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ただの人

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ただの人

マガジン

  • 眠れなかったあの頃

    眠れない夜を過ごしていたあの頃の思い出話。なかなか頭おかしいエピソードが並びそう。

  • 読書感想文

    たくさん読んでました

  • 日記

    主に回顧録になりそうです

  • 小説もどき

    小説もどき

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「優しさ」とは

私は、夢を見ていたのかもしれない。自分が「いい人である」と。よく見てみると、今まで、様々な人から都合よく扱われていただけではないだろうか、と。 私はよく、「優しい」と言われてきた。それは否定しないほうがいいかもしれない。ただ、「優しい」を「都合の良い人」と理解する人もいるのである。それは私が、他人が気づかないような細かいことにも目が向くからだろう。 私は、愛想がいい。よく笑う。だから、様々な人から勘違いをされる。「この子は自分のことが好きなのではないか?」と、老若男女問わ

    • うつ病闘病記 その1

      私は高校を中退するまで、基本的に虐められていた。 両親からは完璧さを求められていた。彼らの理想の外に私という結果が転がっているがゆえ、私は常に、人外のような扱いを受けていた気分だった。 両親は、子どもに対しての愛情の注ぎ方を知らなかった。自分たちがそうだったからだろうか。否、彼らは施設育ちではなく、一般家庭の育ちであるはずなのだが。 こういった経緯で、私は生まれたその日から、プレッシャーに押し潰されそうになっていた。 自己肯定感は当然の如くなく、健全な人間関係など知らな

      • エッセイ『台湾生まれ 日本語育ち』を読んで

        この本を手に取った理由は、単に「面白そう」だけだった。というか、わたしはいつもそうである。それ以外の理由を挙げるとするならば、友達に大陸中国語と日本語のバイリンガルがいるからだろう。 まず、著者の温又柔。これで「おん ゆうじゅう」と読むらしい。「又」って、「ゆう」って読むんだと、人生分、日本語で過ごしているはずのわたしは初めて知った。ありがとう、知らなかった。 著者は女性で、国籍は台湾となる。しかし、日本が台湾を一つの国だと認めていないがゆえ、彼女の公文書には「国籍:中華民

        • 鍋料理

          当時、私は6~7歳だった。その年の冬は、やけに食卓に鍋が並んでいた。 私は母に「鍋は飽きた」と申し出た。 それから、同じ鍋料理だとしても、カレーかシチューが並ぶようになったが、食卓に並ぶ際には個別に盛り付けられる事と、味の濃いものの方が好きだった私には、それはあまり関係なかった。 一人暮らしをはじめて、どれだけ鍋料理が楽か理解出来る。 作り過ぎれば、何日かに分けて食べればいい。そもそも、具材を切って鍋に放り込み、鍋の素を入れるだけで何もしなくて済む。 きっと母も、同じこと

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        「優しさ」とは

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        記事

          Do I would like to have my child?

          私は彼と出会うまで、自分が「子どもが欲しい」と思っているタイプだとは考えてもいなかった。だから、まず、そこに驚いている。 そもそも論、現状では自分が無事にその子どもを産めるかどうかすらも分からない。 けれども、欲しいと思った理由としては、親戚の年下の子たちの面倒を見てきていたから。だから、「私の子ども」を育てたいのかもしれない。 つまり、「子供はほしいが、血の繋がりにはこだわらないし、少し悲しいけれども、縁がなければいなくてもいい」というのが、現状の答えである。

          Do I would like to have my child?

          What is the “heart”?

          タイトルの通り。そしてこれは、私の一生の議題になるだろう。 生きるためだけであれば、心臓があれば充分だ。心臓さえ動いていればいい。 しかし、「生活」するのであれば、心臓が動いているだけではできない。心がなければならない。その「心」とは非常に奥深く、一筋縄ではいかない。 人間は如何にして、この複雑なものを進化の過程で生み出してしまったのだろうか。 というところまでが、高校の頃の疑問だった。答えは未だに導き出せない。おそらく、これから先、一生そうだろう。

          What is the “heart”?

          進路

          私は、看護師になりたかった。そう思ったのは、確か、私が高校生の頃だった。幼児教育を学んでいたあの時、実習で出会った子たちと触れ合って思った。「看護師になりたい」と。 どうやら、私には希死念慮というものがあるらしい。理由は、地元で死刑囚が出るような殺害事件があったからだろう。被害者は、私と同い年の女の子だった。彼女は看護師になりたかったと、彼女のお父さんが手記で語っていた。毎年、某新聞で掲載されているその手記を読んでいて、「人間とは如何なるものか」と考えるようになった。いつだ

          彼女は頭が悪いから

          『彼女は頭が悪いから』という小説を読んだのは、何だかんだ3年前のことになる。 しかし、内容は未だに要約して誰かに言える程度に印象的だった。 合理的か、そうじゃないか、そのせめぎ合いにあった人間関係のお話ではないかと考えている。 赤い果実を手にした少年を見て、「キリスト教は平等な考え方をしているか?」と問われると違うだろうなーと。 この作品の表紙は、それだと思う。 ジェンダー論なのかどうかと問われたら、首を縦にも横にも振れないのが現状。 見えないの力関係はジェンダーによるものな

          彼女は頭が悪いから