さんぴん

特別支援学校で勤務しています。19歳で吉本興業のNSCに入学。残念ながらお笑いの道は諦…

さんぴん

特別支援学校で勤務しています。19歳で吉本興業のNSCに入学。残念ながらお笑いの道は諦め、教員に。noteでは読んだ本や、勉強したことを書いていきます。

最近の記事

眺めることの心地よさ

眺める。 心地よい。 お祭りで座る場所を見つけ、ひとびとを眺める。 たくさんの人が、たくさんの楽しみ方で祭りに参加している。それを眺めるという参加の形も心地よい。 公園で遊ぶ子どもたちを眺める。 滑り台、砂場、滑り台と飽きずに無限ループを回す姿は飽きない。 集中力がものを言う仕事でパソコンに集中し、人との会話に集中し、相手の目を見なければ、失礼だから、全身全霊。 ぼやーっと眺める。 焦点も合わさない。 何も見ない。 眺める。

    • 切実からしか学びはない。参考文献:「やまびこ学校(岩波文庫)」無着成恭編

      興味の正体 社会で、山形県のさくらんぼの収穫について興味がもてない。なぜなら山形県出身ではないから。 僕にとってクラスのソフトボール投げの成績の平均値を出すなんかどうでもよかった。 しかし、実家の一階が流行っていない飲食店のぼくにとっては、 客がその日に落として行ったお金が気になるし、 そもそも片田舎で飲食店を経営することに勝算があるのかという分析は興味がある。 いや、もはや興味を通り越して 「切実」に知りたいだ。 学生にとって 授業に「興味」がもてるかどうかというのは

      • デューイ「学校と社会(岩波文庫)」

        教師というものは、 「社会に出てないから、お金や社会のことを教えられない」 「算数なんか将来何の役に立つの?」 といったふうに言われます。 そんな言葉を聞くたびに 「ほんものの教育者もたくさんいる!」 と自分を励まします。 じゃあ、ほんものの教育者って誰だ? そこで、デューイ「学校と社会」を読みました。 キーワードは「生活」 デューイの時代には産業が発展して機械化が進められました。 そんな中、生活から服を作るだとか、家具を作る、部屋を明るくするための蝋燭を作るなどの

        • 四冊目「監獄の誕生-監視と処罰-(新潮社)」ミシェル・フーコー

          監獄と聞くと何を思い浮かべますか? 「冷たそう」「看守が怖い」「ご飯がまずい」 「悪い事をした人が閉じ込められる」「ずっと見られてる」、、、 できれば入りたくない監獄ですが、 皆さんも実は似たような場所を通過、又は今もそんな場所にいるのではないでしょうか。 「学校」「病院」「工場」「軍隊」 他にもありそうですが、フーコーはこのような場所に共通点を見つけています。 キーワードは「規律・訓練」 日本人なら誰しもが通る道、学校に焦点を当てて考えたいと思います。 学校と監

        眺めることの心地よさ

          3冊目③「発達の扉[上](かもがわ出版)」白石正久さん

          こんばんは! 本日は赤ちゃんの手の発達についてお話しします。 今回で 「人間とチンパンジーの違い」まで分かってしまいます。 今回は生後2ヶ月ごろの赤ちゃんが主人公です。 この頃の赤ちゃんは、お母さんやお父さん、大好きな人から、カラフルで楽しい音のするガラガラで遊んでもらえます。 これを、赤ちゃん目線で考えると、 「キレイだなー」「いい音がなるなー」 「これ、触ってみたい!!」 「触りたい!触りたい!!」 「でも、届かない!触れない!」 この「触れたいけど、触れられな

          3冊目③「発達の扉[上](かもがわ出版)」白石正久さん

          3冊目②「発達の扉[上](かもがわ出版)」白石正久さん

          さて、昨日までは序章でしたが、今日から内容に入っていきます! 核心は 「発達とは矛盾を乗り越えること」 です。このイメージを共有できないと話が進まないので、今日はそんな話を。 まず、「矛盾」ってなに?からお話しします。 発達は 「◯◯がしたい!」という力強い意図=目的がなければ成立しません。 この目的は生まれたての赤ん坊の頃、 「大好きなお母さんの顔を見たい」 から始まります。 生まれたてでは寝返りはおろか、 赤ちゃん特有の非対称性緊張性頸反射が生じた姿勢からなかな

          3冊目②「発達の扉[上](かもがわ出版)」白石正久さん

          3冊目「発達の扉[上](かもがわ出版)」白石正久さん

          まだまだコロナの影響で子どもたちは来ていませんが、着々と準備をしています! 今回は、障がいの有無にかかわらず、 「子どもってどんな生き物?」 に迫る内容になっております。 子どもの発達に着目して、 どう成長しているのか、 それも「◯◯ができるようになる」 だけでなく、その裏にはどんな気持ちがあるのかというところまで掘り下げた、 専門的な内容ですが、日本中の教師、保育園、幼稚園の先生だけでなく、 日本中のお母さんに読んでもらいたい本です! なにせ子どもの成長なので、 この

          3冊目「発達の扉[上](かもがわ出版)」白石正久さん

          2冊目「言語化力(SB Creative)」三浦崇宏

          今回の本はたまたまYouTubeで新R25を見ていたら、 https://youtu.be/mjYRqD8xoB4 上の動画を見てから本書を読むと、かなり頭に入りました。 中でも感動的だったのは、柔道部の話。 柔道部の主将だった三浦さんは、 「地味でキツイ練習はしたくない。 なのに強豪に勝ちたい」 という、IKKOさんが聞いたら「背負い投げー」確定の高校生。 (実際公立高校で、練習時間に限りがある) でも、勝ちたい気持ちは本物で、そこからの 「戦略」の立て方が見事!

          2冊目「言語化力(SB Creative)」三浦崇宏

          1冊目「100万人に一人の存在になる方法(ダイヤモンド社)」藤原和博さん

          この本を手に取った理由はなんといっても藤原和博さんの大ファンだからです。 これまでに、「必ず食える1%になる方法(東洋経済新報社)」を始め「『藤原和博』と名の付く本はとりあえず買い」でやってきました。 「まあ、なんとなく藤原さんの言いたいことも掴んできたかなー」と偉そうにふんぞりかえっていた矢先、本屋でこの本を見つけました。 パラパラとめくり、目に飛び込んできたのは豊富な事例!藤原さんの目に留まった「レアカード仕事人」その数10名!を藤原さんのコメントと教訓付き。こりゃ

          1冊目「100万人に一人の存在になる方法(ダイヤモンド社)」藤原和博さん