱり遅い。全てが遅すぎる!みんな急ごう!もっと早回りで動くのだ!頑張れ!!!

しかしこれだけでは壁が越えられない。これが最近の気づきです。


多分、高速と低速の組み合わせが必要なのだ

次なる壁を超えていないので、ここからは想像ですが、多分次を超えるには、高速と低速の組み合わせが必要なのではないかと思います。

例えば「じっくりと夢に向き合うこと」つまり学術的なことにもっと時間を使うこともまた大切ですよね。すぐに結果に至らなくとも、本当に良いものというのは追求しなければならない。

そのためにはハイスピードでアウトプットできることばかりではなく、時にはじっくりやることが大切。

仕事の戦略もそうです。スピード重視で当たって砕けるには限界もあります。もっと大きなことを達成するには、きちんと戦略を練って、勝算を持って勝負しなければなりません。今ここ。


例えば先週、東京で過ごしているSUNNY BUNNYスタッフは3月からいち早くテレワークをスタートしました。私もずっと自宅でバッチリ自粛生活。PCにかじりついていました。その時に意識したのが、もちろん高速の仕事です。カタカタカタカタとPCに打ち込む。もっと早く!もっと効率よく!!

しかし先日、自粛要請が緩められたのを機に、函館にスタッフ数名と行ってテレワークをみんなでするという企画をしてみたりもしました。

これがとても楽しくてリフレッシュになりました。テレワークなので、勤務時間はしっかり仕事。でも、久しぶりに対面で会うと、やっぱり笑いがたくさん出てきました。

オーナーさんも駆けつけてくださり、外でBBQしたり!3密はちゃんと避けて、屋外の広いテーブルです。観光も一切せず、貸別荘だけで過ごすという徹底でした^^

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仕事をしていく上でのスタッフたちとのチームワークでは、ハイスピードの中で、やはり一緒に笑いあったり、学び合ったり、ふっと力を抜いて、一人で少しぼんやりと考えことをしながら仕事をしたりする時間も、やはり必要なのだなぁ、と実感もしました。


どうやったら、上手に高速と低速を組み合わせ、そのバランスを取れるのかなぁ。そんなことを考えています。

夢への道のりは続く。


#これからの仕事術

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