新参の方々に揺れる

海ゴミの問題はゆっくりじわじわとやって来た。

海に関わるお仕事をしていたり、潜ったり波乗りしたり、海が好きな人たちの間では、実はかなり前から気にしていたし、みんなそれなりの行動もしていた。

ずーっと少数派だった。(…ような気がしていた。)シャンプー使わないとか、洗濯や皿洗いの洗剤を選んだりとか、ついに離島に住んだりとか。(まあこれは特殊だしあまり関係ないけど)人に勧めてもなかなか理解してもらえないとか。

でもここに来て海ゴミ問題は急に日の目を見た。マイクロプラスティック、ストロー廃止、ペットボトル不買、エコバッグ、様々な問題が取り上げられる。そして各地でビーチクリーンのやワークショップの開催など。

みんな、私が海を守っている!と誇らしげな表情だ。今や海ごみに関心があることがインスタ映えとでも言うように。

何か違和感を感じてしまう。そうだ、あの時に似ている。カープが急に強くなり、カープ女子が各地に発生し、カープは市民が、ファンが、支えているー!とみんながユニフォームで闊歩し、往年の時代を知るおじさんたちがチケットが取れなくなった時。

そんなのは違うぞ、と思ったが、口にしてしまえばみっともないかもしれないので黙っていた。

でも、実はその時学んだ。いくら「にわかファン」と言われても同じチームを応援する仲間はあの時確実に増えた。そして明らかに盛り上がったし、楽しくなった。

だから、海ゴミ女子も、マイクロプラおじさんも、ストローの人も、みんなまとめて広い心で受け入れよう。(…実は自分もみんなの仲間に入れてもらうだけなのだが)みんなで心と力と知恵を集めて進んでいこうではないか。

次世代にこの問題を押し付けないために。


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